尚美ミュージックカレッジ専門学校 管弦打楽器学科
管弦打楽器学科[2年制]
音楽総合アカデミー学科管弦打楽器コース[4年制]

2011年度全日本吹奏楽コンクール課題曲のすべて

SHOBI講師陣による課題曲講座

 

IV. 南風のマーチ(渡口公康)

パート別ワンポイントアドバイス(トロンボーン編/講師・奥村 晃

奥村 晃冒頭、華やかな音色で。Trpを含めた6人のバランス、リズム、音符の吹き方を揃えておきましょう。4小節目の1、2拍目は3連符の形になりやすいので、リズムがあまくならないようにしましょう。5小節目の2拍目はmfにおちますが、リズムがぼやけないよう音色は保ちましょう。

13小節目3拍目裏からの8分音符は軽快に、14小節目からのハーモニーは暖かく柔らかく、旋律を良く聴きながらフレーズ感をサポートする気持ちで、20小節目からはまた軽快に、と、ニュアンスにメリハリがつくといいですね。

21小節目4拍目からの旋律、全ての音にアクセントがついていますが、縦ノリにりすぎないように、特に長い音の伸び、方向性がでると流れが出て良いと思います。30小節目からのハーモニーも14小節目からと同様に。

40小節目から、シンコペーションのリズムの感じ方をキープして。4分音符はアクセント、8分音符は軽く、みたいな感じです。8分音符が大きくなると重く聴こえるので注意しましょう。

62小節目からの8分音符の受け渡し、8分音符を受け持つパート全体で一つの流れになるように、バランスや音色に注意しましょう。特に3rdは最後のB♭の音が大きく投げやりな感じになりやすいので、その先もまだ吹くような気持ちで、音処理に注意しましょう。

65小節目からのオブリガード、曲もクライマックスに向かって盛り上がってきてますが、それに煽られて勢いが出すぎると音が荒れてしまうので、決して乱暴にならず、終始ベストな音色を心掛けましょう。

80小節目のリズムパターンは79小節目の木管のエコーなので、ニュアンスをよく聴き同じ感じで吹きましょう。

85小節目、動きのあとの伸ばしは動きのあるパートを消さないように少し楽に。で、その動きのパートの最後の音に、伸ばしの音の切りを合わせるようにしましょう。

【奥村 晃プロフィール】
長野県立上田高校を経て東京藝術大学音楽学部器楽科に入学。1995 年安宅賞を受賞して卒業する。同時に 東京シティ・フィルハーモニック管弦楽団に入団し、1996年からは財団法人新日本フィルハーモニー交響楽団に移籍し、現在に至る。これまで、1991年 第8回日本管打楽器コンクールトロンボーン部門入選、1997年には第14回日本管打楽器コンクールトロンボーン部門第1位を受賞し、同時に東京都知事 賞、文部大臣賞も受賞する。