尚美ミュージックカレッジ専門学校 管弦打楽器学科
管弦打楽器学科[2年制]
音楽総合アカデミー学科管弦打楽器コース[4年制]

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アンサンブル講座

打楽器アンサンブル

打楽器アンサンブル

1. 打楽器アンサンブルについて

打楽器アンサンブル、と一口にいってもとても楽器数が多いので(たたいて音が出れば楽器なので...)、 打楽器を形態的に分類すると、木琴やヴィブラフォン、ティンパニなどの一定の音高を出せる楽器と 大太鼓、小太鼓、トライアングル等の音高の一定でない楽器に分けることができます。

(1) 旋律(鍵盤)楽器だけのアンサンブル

  • シロフォンとマリンバによるもの (例:ラグタイム)
  • マリンバ、バスマリンバ、コントラバスマリンバなどの重奏(例:赤い虹の歌)

(2) 非旋律的な楽器だけのアンサンブル

  • マーチング用の打楽器を主体にしたもの(例:モジュレイション)
  • 単純な打楽器によるアンサンブル(例:木片の音楽、リヴィング・ミュージック、クラッピングミュージック)
  • 多彩な打楽器を用いたもの(例:トッカータ、サーカス、ゲインズボロー)

2. 楽器の知識

ティンパニ(Timpani)

通常は30インチ、28インチ、25インチ、23インチの4種類のサイズのティンパニが使われるが、 スクールバンドでは28インチと25インチの2台を有するバンドが多い。 現在のティンパニは、チューニングペダルを備えておりピッチの変更をスピーディーに行なえるようになりましたが、 奏者がピッチ変更するための休みが必要です。 ピッチの指示はパートの冒頭かピッチを変更する個所の五線の下に書かれます。

ベル/グロッケンシュピール(Bells/Glockenspiel)

[実音は記譜音より2オクターブ高い。楽曲と同じ調号で書かれる]
グロッケンシュピールは、水平において演奏する楽器で、 マレットを両手に持っているので2つの音を同時に鳴らしたりトレモロ演奏が可能です。

シロフォーン/ザイロフォーン(Xylophone)

[実音は記譜音より1オクターブ高い。楽曲と同じ調号で記譜される]
この楽器は、単旋律のラインに使われるが、 グロッケンシュピールのように2つの音による和音やトレモロも可能。 また高度で技巧的なパッセージを演奏することもできます。

ヴィブラフォーン(Vibraphone)

[実音は記譜音と同じ。楽曲と同じ調号で記譜される]  
ヴィブラフォーンは、コンサートバンドの打楽器セクションの中で次第に地位を確立しつつあります。 この楽器は電気で作動し、音の保続能力はダンパーペダルによって調整され単旋律も4音以上の和音も演奏できます。

トライアングル(Triangle)

トライアングルには色々なサイズのものがあり、金属製の棒で演奏します。 音色はサイズによって、繊細な音から重厚な音まで多様です。 ふつう使われるトライアングルの音色は、良く通る音で、 トレモロ(ロール)は、密度の高いきらきらするような音質であり木管楽器のトリルを彷彿させます。

タンブリン(Tambourin)

タンブリンは片手で持ち、もう一方の手で打って演奏します。 振ってトレモロを演奏することもできるし、水平に置いてスティックで叩いて演奏することもあります。 伝統的にタンブリンはイタリアのタランテラを連想させます。

シンバル(Cymbals)

シンバルの演奏法には、2枚のシンバルを叩き合わせる方法と1枚のシンバルを吊してスティックで叩く方法の2種類があります。 それぞれを「Clash Cymbal」(クラッシュシンバル) 「Suspended Cymbal-with sticks」(サスペンディッド シンバルースティックを使って)と表記して区別する必要があります。 他に「with soft sticks」(やわらかいスティックで)とか「with hard sticks」(硬いスティックで)といった記号があります。 サスペンディッドシンバルのロールは緊張感を出すのに不可欠です。 通常は単発的に叩かれるが、マーチのようにリズミカルなパートを演奏することもできます。複雑なリズムも演奏可能。 合わせシンバルのベルトは、親指と人さし指とでしっかりと固定します。 ベルトは手に巻かないのが機能的な奏法です。

トムトム(Tom-Tom)

トムトムはインディアンの太鼓のように明るい感じを連想させると同時に、中世的な雰囲気ももち合わせている。 トムトムには定まったピッチはありませんが、高、中、低の3種類を用いて書かれることがしばしばあります。

スネア(S.D.)

p pp でのロールや細かいリズムを演奏することは、とても難しいのでヘッドのすみを使い、位置は響線の上部で演奏します。 リムショットはヘッドとリムを同時に打ちますが、失敗することが多く、時間的に許されるなら、 左手でリムショットの状態をつくっておき、右手でスティックの中央を打ちます。

ドラ(Tam-Tam,Gong)

ドラはその構造上リズムのポイントにタイミングよく打つことや、自分の思った音量を出すことが難しい楽器です。 楽器の中心より少しずれたところ(金色の部分)を打つことのより、音の立ち上がりを早くすることができます。 また続けて打たなければならないときは、1度目よりは2度目、2度目よりは3度目となるにしたがって、 音量が大きくなるので、この点に注意が必要です。(サスペンダーシンバルもおなじです。)

3. 配置などについて

(1)セッティングについて

打楽器アンサンブルは、常々メンバーの目やからだの動きに注意するため、配置が深い扇形になりがちです。しかしステージ上で客席に背を向ける分けにはいかず、誰しもが苦労します。時には全く息を合わせない様な横一列の型もとることもあるわけです。視覚的な効果が重視される、他のアンサンブルにはみられない特徴です。

(2)マレットスタンドについて

とくに多くの楽器を演奏する場合など、マレットスタンドは絶対必要です。小太鼓の上にスティックをおくことなどは、もってのほかです。楽音以外の雑音を出さないよう、細心の注意を心がけなければなりません。

(3)服装について

服装は動きやすいものがよく、ボタンなど楽器に触れて音の出るものは、布でくるむなどの工夫が必要です。靴はスニーカーのように軽く、音のしないものがよいでしょう。

 

4. レパートリー

三重奏

作曲者 曲名 出版社
金田真一 エオリアン・トリオ ブレーン
片岡寛晶 雅~3人のマリンバ奏者のための ブレーン
片岡寛晶 パーカッシヴ・ウェーブ~3人の打楽器奏者のために ブレーン
加藤大輝 ケルベロス・ドラムス ブレーン

四重奏

作曲者 曲名 出版社
三木 稔 マリンバ・スピリチュアル 全音楽譜出版
金田真一 エオリアン・カルテット ブレーン
中澤道子 日本の四季 4台のマリンバのための ブレーン
西上和子 久久能智 CAFUA
片岡寛晶 瞑想の時 4人の打楽器奏者のために ブレーン
山澤洋之 花回廊/風龍 JPC
加藤大輝 水の記憶 CAFUA

五重奏

作曲者 曲名 出版社
天野正道 ペンタゴン 5人の打楽器奏者のための ブレーン
スティーブ・ライヒ 木片のための音楽 Universal
金田真一 エオリアン・クインテット ブレーン
トーマス・ゴーガー ゲインズボロー Southern Music Co.
スタンリー・レナード サーカス Ludwig
安倍圭子 ザ・ウェーブ ジーベック音楽出版
吉岡孝悦 マリンバと4人の打楽器奏者のための3つの舞曲 全音楽譜出版
猪俣 猛 「大地の鼓動」"自由への戦い" JPC

六重奏

作曲者 曲名 出版社
伊藤康英 バリ島からの幻想'84 イトーミュージック
高橋伸哉 6人の打楽器奏者のための"ジャグラー" ブレーン
小六禮次郎 ゲーム ハッスルコピー
カルロス・チャベス トッカータ Alfred
櫛田てつ之扶 イントロダクション・アンド・ダンス No.1 すみやグッディ
西村 朗 ケチャ~6人の奏者のために 全音楽譜出版
ニール・デ・ポンテ セレブレーションとコラール Music for Percussion

七重奏

作曲者 曲名 出版社
伊藤康英 バリ島からの幻想曲II イトーミュージック
ビック・ファース アンコール・イン・ジャズ Carl Fischer
山本祐介 オン・ザ・カントリー・ロード マザーアース
小長谷宗一 ソロティンパニとパーカッションのための組曲 JPC
ネイ・ロサウロ マリンバとパーカッションアンサンブルのための協奏曲 Propercussa
ジェリー・グラステイル ヴォルケーノ・タワー~7人の打楽器奏者のための Band Power
西村 朗 マートラ 全音楽譜出版

八重奏

作曲者 曲名 出版社
真島俊夫 CONVERSATION IV 8人の打楽器奏者の為の アトリエ・エム
宍倉 晃 最後のロマンス ブレーン
ジェリー・グラステイル 紅蓮の斜陽 8人の打楽器奏者のために Band Power
ジェリー・グラステイル ジャンヌ・ダルク~8つの打楽器群のための Band Power
デイヴィッド・ギリングハム ヨハネ黙示録の天使たち C.Alan
山本祐介 ノック・アンド・クリック マザーアース

十重奏

作曲者 曲名 出版社
真島俊夫 CONVERSATION アトリエ・エム

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