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尚美音楽院 授業風景 |
尚美音楽院を開設。
学校教育の体系整備と成果を残し各種学校認可。
尚美学園の80年の歴史は、人間の持つ智慧と愛情の尊さを踏まえた「智と愛」を建学の精神として、本郷真砂町に私塾『尚美音楽院』を開設した1926年(大正15年)から始まります。創設者であり音楽家であった赤松直は、「誠実な人間、豊かな教養、有為な音楽教養人の育成」を理念として掲げ、多くの子どもたちに深い情愛を持って、世界共通語である音楽の素晴らしさを伝えました。
その信念は今も褪せることはありません。折しも当時は20世紀を代表するジャズミュージシャンの一人であるルイ・アームストロングが世界を席巻しており、日本でも多分に海外の影響を受け、音楽という意識がいろいろな意味で高まった時期でもありました。
その後、第二次世界大戦により一時閉鎖状態になったものの、かろうじて戦火を免れ戦後再開、進駐軍二世の子どもたちを交えて教育を展開、1959年(昭和34年)に東京都各種学校の認可を得、尚美高等音楽学園として新たなスタートを切りました。 |
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尚美高等音楽学園 |
日本の音楽シーンを反映する教育展開。
専門学校に昇格。
1967年(昭和42年)、これまでの教育実績を基盤として学校法人としての認可を受け更なる飛躍を果たしました。ちょうどこの頃、日本の音楽シーンではグループサウンズが全盛を迎えていましたが、同時に後に名曲と呼ばれる数々の流行歌が生み出され、日本ポップスの爛熟期でもありました。
こういう時代背景のなか、電子楽器教育にいち早く取組み、デジタルシンセサイザーラボ、デジタルレコーディングラボ等の施設は内外から大きな注目を集めました。1976年(昭和51年)、専門学校法の施行に伴い、各種学校から専門学校へと昇格、日本を代表する音楽教育機関として位置づけられました。
以降、情報発信の実験的施設として400人収容のホールを包含したアビラック・ミュージック・コミュニティセンターを建設(1984年・昭和59年)、音楽・文化・社会の架け橋として多くの音楽人、文化人に活用され、その翌年、音楽の総合教育をさらに推進するため、校名を東京コンセルヴァトアール尚美に変更しました。 |
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東京ミュージック&メディアアーツ尚美
本館(当時/現在の1号館) |
学校を統合。
新感覚のエンターテインメント専門学校へ。
湾岸戦争で幕を開けた1991年(平成3年)は、ソ連の崩壊など国際的に激動の年でした。国内の音楽シーンもある種、異変が起きており、この年ヒットチャートを独占したのは小田和正、飛鳥涼、槙原敬之、長渕剛、KANといったシンガーソングライターたちでした。
こうした新しい音楽業界の大きなうねりを予見し、東京音楽音響専門学校と東京コンセルヴァトアール尚美を統合、時代に即応していきました。1998年(平成10年)には音楽の場面が一転します。GLAY、L'Arc〜en〜Ciel、SMAP、Every
Little Thing、SPEED、KinKi kids、モーニング娘。等、ブームはバンド・ユニット系に様変わりしました。
まさにこの年、新感覚のエンターテインメントをアート、メディアと融合させたプロミュージシャン学科、ダンス学科、ミュージカル学科等を新たに擁した東京ミュージック&メディアアーツ尚美を誕生させたのです。
一貫した音楽専門教育、時代を映した先端教育、現場講師による第一線教育、徹底した人間教育、これらの積み重ねが確実に成果をあげ今日に至っております。 |
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東京ミュージック&メディアアーツ尚美
本館「アルテスク」 |
さらなる飛躍。
教育メソッドを持つ唯一の専門学校。
本来、教育というもの、ことに音楽、パフォーマンス分野においては指導者の経験値が教育のベースになっている場合が多く、個別の指導、レッスンに至るにつれその傾向が顕著になってきます。
当然、その時代背景と現場のニーズを集約させた綿密なカリキュラムが組まれていくわけですが、ただ専門学校在籍中の2年間で設定されたプログラムを消化させるだけでは、業界コンセプトに見合った大きな目標にチャレンジしているとは言えません。講師一人ひとりの個の資質の注入とカリキュラムを結合し、教育メソッドとして確立していることが専門学校の責任と考えております。
このような思想のもと、2007年(平成19年)に新設される4年制・音楽総合アカデミー学科は、文化、芸能を学問として捉え、音楽・芸能史を彩る人材を育成する重責を担っています。
また、的確な指導と教育がなされる基本的土壌が十分用意されている現状と、80年の実績を残す東京ミュージック&メディアアーツ尚美にしかできないことを加味した上で、教育構想の一環として大学院設立まで視野に入れています。
明日の東京ミュージック&メディアアーツ尚美にご期待ください。 |
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