2006 年 10 月 28 日。ダンスホールさながらの、体が自然と動き出しそうなトランス・ミュージックで始まった留学生演奏会は、今年も早々と立ち見ができる大盛況ぶりでした。ロックバンド、シンセサイザー音楽、民族音楽、ジャズ、ヴォーカル・ソロ、ピアノ・トリオ、ブラス演奏と、ジャンル、スタイル、楽器編成を縦横無尽に、日本人在校生のサポートあり、先生の飛び入りだってありの、まさに SHOBI という“オールジャンル・オールスタイル”音楽のミクロコスモスをそのまま体現した演奏会が繰り広げられました。

留学生演奏会は、今年で 15 回目を迎えます。現在、SHOBI では、韓国、中国、台湾、香港、マレーシア、アメリカ、オーストラリア、メキシコ、スリランカなどの国・地域から、57 名もの留学生が在籍し、音楽、エンタテインメントの分野での様々な知識・テクニック・ノウハウを学んでいます。

今年の留学生演奏会のテーマは、
「 Love & Peace 」
言葉にすれば、ともすれば陳腐に聞こえてしまう言葉かもしれません。でも、留学生の各々が“熱い思い”を心の中に抱いて、各々の“音楽スタイル”を通して表現していく中で、演奏会に来場されたお客さんには、しっかりとしたメッセージが伝わったようです。まだまだ世界中には、国境を越えて取り組まなければならない、途方も無い課題が山積しています。SHOBI という一つの音楽空間に多くの音楽を志す、音楽好きな仲間が集って、「 Love & Peace 」という言葉のもつ意味を、音楽を通して共感する時間が実現されたということには意義深いものがあります。

こうした小さな、それでいてしっかりとした積み重ねが、ひょっとすると、やがて大きなうねりとなって、世界中に驚くような奇跡を生み出す礎となるのかもしれませんね。