科目名 | ポピュラーアレンジⅢ |
---|---|
担当講師名 | 奈良部 匠平 |
学科 | アレンジ・作曲学科 |
コース | |
専攻/楽器/グレード等 | 全専攻 |
年次 | 2年次 |
学期 | 春学期 |
授業の形態 | 演習 |
担当科目に関連する実務経歴
作・編曲家・キーボーディストとしてコンサートやレコーディングスタジオでの経験豊富。関連アーティスト:渡辺美里、米米CLUB、松田聖子、今井美樹、高垣彩陽、Skeleton Key (Band Remix / 米国 ) 、ユンサン (윤상 / 韓国)、 林憶蓮 (Sandy Lam / 中国)
授業内容
アレンジメントのアドヴァンス クラスとして、スケール、テンション、和声、対位法など、更に深い音楽知識を備え、シンセパート、ストリングスやホーン、その他のパートのアレンジメントにも活かせるように実践します。また、エスニック〜ダンスミュージックなどの様々なスタイルのビートやパートも操れるように、アナライズ能力+アレンジ能力の強化と実践をします。
到達目標(この授業で何ができるようになるのか)
世界レベル・クオリティーの作編曲作品制作を目指す。
職業・作編曲家として、多くのスタイルの作編曲をこなせるようになること。
全ての新しい音楽には、ルーツと融合があるように、現在と過去のアレンジスタイル・アレンジテクニックを用い、ユニークなアイデアと工夫を凝らし、新しいスタイルのアーティストとして認知されるようになることを目標とします。
授業計画
第1回 | 既存の楽曲を聴き、アナライズ・分析能力を試します。 不得意な学生にはトレーニングを勧めます。 生涯最大の参考資料は現代と過去の名曲達です。 アナライズ・分析能力は作家人生を左右する重要な能力です。 |
---|---|
第2回 | アレンジの基礎であるコード、スケール、テンションなどの楽典的な能力を試します。知識の浅い学生には他の基本クラスを勧めます。次回に各自の楽曲作品を持参してもらうことを伝えます。 |
第3回 | 各自の今までの楽曲作品を聴き、それぞれの得意なスタイルを認識し、次回の作品交換アレンジの準備に入ります。次回にオリジナル曲のステムオーディオデータを持ってきてもらうことを伝えます。 |
第4回 | クラスメイトのメロディーを借り、自分のスタイルに編曲する交換アレンジの第1回目。元とは別ジャンルの音楽スタイルに編曲すること。メロディーに合った多くの音楽スタイルを身につけるための方法を学びます。 |
第5回 | 全てのジャンルに存在するリフ(リフレイン)について : 既存曲をアナライズし学び、交換アレンジに使用します。残りの時間をアレンジ作業時間に使います。 |
第6回 | リフアレンジの経過を聞かせてもらいアドヴァイスします。 また、原曲と違うコードに代える、リハーモナイズについて学びます。 残りの時間を交換アレンジの作業時間に使います。 |
第7回 | 交換アレンジの提出。 各自の作品に対するディスカッションをします。 |
中間試験評価方法・評価基準 | |
まじめに制作に取り組んだか。 出席:50% 平常点:50% | |
第8回 | ストリングスアレンジメントについて学びます。 オーケストラにおける弦楽器の役割。 POPSにおけるストリングスアレンジの手法を学びます。 |
第9回 | ストリングスアレンジDay1 : 原曲にストリングスがついていない楽曲に対して、カウンターメロディーの付け方をステップバイステップで学びます。 |
第10回 | ストリングスアレンジDay2 : ストリングスらしい効果をさらに加えて仕上げていきます。 コードスケールの復習とテンションの使い方を、ストリングスアレンジを通して学びます。 |
第11回 | ストリングスアレンジDay3 : 全員のストリングスアレンジ作品を聴き、ディスカッションをします。 |
第12回 | ホーンアレンジメントについて学びます。 (ブラス/金管楽器 + Wind /木管楽器 = ホーン/管楽器) オーケストラにおける菅楽器の役割。 POPSにおけるホーンアレンジの手法を学びます。 |
第13回 | ホーンアレンジDay1 : 原曲にホーンアレンジがついていない楽曲に、オブリガードやカウンターメロディーの付け方をステップバイステップで学びます。 |
第14回 | ホーンアレンジDay2 : ホーンらしい効果・アーティキュレーションをさらに加えて仕上げていきます。 |
第15回 | ホーンアレンジDay3 : 全員の作品を聴き、ディスカッションをします。 |
期末試験評価方法・評価基準 | |
まじめに制作に取り組んだか。 出席:50% 平常点:50% |
特記事項
編曲・アレンジメント(Pops)について:歌や楽器のメロディーを 引き立てるために、音楽全体を演出をすることにあります。それは、中心にあるメロディーをサポートする立場の楽器群の各パートを作曲すると考えることが大事です。
また、編曲はその楽曲が世に出る直前の最終音楽制作段階です。
そのプロジェクトを成功に導けるか否かの責任を担う重要な作業であります。