2023年度シラバス

尚美ミュージックカレッジ専門学校

科目名スタイル別作曲技法BⅠ(歌モノ)
担当講師名市川 春行
学科アレンジ・作曲学科
コース
専攻楽器グレード等デジタルミュージック専攻・選択
年次2年次
学期春学期
授業の形態演習

担当科目に関連する実務経歴

メジャーレーベル所属アーチスト、アイドル、声優さん達への楽曲提供、また配信による声優アイドルグループデビュープロジェクトやライブイベントプロデュース、の実務経験があります。

授業内容

この科目では、講師の実務経験(声優アイドルグループプロデュース、J-pop楽曲提供コンペ作家)に基づく、DJやサントラといったインスト系楽曲をメインに学ぶ学生を主に対象とした、歌ものPOPS制作講座です。毎回シンプルなテーマの制作実習をこなすことにより、歌ものPOPsへの理解を深めます。

到達目標(この授業で何ができるようになるのか)

「人の声」による表現をまず研究し、その特徴と制約を知ったうえで、歌ものPOPSの基本的な制作知識とノウハウを体得します。それらは毎回モチーフという形で、学生各人により音楽DATAとして制作され、学生各人のスキルとなることを目指します。

授業計画

第1回授業の目標の提示、一年後の目標と、そこへ至る過程を、皆と確認します。
第2回マリのPOPS、どこの国にもPOPSは存在します。ここでは、マリ共和国のPOPSをイメージし、制作を楽しみましょう。
第3回ビートの話、歌の伴奏としてのリズムアレンジの考え方や、POPSとしての「わかりやすい」ビートの解説をします。
第4回4CHORDSについて1、まず手始めに、J-popよりもシンプルな洋楽POPSを制作してみましょう。4CHORDSループの制作実習をします。
第5回4CHORDSについて2、前週制作した4CHORDSのコードループに、アレンジとメロディメイクによって、Aメロ-サビ形式に発展させましょう。
第6回4CHORDSのPOPS1、制作した4CHORDSのAとサビの間に2~8小節の別のコード進行セクションを挿入し、よりAとサビを差別化しましょう。
第7回4CHORDSのPOPS2、前週制作した4CHORDを軸とした洋楽的POPSを仕上げて、提出します。試験となります。
中間試験評価方法・評価基準
授業内で提出された作品を発表し、評価します。また、クラスの皆にもそれぞれコメントをしてをもらいます。平常点40%提出物30%テスト30%
第8回定番コード進行1、J-popに多いコード進行として、4-5-3-6進行を紹介します。またそれを使用したモチーフを制作実習します。
第9回定番コード進行2、J-popに多いコード進行として、カノン進行を紹介します。またそれを使用したモチーフを制作実習します。
第10回定番コード進行3、J-popに多いコード進行として、小室進行を紹介します。またそれを使用したモチーフを制作実習します。
第11回定番コード進行番外編1、FM7から順次下降し、CM7に落ちるという、いわゆるLoving You進行を紹介します。
第12回定番コード進行番外編2、循環コード(強進行)にみえて、実は弱進行という、FM7-E7-Am7-C7を紹介します。
第13回J-pop制作1、これから3回はオケ先という手法に焦点を当て、基本的なJ-POPフォーマットのオケの制作実習を行います。
第14回J-pop制作2、イントロ-Aメロ-Bメロ-サビ-サビ’(ダッシュ)の3rhythmオケトラックの制作実習をします。
第15回J-pop制作3、提出されたJ-popトラックの中から任意に2、3ケを指定し、各人がメロディを考え、入力し、提出します。試験となります。
期末試験評価方法・評価基準
授業内で提出された作品を発表し、評価します。また、クラスの皆にもそれぞれコメントをしてをもらいます。平常点40%提出物30%テスト30%