科目名 | コンテンツプロダクトAⅡ |
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担当講師名 | 徳備 康純 |
学科 | 音楽総合アカデミー学科 |
コース | アレンジ・作曲コース |
専攻/楽器/グレード等 | |
年次 | 3,4年次どちらかで履修(共通科目等) |
学期 | 秋学期 |
授業の形態 | 実習 |
担当科目に関連する実務経歴
ヤマハ音楽振興会での20年あまりに及ぶ音楽スタッフ手としての勤務の後、作曲家として海外を含めて30年以上にわたって作品を発表し、全音をはじめとする出版社からも作品を発表している。また、講師はPTNAの楽曲公募、東京国際作曲コンクールなどに入賞するなど、コンクールに関する実務経験を持つ。
授業内容
引き続き東京国際合唱作曲コンクールへの応募を目指して、合唱音楽、特にラテン語などによる宗教作品などの研究を行い、作品の制作を行います。
到達目標(この授業で何ができるようになるのか)
実際のコンクールに応募する、もしくは応募できる作品を制作し完成させる。
授業計画
第1回 | 合唱や歌曲の作曲コンクールの研究 : 朝日賞など、合唱関係の作曲コンクールの特徴などを調べる。 |
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第2回 | 歌の作り方について : 歌曲などの詩と音楽の関わりについて調べてみよう。 |
第3回 | 歌曲の作り方 1 : シューベルト、シューマン、ブラームスなどの先達の作品の詩と音楽について分析する。 |
第4回 | 歌曲の作り方 2 日本語と歌 : 山田耕筰、團伊玖麿、中田喜直などの先達の作品の詩と音楽について分析する。 |
第5回 | 歌曲の作り方 3 伴奏について : シューベルトなどの歌曲の伴奏のあり方について作品を通じて学びます。 |
第6回 | 歌曲を作ってみよう 1 : 詩を選び、それにメロディーをつけてみよう。 |
第7回 | 歌曲を作ってみよう 2 : 前回で作ったメロディーに伴奏をつけ、歌曲を完成させよう。 |
中間試験評価方法・評価基準 | |
授業で作曲した歌曲の楽譜と詩のコピーを提出する。詩とメロディー、そして伴奏が、歌曲として成立するものとなり得ているかを総合して評価する。試験80%、出席点20%。 | |
第8回 | 合唱コンクールのレギュレーションについて : 東京国際合唱コンクールのレギュレーションを調べ、ラテン語について学ぶ。 |
第9回 | ラインベルガーのミサ・ブレヴィスの分析 : ラインベルガーの作品を通じて、ア・カペラのSATBの書法について学びます。 |
第10回 | ラテン語について : ミサ曲のラテン語について簡単な読み方と意味について説明。 |
第11回 | 子音の扱い方など : 歌の作り方の記述的な課題について説明し、実際の作曲に役立てよう。 |
第12回 | 合唱作品を作ってみよう 1 : 応募作品を分析し、各自、参考にしつつ、それぞれに合唱作品を制作する。まず、作品の企画を考えよう。 |
第13回 | 合唱作品を作ってみよう 2 : 前回に設定したスタイル、形式などに従って作品を作ってみよう。 |
第14回 | 合唱作品を作ってみよう 3 : 言葉の抑揚、リズム、表現するものの世界に留意しつつ、前々回に設定したスタイルに則って作曲をすすめる。 |
第15回 | 合唱作品を作ってみよう 4 : 作品を仕上げ、それぞれにコンピューターの音源、ピアノなどで音出しし、作品についてディスカッションする。 |
期末試験評価方法・評価基準 | |
コンクールに応募した作品を提出する。どうしても提出に至らなかった者は、国内、海外の作曲コンクールについて、レギュレーションや特徴などをA4レポート五枚以上に10枚未満にまとめ提出すること。作品の完成度を、あるいはレポート提出の場合はその内容を総合的に評価する。試験80%、出席点20%。 |