2023年度シラバス

尚美ミュージックカレッジ専門学校

科目名コンテンツプロダクトAⅡ
担当講師名徳備 康純
学科音楽総合アカデミー学科
コースアレンジ・作曲コース
専攻楽器グレード等
年次3,4年次どちらかで履修(共通科目等)
学期秋学期
授業の形態実習

担当科目に関連する実務経歴

ヤマハ音楽振興会での20年あまりに及ぶ音楽スタッフ手としての勤務の後、作曲家として海外を含めて30年以上にわたって作品を発表し、全音をはじめとする出版社からも作品を発表している。また、講師はPTNAの楽曲公募、東京国際作曲コンクールなどに入賞するなど、コンクールに関する実務経験を持つ。

授業内容

引き続き東京国際合唱作曲コンクールへの応募を目指して、合唱音楽、特にラテン語などによる宗教作品などの研究を行い、作品の制作を行います。

到達目標(この授業で何ができるようになるのか)

実際のコンクールに応募する、もしくは応募できる作品を制作し完成させる。

授業計画

第1回合唱や歌曲の作曲コンクールの研究 : 朝日賞など、合唱関係の作曲コンクールの特徴などを調べる。
第2回歌の作り方について : 歌曲などの詩と音楽の関わりについて調べてみよう。
第3回歌曲の作り方 1 : シューベルト、シューマン、ブラームスなどの先達の作品の詩と音楽について分析する。
第4回歌曲の作り方 2 日本語と歌 : 山田耕筰、團伊玖麿、中田喜直などの先達の作品の詩と音楽について分析する。
第5回歌曲の作り方 3 伴奏について : シューベルトなどの歌曲の伴奏のあり方について作品を通じて学びます。
第6回歌曲を作ってみよう 1 : 詩を選び、それにメロディーをつけてみよう。
第7回歌曲を作ってみよう 2 : 前回で作ったメロディーに伴奏をつけ、歌曲を完成させよう。
中間試験評価方法・評価基準
授業で作曲した歌曲の楽譜と詩のコピーを提出する。詩とメロディー、そして伴奏が、歌曲として成立するものとなり得ているかを総合して評価する。試験80%、出席点20%。
第8回合唱コンクールのレギュレーションについて : 東京国際合唱コンクールのレギュレーションを調べ、ラテン語について学ぶ。
第9回ラインベルガーのミサ・ブレヴィスの分析 : ラインベルガーの作品を通じて、ア・カペラのSATBの書法について学びます。
第10回ラテン語について : ミサ曲のラテン語について簡単な読み方と意味について説明。
第11回子音の扱い方など : 歌の作り方の記述的な課題について説明し、実際の作曲に役立てよう。
第12回合唱作品を作ってみよう 1 : 応募作品を分析し、各自、参考にしつつ、それぞれに合唱作品を制作する。まず、作品の企画を考えよう。
第13回合唱作品を作ってみよう 2 : 前回に設定したスタイル、形式などに従って作品を作ってみよう。
第14回合唱作品を作ってみよう 3 : 言葉の抑揚、リズム、表現するものの世界に留意しつつ、前々回に設定したスタイルに則って作曲をすすめる。
第15回合唱作品を作ってみよう 4 : 作品を仕上げ、それぞれにコンピューターの音源、ピアノなどで音出しし、作品についてディスカッションする。
期末試験評価方法・評価基準
コンクールに応募した作品を提出する。どうしても提出に至らなかった者は、国内、海外の作曲コンクールについて、レギュレーションや特徴などをA4レポート五枚以上に10枚未満にまとめ提出すること。作品の完成度を、あるいはレポート提出の場合はその内容を総合的に評価する。試験80%、出席点20%。