2023年度シラバス

尚美ミュージックカレッジ専門学校

科目名コンテンツプロダクトCⅠ
担当講師名鷲見 文広
学科音楽総合アカデミー学科
コースアレンジ・作曲コース
専攻楽器グレード等
年次3,4年次どちらかで履修(共通科目等)
学期春学期
授業の形態実習

担当科目に関連する実務経歴

講師は、映画の劇伴、テレビやウェブ用のCM、企業用のプロモーションビデオ、プラネタリウムやイベントなど、映像や空間のための音楽制作(作曲、編曲、レコーディング、ミックス等)の経験を持ちます。

授業内容

この科目では、講師の実務経験(映画、CM、PVなどの音楽制作、作・編曲家としての活動)に基づき、映画、アニメ、CM、PV等、映像の為の音楽を創作する授業を行います。春学期は映像から感受した印象を、いかに音として表現出来るのかを学びます。自身の音楽スタイルを生かした、映像の為の音楽を創作して下さい。
課題:毎週1曲の制作、設計図(スコア)と録音物を提出して頂きます。

到達目標(この授業で何ができるようになるのか)

1、映像音楽を創作する為に必要な事は何かを習得する事を目標にします。
2、自分の音楽スタイルとは何か、自分の音楽性とは何かを理解する事を目標にします。
3、限られた時間の中、どのような工程で曲を制作するのかを習得する事を目標にします。

授業計画

第1回ガイダンス
この科目の授業全体の流れ、映像音楽とは何か、映像音楽の制作方法はどうするのか、等の説明をします。
第2回変化する3つの色に音楽をつける
10秒ごとに変化していく3つの色に対して音楽をつけます。移り変わる色の印象を自由に表現しましょう。
第3回絵画に音楽をつける
絵画の為に60秒の音楽を創作します。絵画をどう解釈し、どんな音楽が合うのか考察し、創作して下さい。
第4回写真に音楽をつける
移り変わる12枚の写真の為に90秒の音楽を創作します。写真の印象とストーリーを感じながら創作をして下さい。
第5回風景の映像に音楽をつける
風景の為の音楽を創作します。映像に存在する環境音も音楽の一つとして捉え、自由な音楽を創造します。
第6回人物の映像に音楽をつける
人物の映像に対して音楽を創作します。その人物にはどんな背景があるのかを想像しながら自由に創作をします。
第7回60秒の映像に音楽をつける
用意された60秒の映像に対して、自分なりに感じ、解釈をして、自由に音楽を創作して下さい。
中間試験評価方法・評価基準
映像のために制作した音楽の提出(音源、スコア、企画書)を行います。
授業で学んだ、映像のための音楽制作方法を活用し作品を創作出来ているのか、また自分らしさが表現された作品となっているのかを評価します。
出席と受講状況:30% 平常点:30% 試験:40%
第8回ガイダンス
第2クオーターに行う、映像に対してより踏み込んだ具体的な音楽制作方法について説明をします。
第9回映像の為のピアノ曲を作る
60秒の映像の中に、積極的に描かれてはいない隠されたテーマを、ピアノを使用し音楽で表現して下さい。
第10回ピアノ曲をオーケストラ曲に編曲する
前回制作したピアノ曲を、同一の目的のもと、オーケストラの楽器を用いて編曲をし、表現して下さい。
第11回空間の為の音楽を作る
自分の得意とする楽器編成によって、主要なメロディーやリズムのない、空間を表現する音楽を創作して下さい。
第12回ストーリーのある映像に音楽をつける
映像の中に描かれたストーリーを解釈し反映させ、指定された楽器編成による音楽を創作して下さい。
第13回映像の動きに同期した音楽を作る
映像のシーンの転換点、人物や背景などの動きに合わせた音楽を、様々な楽器を用いて表現し、創作して下さい。
第14回感情を表現した音楽を作る
感情を表す音楽表現とは何かについて説明をします。また人の感情を表現する音楽を創作して下さい。
第15回60秒の映像の為の音楽を創作する
指定された楽器編成で、動画の持つテーマや趣旨を反映した音楽を制作して下さい。
期末試験評価方法・評価基準
映像のために制作した音楽の提出(音源、スコア、企画書)を行います。
映像の為に制作した音楽の、独自性や完成度、また映像作品に適した音楽になっているのかどうかを評価をします。
出席と受講状況:30% 平常点:30% 試験:40%

特記事項

創作に使用するDAWや音源は自由です。
音源を提出する際は、48000Hrz/ 24bitのWAVファイルフォーマットで提出をして下さい。
スコアは浄書ソフトを用いたものでも、手書きのものでも構いません。