科目名 | アドバンスドテクニックⅠ |
---|---|
担当講師名 | 宮本 裕史 |
学科 | 音楽総合アカデミー学科 |
コース | ジャズ・ポピュラーコース |
専攻/楽器/グレード等 | 金管楽器 |
年次 | 3年次 |
学期 | 春学期 |
授業の形態 | 実技 |
担当科目に関連する実務経歴
ジャズオーケストラのソリスト、セクションプレイヤー、コンボ編成での奏者や作・編曲家として活動しています。
授業内容
ジャズ&ポピュラーにおける金管楽器での多様なアドリブスタイルを習得するための学習です。技法を学びつつ理論も勉強することに重点を置いて、他の授業で得た知識や技術を積極的に取り入れます。
到達目標(この授業で何ができるようになるのか)
ビバップスタイルを基礎にした単音楽器での即興的メロディ創造表現を実現するため、ドミナントモーションの分散和音的表現と音階的表現、そしてアプローチノート各種の習得を目標とします。
授業計画
第1回 | 講義概要説明など/アドリブ方法論の解説と今期の講義予定・目標の説明。また、各生徒一人一人の技術や知識の確認もします。 |
---|---|
第2回 | 分散和音を使った和声解決表現 1/V7での3、5、♭7、♭9アルペジオとⅠmアルペジオの反復を即興で演奏し、最も原始的なアドリブを経験します。 |
第3回 | 分散和音を使った和声解決表現 2/上記練習とダイアトニックでのアドリブとの合流や、テンポアップ、転調を経験します。 |
第4回 | 分散和音を使った和声解決表現 3/前週と同内容の練習をし、さらなる上達を目指します。 |
第5回 | 様々なアプローチ・ノートとディレイド・リゾルブについて説明。その利点と使用法、練習法を解説します。説明後、クロマチック・アプローチとスケール・ワイズ・アプローチの技法を実際に練習していきます。 |
第6回 | 2音で挟み込むディレイド・リゾルブを、マイナー・コード上でのダイアトニック・スケールの練習に織り交ぜる訓練をします。 |
第7回 | 1~6回の授業の理解度を、質問・筆記(ホワイト・ボードへの板書)・実演にて確認し、追加解説にて不足を補います。 |
中間試験評価方法・評価基準 | |
理解度と技術の習得度で判断します。出席40%、平常点20%、試験40% | |
第8回 | 3~4音を使ったディレイド・リゾルブをマイナー・コード上でのダイアトニックスケールの練習に織り交ぜる訓練をします。 |
第9回 | アプローチ・ノート各種の練習を様々なコード、もしくはコード進行上で練習し、コードトーンとその周辺の音の位置認識を深めたり想起の速度を早めたりする、より実践的な技能となるような訓練します。 |
第10回 | これまで身につけた各技法を統合したアドリブ・ラインを、譜面上で作成し、それを評価と解説し理解を深める。 |
第11回 | マイナー・コードの上でメロディック・マイナ―中心のメロディづくりを練習します。 |
第12回 | これまで身につけた各技法を統合したアドリブラインを、譜面上で作成し、それを評価と解説し理解を深めます。 |
第13回 | これまでの練習を長期休暇中にどれだけ素早くできるようになったかを確認します。 |
第14回 | 次週行う上記技法統合の筆記提出、提出譜面演奏、リアルタイム即興実演の模擬試験を行います。 |
第15回 | 技法統合の筆記提出、提出譜面演奏、リアルタイム即興実演。 |
期末試験評価方法・評価基準 | |
理解度と技術の習得度で判断します。出席40%、平常点20%、試験40% |