2023年度シラバス

尚美ミュージックカレッジ専門学校

科目名クラシック演奏法研究Ⅳ
担当講師名岡野 勇仁
学科音楽総合アカデミー学科
コースピアノコース
専攻楽器グレード等
年次2年次
学期秋学期
授業の形態演習

担当科目に関連する実務経歴

近代音楽・現代音楽のコンサート活動実績があり、音楽史に関する研究もおこなっています。

授業内容

レパートリーの拡充と音楽的視野を拡大する観点から、ピアニストに必要な近代以降のピアノ作品を紹介します。現代音楽の授業では時代背景や思想、音楽観などの解説もおこないます。

到達目標(この授業で何ができるようになるのか)

授業でとりあつかった内容を参考に、オリジナリティのあるプログラミングができるようになることが目標です。様々な様式の音楽を総合的に理解することにより、自分で音楽を分析する力も身につけます。

授業計画

第1回ドビュッシー 主要なピアノ楽曲の奏法や管弦楽曲を紹介します。絵画や詩との関連性も解説します。印象派と旋法についての理解を目標とします。
第2回ラヴェル 主要なピアノ楽曲の奏法や管弦楽曲を解説します。全作品の特徴を把握することを目標とします。
第3回フランスの作曲家とサティ ミヨー、プーランク、シャブリエ、セヴェラック、デュティーユ、サティの作品と時代背景を理解します。
第4回フランス~バロック、古典への回帰 サン・サーンス、フォーレ、フランクの楽曲の様式を学習します。同時代の作品と比較することにより、古典様式への理解を深めます。
第5回北欧~グリーグを中心に グリーグ、カスキ、シベリウス等の作品を紹介し、北欧の音楽の雰囲気を理解することを目標とします。
第6回スペインの作曲家 アルベニス、グラナドス、ファリャ、モンポウの作品を学習します。スペインのギター音楽等との関連性の理解も目標とします。
第7回試験 授業で指定した試験用課題曲を演奏。授業内容についての口頭試問。作曲家の様式や思想を理解しているかを評価します。
中間試験評価方法・評価基準
出席と授業内容の理解度により評価します。試験50%、出席30%、平常点20%
第8回バルトーク・東欧 バルトーク、シマノフスキー、チェコの作曲家をとりあげます。バルトークの作曲法や思想を理解することを目標とします。
第9回プロコフィエフ・ロシア ロシア5人組、ストラヴィンスキー、ショスタコーヴィッチ、カバレフスキー等の作品を紹介します。
第10回ラフマニノフ ラフマニノフのピアノ楽曲の奏法や管弦楽曲の紹介をおこないます。同時代の他の作品と比較しながら、特長を学びます。
第11回スクリャービン スクリャービンのピアノソナタを中心としたピアノ曲や管弦楽曲を学習します。スクリャービンの様式、和声、旋法等を理解します。
第12回現代音楽のメインストリームと特殊奏法 新ウィーン楽派~クセナキス、メシアン、シュトックハウゼン、リゲティなどの語法と歴史を学習します。
第13回アメリカの現代音楽と南米の作曲家ミ ニマル音楽、即興音楽、ジョン・ケージとプリペアード・ピアノ、ヴィラ・ロボス、ヒナステラ、アストル・ピアソラ等の音楽を学習します。
第14回同時代の作曲家西村朗、野村誠、武満徹、伊左治直、ジョン・ウィリアムズ、エンニオ・モリコーネ等同時代の作曲家の作品を学習します。
第15回試験 授業で指定した試験用課題曲を演奏。授業内容についての口頭試問。作曲家の様式や思想を理解しているかを評価します。
期末試験評価方法・評価基準
出席と授業内容の理解度により評価します。試験50%、出席30%、平常点20%