2023年度シラバス

尚美ミュージックカレッジ専門学校

科目名作品分析Ⅴ
担当講師名篠田 昌伸
学科音楽総合アカデミー学科
コースピアノコース
専攻楽器グレード等ピアノ
年次3年次
学期春学期
授業の形態演習

担当科目に関連する実務経歴

講師は実務経験として、作曲科を出たのち、多くの作曲のコンクールに入賞するとともに、クラシック、現代音楽のピアノソロや伴奏等の演奏幅広く活動しており、多くの録音等にも参加、その分析的視点による演奏も高く評価されている。

授業内容

「作品分析V」では、ピアノ科にとって重要なレパートリーである、ロマン派の作曲家「ショパン」と「シューマン」に焦点を当て、作品を分析することの基礎を復習するとともに、それぞれの作曲家の代表的な作品を各回に分けて分析していく。作曲家ごとの和声や構成の違い、また歴史的背景などにも触れていく。

到達目標(この授業で何ができるようになるのか)

それぞれ作曲家の特徴、ロマン派の作風などを俯瞰しつつ、作品を分析的に理解すること、さらに、自分でも実際の作品を掘り下げて分析することができることを、目標とする。

授業計画

第1回分析の基礎。ショパンのピアノ曲概説とバラード第1番、第3番の分析。
第2回ショパン スケルツォ第1番、第2番の分析。
第3回ショパン ソナタ形式と、ピアノソナタ第2番、第3番第1楽章の分析。
第4回ショパン 24の前奏曲op28より、任意の曲の分析。
第5回ショパン 12の練習曲op10,25より、任意の曲の分析。
第6回ショパン 幻想曲へ短調、子守歌、舟歌、の分析。
第7回中間試験 ショパンの練習曲から、任意の曲の分析を、自分で行い、提出する。
中間試験評価方法・評価基準
各回の課題30% 平常点30% 試験40%
第8回シューマンの生涯とピアノ曲概説。「子供の情景」の分析。
第9回シューマン 「謝肉祭」構成と各曲の分析。
第10回シューマン 「アベッグ変奏曲」「交響的練習曲」の分析。
第11回シューマン 「ピアノソナタ第2番」「幻想曲ハ長調」第1楽章の分析。
第12回シューマン 「クライスレリアーナ」各曲の分析。
第13回シューマン 歌曲集「女の愛と生涯」各曲の分析。
第14回シューマン 「ピアノ協奏曲イ短調」各楽章の分析。
第15回期末試験 シューマン「幻想小曲集」から、任意の曲の分析を、自分で行い、提出する。
期末試験評価方法・評価基準
各回の課題30% 平常点30% 試験40%