2023年度シラバス

尚美ミュージックカレッジ専門学校

科目名パイプオルガンゼミⅣ
担当講師名江尻 弘子
学科音楽総合アカデミー学科
コースピアノコース
専攻楽器グレード等
年次4年次
学期秋学期
授業の形態演習

担当科目に関連する実務経歴

講師は、パイプオルガンでのソロ演奏及び吹奏楽との共演経験、また自身の編曲、演奏によるCD、楽譜出版をしています。チャペルウエディングでの演奏経験も豊富です。

授業内容

春学期で学んだ実践の演奏法をよりステップアップし、完成度の高い演奏を目指します。バロック時代の通奏低音の知識、そして知名度、作品完成度の高い、小フーガト短調の演奏及び2年間使用したテキストから、任意の曲をレパートリーとなるような演奏を目指します。

到達目標(この授業で何ができるようになるのか)

オルガン曲の中でも、難易度が高いと言われるフーガ演奏の体験、習得を目指します。また、数曲のオルガンレパートリーを持てることを目標とします。

授業計画

第1回フーガの説明後、テキストの楽譜を見ながら、各声部を織りなす主題に印を付けながらアナリーゼしていきます。
第2回主題の奏法を意識し、アーティキュレーションの分析をしていきます。
第3回各パートを分担奏しながら、指使い、手鍵盤の声部を意識して演奏。ペダリングの確認もしていきます。
第4回装飾の学習として、トリル、モルデント、シュライファーの奏法について、テキストから楽曲を取り出し考察していきます。
第5回パート別に確認しながら、声部を増やし、分担奏から全体を作っていきます。
第6回小節を区切りながら、ソロ演奏を仕上げていきます。
第7回中間試験 J.Sバッハの小フーガト短調 BWV578をバリオホールにて、演奏します。
中間試験評価方法・評価基準
難易度の高い楽曲の挑戦ですが、演奏レベルが上がっていること、楽曲への理解度、ステージマナーも含め評価します。 出席30% 平常点30% 試験40%
第8回通奏低音の説明をし、ヴィバルディ四季より冬を、スコア見ながら、通奏低音の即興的要素を聞き比べします。
第9回数字付き低音に和音を付けていきます。モーツァルトのレクイエムを題材に通奏低音の体験をします。
第10回テキストの曲を題材に和音付けをし、即興的要素を織り交ぜながら、仕上げていきます。
第11回2年間使用したテキストから6曲選曲し、アンサンブル演奏し、その中から各自選曲していきます。
第12回讃美歌の出来るまでの歴史、時代背景を考察していきます。各国の特徴など、讃美歌集から見ていきます。
第13回各声部の捉え方、前奏、後奏の奏法をテキストから取り出し、演奏体験します。
第14回筆記試験に向け、学習内容の確認、個々の演奏曲の確認をしていきます。
第15回期末試験 教室内にて筆記試験、バリオホールにて、実技試験をします。
期末試験評価方法・評価基準
筆記試験では、学習してきた内容の理解度をみます。実技試験では、各自選曲した楽曲が、レパートリーとなり得る演奏レベルに到達出来ているか確認し、評価します。出席30% 平常点30% 試験40%