科目名 | ソルフェージュⅠ |
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担当講師名 | 小笠原 貞宗 |
学科 | ミュージカル学科 |
コース | |
専攻/楽器/グレード等 | |
年次 | 1年次 |
学期 | 春学期 |
授業の形態 | 演習 |
担当科目に関連する実務経歴
武蔵野音大ピアノ科卒業後、約40年、演奏活動の他、ピアノ個人レッスン、ソルフェージュの指導を続けており、本校では10年以上、ソルフェージュの授業を担当しております。
授業内容
元来、音楽に必要とされる能力は、読譜力、ソルフェージュ力、アンサンブル能力、即興演奏力、暗譜力など多岐にわたります。特に基礎段階での読譜とソルフェージュは、他の能力を支える土台となるので重要です。この授業では、音程・リズムの識別力を養いながら音楽全体の理解を深めるための理論・実践トレーニングも展開し、より良い音楽表現につながる実力の獲得を目指します。
到達目標(この授業で何ができるようになるのか)
まずは、楽譜が正しく読めて書けること。また、視唱を通じて正確に表現できるかが問われます。
次に、耳で正確に音楽を聴き取ることができるか。その際は、旋律、リズム、和音の3要素に分けて到達レベルが問われます。
より高度な目標として、短い曲を作曲することで創作にも挑戦します。
授業計画
第1回 | 音の種類・音楽の3要素・五線譜・音部記号について学びます。これら楽譜の初歩を知らないことには、前に進みません。 |
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第2回 | ドイツ音名・臨時記号・音符・休符について学びます。音の名前は、ドレミだけではありません。ドイツ音名、英語音名などに早く慣れるようにしましょう。 |
第3回 | 小節・リズム表記・拍子について学びます。この辺の基礎知識は楽典に入る部類ですが、一緒に関連付けて身に付ける必要があります。 |
第4回 | 音程(長短・完全・増減)について学びます。まずは、半音(短二度)、全音(長二度)からスタートして、オクターヴ内の全ての音程をマスターします。 |
第5回 | 音階(長・短・全音)・調号について学びます。シャープ、フラットが付く全ての調、音階について、一気に覚えましょう。コツも伝授します。 |
第6回 | 速度表示・リピート記号・強弱・楽語・発想用語について学びます。楽典の本にも詳しく書かれてあることですが、必要に応じて知る必要があります。 |
第7回 | 第1クォーターで学習した内容のまとめとして小テストを実施します。小テストを通じて、自分がどこまで理解し、何をもっと勉強すべきかを察知してもらいます。 |
中間試験評価方法・評価基準 | |
授業で提示されたトレーニングを継続しているかをチェックします。ひとりづつ実施し採点します。例としては、短い音型や音階を全調で歌う。調号、音名も答えてもらいます。オーディションに慣れる経験にもなるでしょう。 実技試験50% 出席30% 五線譜ノート20% | |
第8回 | DTMでどんなことができるか学びましょう。 |
第9回 | 音楽ソフトの基本操作を学びましょう。 |
第10回 | メロ譜を書いてみましょう。 |
第11回 | アーティキュレーションを入力してみましょう。 |
第12回 | ヘ音譜表の読み方を学びましょう。 |
第13回 | 大譜表を作成し、ピアノ伴奏譜を作成してみましょう。 |
第14回 | DTMで作成した音に合わせて歌ってみましょう。 |
第15回 | 筆記試験。指定された曲をDTMにて制作し、PDFデータで提出します。 |
期末試験評価方法・評価基準 | |
授業に積極的に取り組めているか、及び、習得した内容を正確に理解できているかを評価します。出席:20% 平常点:20% 試験:60% |