2023年度シラバス

尚美ミュージックカレッジ専門学校

科目名クラシックバレエⅢ
担当講師名高橋 利枝
学科ミュージカル学科
コース
専攻楽器グレード等
年次2年次
学期春学期
授業の形態演習

担当科目に関連する実務経歴

講師の実務経験( (社)日本バレエ協会・(社)現代舞踊協会 等の公演活動)とクラシックバレエ、モダンバレエ、スタジオでの振付・指導に基づき指導してゆきます。

授業内容

基礎的なエクササイズを繰り返しながら、正しい身体の使い方を身につけて、より高度なテクニックを習得してゆきます。手先・足先・目線などの細かい部分まで意識して全身で踊ることを習慣付けてゆきます。

到達目標(この授業で何ができるようになるのか)

基本の姿勢、身体の使い方を身につけ、テクニックの向上を目指すことを目標とします。曲の感じをつかみ取り、動きのアクセントを考えながら効果的な動き方を研究出来るようにします。

授業計画

第1回「オリエンテーション」 1年次に学んだ基本事項を確認し、より高度なテクニックの習得の仕方と心構えを考えます。
第2回「バーレッスン&センターレッスンの項目」 怪我を未然に防いで身体を整え、強化してゆくバーレッスンの大切さとそれを活かしたセンターレッスンの方法を学びます。
第3回「オーデイェンスを意識した動き方」 舞台上における8つの方向と身体の方向+空間を意識した表現の方法を考えながらトレーニングをしてゆきます。
第4回「回転技の強化1」 ピルエット(アン・ドゥオール/アン・ドゥダン)をダブル以上回れるようになるポイントを整理し、軸足の引き上げと目線に気をつけ挑戦します。
第5回「回転技の強化2」 アチチュード・トゥールやアラベスク・トゥールなど、より高度な回転のテクニックに挑戦し、素早い重心の運び方を身につけます。
第6回「アレグロの動き1」 アッサンブレ、ジュテ、パ・ドゥ・シャ等の速い動きの組み合わせを行うことで、脚のターン・アウトと身体の芯をしっかり保つことを学びます。
第7回「アレグロの動き2」 シソンヌ・フェルメ/シソンヌ・ウーヴェルトの違い、アレグロの組み合わせを引き続き習得します。ピルエットの組み合わせも確認します。
中間試験評価方法・評価基準
日々のトレーニングを通して、ピルエット(回転技)のダブル以上のターンやアチュード・ターンなどのレベルアップした動きを含めたコンビネーションを行い、身体のコントロールが出来ているかどうか、またアレグロの動きでスムーズな重心移動が行えるか確認します。
試験30% 出席点40% 平常点30%
第8回「グラン・ワルツ1」 ジュテ・アン・トゥールナン、回りながら跳ぶテクニックに挑戦します。
第9回「グラン・ワルツ2」 ジュテ・アン・トゥールナン、回りながら跳ぶテクニックを連続して行うことに挑戦します。
第10回「連続した回転技」 ピケ・トゥール、シェネ、ピケ・ストゥニューなどを組み合わせた連続した移動する動きを目線の付け方に気をつけて行います。
第11回「表現の幅を広げる1」 アッサンブレ、タン・ルヴェなどの、スモールジャンプの組み合わせを行うことで、身体の引き上げと素早い体重移動などを身につけます。
第12回「表現の幅を広げる2」 アントルシャ(ロワイヤル/トロワ/カトル/サンク/シス)の仕組みを覚え、より高く跳ぶための身体の引き上げを覚えます。
第13回「マイムについて」 バレエ作品の中の演技に注目して、マイムの紹介をします。作品を観る時の演技(アームスの動き)のポイントなども覚えます。
第14回「舞台上での在り方」 舞台上での在り方、オーディションでの在り方を考え、観せ方を研究していきます。
第15回「グラン・ワルツと連続したターン」 大きな跳躍、連続して行うターンなどの組み合わせをリズムを感じてメリハリをつけた動きが出来ているかどうか確認します。
期末試験評価方法・評価基準
基本事項の確認と共に、身体をフルに使ったグランワルツのコンビネーションを習得して、曲の感じをつかみ取り、それに合った動き方、表現が出来ているかどうかを評価します。
試験30% 出席点40% 平常点30%