2023年度シラバス

尚美ミュージックカレッジ専門学校

科目名脚本研究Ⅰ
担当講師名大谷 美智浩
学科ミュージカル学科
コース
専攻楽器グレード等
年次2年次
学期春学期
授業の形態演習

担当科目に関連する実務経歴

『レ・ミゼラブル』『エリザベート』『MOZART!』等の東宝ミュージカルに出演、並びに『タン・ビエットの唄』『AKURO』『ナミヤ雑貨店の奇蹟』等の脚本を執筆

授業内容

グループに分かれて週ごとに異なるテーマでショートドラマを創作し、与えられたシチュエーションではなく、自分たちで世界を創り上げていく「創作のプロセス」を体験します。また大学入試レベルの現代文をテキストに、読解力の向上を目指します。

到達目標(この授業で何ができるようになるのか)

エチュードの創作を通して、テーマとストーリーの関係、その中での台詞と動作の意味についての考察を深め、創造の楽しみと苦労を体験します。また前期は早稲田大学、後期は國學院大學の入試現代文をテキストとして、論理力とは何かを学びます。

授業計画

第1回「トラブル」を課題に、グループに分かれてショートドラマを創作し、各々の発表を鑑賞して合評会を行います。
第2回「噂」を課題に、グループに分かれてショートドラマを創作し、各々の発表を鑑賞して合評会を行います。
第3回「勘違い」を課題に、グループに分かれてショートドラマを創作し、各々の発表を鑑賞して合評会を行います。
第4回「困惑」を課題に、グループに分かれてショートドラマを創作し、各々の発表を鑑賞して合評会を行います。
第5回「失敗」を課題に、グループに分かれてショートドラマを創作し、各々の発表を鑑賞して合評会を行います。
第6回外山滋比古の評論(早稲田大学入試問題)をテキストにして、「個人言語」について学びます。
第7回自由課題でグループに分かれてショートドラマを創作し、各々の発表を鑑賞して合評会を行います。
中間試験評価方法・評価基準
実技60%・授業態度20%・出席状況20%
実技ではグループ内における自主性や自由な発想力、並びにシチュエーションの表現力、ドラマにおける役割認識、俳優としての個々の魅力などを審査します。その上で授業態度・出席状況を勘案して総合的に評価します。
第8回「パターン」を課題にしてショートドラマを作成します。①
第9回「パターン」を課題にしてショートドラマを作成します。②
第10回「伏線の回収」を課題にしてショートドラマを作成します。①
第11回「伏線の回収」を課題にしてショートドラマを作成します。②
第12回「ミスディレクション」を課題にしてショートドラマを作成します。①
第13回「ミスディレクション」を課題にしてショートドラマを作成します。②
第14回上田三四二の評論(國學院大學入試問題)をテキストにして「意味以上の意味」について学びます。
第15回自由課題でグループに分かれてショートドラマを創作し、各々の発表を鑑賞して合評会を行います。
期末試験評価方法・評価基準
実技60%・授業態度20%・出席状況20%
実技では自主性と自由な発想を重視します。さらに集団作業としての「創作」の関わり方や意識の持ち方、「ドラマ」に対する理解度やセンスなども審査し、そこに授業態度や出席状況を勘案して、総合的に評価します。