2024年度シラバス

尚美ミュージックカレッジ専門学校

科目名ポピュラーアレンジⅢ
担当講師名奈良部 匠平
学科アレンジ・作曲学科
コース
専攻楽器グレード等全専攻
年次2年次
学期春学期
授業の形態演習

担当科目に関連する実務経歴

作編曲家、キーボーディストとしてコンサートやスタジオレコーディングの経験が豊富。関連アーティスト:渡辺美里、米米CLUB、松田聖子、今井美樹、高垣彩陽、Skeleton Key(Band Remix/米国)、ユンサン(윤상/韓国)、 林憶蓮 (Sandy Lam/中国)

授業内容

アレンジメントのアドヴァンス クラスとして、スケール、テンション、和声、対位法など、更に深い音楽知識を備え、シンセパート、ストリングスやホーン、その他のパートのアレンジメントにも活かせるように実践します。また、エスニック〜ダンスミュージックなどの様々なスタイルのビートやパートも操れるように、アナライズ能力+アレンジ能力の強化と実践をします。

到達目標(この授業で何ができるようになるのか)

世界レベル・クオリティーの作編曲作品制作を目指す。職業・作編曲家として、多くのスタイルの作編曲をこなせるようになること。全ての新しい音楽には、ルーツと融合があるように、現在と過去のアレンジスタイル・アレンジテクニックを用い、ユニークなアイデアと工夫を凝らし、新しいスタイルのアーティストとして認知されるようになることを目標とします。

授業計画

第1回既存の楽曲を聴き、アナライズ・分析能力を試します。不得意な学生にはトレーニングを勧めます。生涯最大の参考資料は現代と過去の名曲達です。アナライズ・分析能力は作家人生を左右する重要な能力です。
第2回アレンジの基礎であるコード、スケール、テンションなどの楽典的な能力を試します。知識の浅い学生には他の基本クラスを勧めます。次回に各自の楽曲作品を持参してもらうことを伝えます。
第3回各自の今までの楽曲作品を聴き、それぞれの得意なスタイルを認識し、次回の作品交換アレンジの準備に入ります。次回にオリジナル曲のステムオーディオデータを持ってきてもらうことを伝えます。
第4回クラスメイトのメロディーを借り、自分のスタイルに編曲する交換アレンジの第1回目。元とは別ジャンルの音楽スタイルに編曲すること。メロディーに合った多くの音楽スタイルを身につけるための方法を学びます。
第5回全てのジャンルに存在するリフ(リフレイン)について:既存曲をアナライズし学び、交換アレンジに使用します。残りの時間をアレンジ作業時間に使います。
第6回リフアレンジの経過を聞かせてもらいアドヴァイスします。また、原曲と違うコードに代える、リハーモナイズについて学びます。残りの時間を交換アレンジの作業時間に使います。
第7回交換アレンジの提出。 各自の作品に対するディスカッションをします。
中間試験評価方法・評価基準
まじめに制作に取り組んだか。出席:50% 平常点:50%※遅刻は素点から減点となります。
第8回ストリングスアレンジメントについて学びます。オーケストラにおける弦楽器の役割。POPSにおけるストリングスアレンジの手法を学びます。
第9回ストリングスアレンジDay1:原曲にストリングスがついていない楽曲に対して、カウンターメロディーの付け方をステップバイステップで学びます。
第10回ストリングスアレンジDay2:ストリングスらしい効果をさらに加えて仕上げていきます。コードスケールの復習とテンションの使い方を、ストリングスアレンジを通して学びます。
第11回ストリングスアレンジDay3:全員のストリングスアレンジ作品を聴き、ディスカッションをします。
第12回ホーンアレンジメントについて学びます。(ブラス/金管楽器 + Wind /木管楽器 = ホーン/管楽器)オーケストラにおける菅楽器の役割。POPSにおけるホーンアレンジの手法を学びます。
第13回ホーンアレンジDay1:原曲にホーンアレンジがついていない楽曲に、オブリガードやカウンターメロディーの付け方をステップバイステップで学びます。
第14回ホーンアレンジDay2:ホーンらしい効果・アーティキュレーションをさらに加えて仕上げていきます。
第15回ホーンアレンジDay3:全員の作品を聴き、ディスカッションをします。
期末試験評価方法・評価基準
まじめに制作に取り組んだか。出席:50% 平常点:50%※遅刻は素点から減点となります。