| 科目名 | 楽式研究Ⅱ |
|---|---|
| 担当講師名 | 芳賀 傑 |
| 学科 | 音楽総合アカデミー学科 |
| コース | アレンジ・作曲コース |
| 専攻/楽器/グレード等 | |
| 年次 | 2年次 |
| 学期 | 秋学期 |
| 授業の形態 | 演習 |
担当科目に関連する実務経歴
講師は管弦楽曲や吹奏楽曲、室内楽曲など国内外問わず多数の委嘱を受け、プロの作編曲家として作品提供をしている実績を持ちます。
授業内容
20世紀の音楽を通じて前衛音楽、現代音楽へとどう音楽が変化していったのかを考察します。
到達目標(この授業で何ができるようになるのか)
20世紀の音楽について自分の観点の軸を1つ持ち、自分自身の言葉によって論述できる様にします。
授業計画
| 第1回 | ドデカフォニー①:12音技法の発生と技法について説明します。 |
|---|---|
| 第2回 | ドデカフォニー②:シェーンベルク「ピアノ組曲 op.25」の分析を通じて12音技法について考察します。 |
| 第3回 | ドデカフォニー③ウェーベルン「ピアノのための変奏曲」「交響曲」の分析を通じて音色旋律などウェーベルンのドデカフォニーに対する姿勢を考察します。 |
| 第4回 | ドデカフォニー④ベルク「ヴァイオリン協奏曲」「ヴォツェック」の分析を通してベルクのドデカフォニーに対する姿勢を考察します。 |
| 第5回 | ドデカフォニー⑤デュティユー「メタボール」・兼田敏「パッサカリア」の分析を通して、12音技法のアプローチについて考察します。 |
| 第6回 | 中世のモテットなどの分析を通じて音楽史上、数字によって管理された音楽について考察します。 |
| 第7回 | 12音技法による作曲実習① |
| 中間試験評価方法・評価基準 | |
| 12音技法を用いて、各々の作品を提出する。セリーの組み立て方から、派生のさせ方、セリーの使用方法の理解度を判断し評価します。試験60%、平常点20%、出席20% | |
| 第8回 | 移調の限られた旋法・不可逆リズムを通してメシアンの音楽語法について考察します。 |
| 第9回 | メシアン「音価と強度のセリー」ブーレーズ「ストルクチュール」の分析を通じてトータルセリエリズムについて考察します。 |
| 第10回 | ジョンケージのチャンスオペレーション、プリペアドピアノ作品を通じて、20世紀の前衛芸術について考察します。 |
| 第11回 | アイブス・ヴァレーズなどの作品を通じてアメリカの前衛音楽について考察します。 |
| 第12回 | ライヒ・アダムス・ライリー・久石譲やテープ音楽などの分析を通じてミニマルミュージックについて考察します。 |
| 第13回 | リゲティ、ポーランド楽派の楽曲を分析しミクロポリフォニー・音群作法について考察します。 |
| 第14回 | 武満徹、西村朗、吉松隆などの邦人作品の分析を通じ、現代に通じる音楽語法について考察します。 |
| 第15回 | 学期末試験:楽曲分析の実習、もしくは授業内で取り上げた20世紀の音楽語法を使用した実作を提出します。 |
| 期末試験評価方法・評価基準 | |
| 楽曲分析の実習、もしくは授業内で取り上げた20世紀の音楽語法を使用した実作を提出し、新しい音楽技法についての興味や理解を評価する。試験60%、平常点20%、出席20% | |