| 科目名 | 作編曲技法Ⅳ |
|---|---|
| 担当講師名 | 岡澤 理絵 |
| 学科 | 音楽総合アカデミー学科 |
| コース | ピアノコース |
| 専攻/楽器/グレード等 | |
| 年次 | 4年次 |
| 学期 | 秋学期 |
| 授業の形態 | 演習 |
担当科目に関連する実務経歴
講師は音楽史の講義、作曲家としてこの内容に関係する音楽の制作・アレンジ・演奏などの実務経験があります。
授業内容
作編曲試演実習の授業と連動して、近現代の技法から今日でも使える簡単ないくつかの技法を作品分析などを通じて学び、それを応用して作曲を行う。
到達目標(この授業で何ができるようになるのか)
様々な近代的な様式・技法によるコンデンス・スコアを制作し、そこから10人以上の大編成の室内楽作品に編曲してそのスコアを提出する
授業計画
| 第1回 | ドビュッシーの「牧神の午後への前奏曲」の分析、ドビュッシーの「牧神の午後への前奏曲」の分析により 近代のはじまりの曲の管弦楽作品を学びます。 |
|---|---|
| 第2回 | シベリウスの「悲しきワルツ」の分析、シベリウスの「悲しきワルツ」の分析で、 弦楽の使用法を中心に生美鱒。 |
| 第3回 | バーバーの弦楽のためのアダージョの分析、バーバーの弦楽のためのアダージョの分析により、 弦楽の使用法を学びます。 |
| 第4回 | アイヴズの「答えのない質問」の分析、アイヴズの「答えのない質問」の分析を通じて、20世紀はじめの実験音楽の世界を触れ、20世紀音楽について考えます |
| 第5回 | マルティヌーの「調理場のレビュー」の分析、マルティヌーの「調理場のレビュー」の分析し、1920年代からのジャズの影響を学びます。 |
| 第6回 | メシアンの世の終わりのための四重奏曲の分析、メシアンの作品の分析を通じて、移調の限られた旋法、不可逆リズムなどの技法を紹介します。 |
| 第7回 | オネゲルの「ダヴィデ王」の多調性のマーチ、オネゲルの「ダヴィデ王」の多調性のマーチを分析して多調性とオスティナートについて学びます。 |
| 中間試験評価方法・評価基準 | |
| 授業でとりあげた技法を使用しての作品作りが出来ているかに留意し、提出された作品を評価する。試験80%、出席点20%。 | |
| 第8回 | サティのジムノペティ第1番の分析、サティのジムノペティ第1番の分析により、付加音と単純な和音の繰り返しが描く世界を学びます。 |
| 第9回 | バルトークのルーマニア民俗舞曲の分析、バルトークのルーマニア民俗舞曲(ピアノ版とオーケストラ版)の分析を通じて、 旋法と多調性。オーケストレーションについて学びます。 |
| 第10回 | 伊福部 昭のリトミカ・オスティナータの分析、伊福部 昭のリトミカ・オスティナータの分析から奇数拍子へのこだわり。ゴジラの作曲家の民族性について。 |
| 第11回 | ラヴェルのボレロの分析、ラヴェルのボレロの分析を行い、この作品における独特の形式とハーモニーについて。またオーケストレーションについて説明する。 |
| 第12回 | ラヴェルの序奏とアレグロの分析、ラヴェルの序奏とアレグロの分析を行い、モード技法による小編成の傑作を学ぶ。 |
| 第13回 | ウェーベルンが編曲した音楽の捧げ物の分析、ウェーベルンが編曲した音楽の捧げ物の分析を通じて、 音色旋律について学びます。 |
| 第14回 | 吉松 隆の朱鷺によせる哀歌の分析、吉松 隆の朱鷺によせる哀歌の分析を行い、 調性で書かれた現代音楽。そして、管理されたぐ偶然性になどの技法について学びます。 |
| 第15回 | 制作した作品のスコアを提出する。 |
| 期末試験評価方法・評価基準 | |
| 第3クォーターで制作した作品を、作編曲試演実習の授業と連動しての、大編成の室内楽作品へ編曲し、そのスコアを提出する。試験80%、出席点20%。 | |