科目名 | クラシック演奏法研究Ⅰ |
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担当講師名 | 大導寺 錬太郎 |
学科 | 音楽総合アカデミー学科 |
コース | ピアノコース |
専攻/楽器/グレード等 | ピアノ |
年次 | 1年次 |
学期 | 春学期 |
授業の形態 | 演習 |
担当科目に関連する実務経歴
授業内容
バロック、特にバッハはクラシックを勉強する上で必要不可欠な作曲家です。しかしその緻密で複雑な作曲構造の為、苦手意識を持たれ易いのも事実。バッハのオリジナル(鍵盤)作品の分析は勿論、ポピュラー編曲、ジャズ編曲作品も取り上げ、様々なジャンルの音楽にも対応できるバッハ音楽の懐の深さも紹介します。CD鑑賞や実演を通して、耳で体でバッハを楽しみましょう。
到達目標(この授業で何ができるようになるのか)
ポリフォニー作品の演奏に必要な分析力(テーマ調べ・転調調べ・各種舞曲の特徴の理解等)を身につけ、複数の声部を聴き分ける耳を養い、当時の様式から逸脱しない立体的な響きの演奏を目指します。
授業計画
第1回 | バロック以前の音楽~バッハの登場:バッハ登場以前の音楽の歴史や活躍した作曲家を学び、各時代の特徴を整理して覚えます。 |
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第2回 | ポリフォニー音楽とは/J.S.バッハの作品:ポリフォニー音楽の特徴を学び、作品の簡単な分析や小品を実際に演奏することによって理解を深めます。 |
第3回 | インヴェンション①/いろいろな版:当時と現在の記譜の違いをバッハの自筆譜を通して理解します。また、様々な版の特徴を学びます。 |
第4回 | インヴェンション②/作品分析:第1番の分析を実施します。演奏に必要な最低限のアナリーゼの仕方を学びます。 |
第5回 | シンフォニア①/作品分析・演奏:第8番の分析を行ないます。各声部の横の動きを把握し、どのように絡んでいるか、演奏を通して理解します。 |
第6回 | シンフォニア②/装飾音・曲の配列/第5番を取り上げ、多種多様な装飾の記号・名称・奏法を学びます。また全15曲の配列の特徴を解説します。 |
第7回 | 授業のまとめ(1クォーター試験):授業のまとめとして、筆記・実技の試験を実施します。実技課題は授業で取り上げた作品より指定します。 |
中間試験評価方法・評価基準 | |
出席25%(第1回~第6回は各3.5点、第7回のみ4点で計算。遅刻は減点1)、平常点25%(授業態度及び授業内での演奏内容等)、試験50%で評価。成績は2クォーター初回授業時に配付します。 | |
第8回 | BWV番号の解説:バッハ作品主題目録番号を学び、ジャンルごとに分類された番号を覚えます。 |
第9回 | 平均律①/作品の成り立ち:作品の成立年・評価・特徴を学び、タイトルの「平均律」について当時の調律法を絡めて考察します。 |
第10回 | 平均律②/プレリュードの多様性他:第1巻全24曲の前奏曲を5つの特徴に分けて解説します。また各曲の適切なテンポについても考察します。 |
第11回 | 平均律③/グノーの〈アヴェ・マリア〉との関連:グノーの〈アヴェ・マリア〉の伴奏としても知られる第1番のプレリュードを分析し、2曲の関連を学びます。 |
第12回 | 平均律④/フーガの分析・演奏聴き比べ:第1巻第1番の分析を通して、フーガの特性を理解します。また様々は演奏を鑑賞し、解釈の多様性を実感します。 |
第13回 | 組曲①/バッハの残した組曲:代表的な組曲作品の大まかな特徴を学び、そこに登場する舞曲の名称・特徴を覚えます。 |
第14回 | 組曲②/その他の名作/D.スカルラッティ:舞曲、平均律以外の主要な鍵盤作品やその他の名曲、D.スカルラッティ作品の解説・鑑賞を行ないます。 |
第15回 | 授業のまとめ(2クォーター試験):授業のまとめとして筆記・実技の試験を実施します。実技は指定した課題の演奏となります。 |
期末試験評価方法・評価基準 | |
出席25%(第8回~第14回は各3点、第15回のみ4点で計算。遅刻は減点1)、平常点25%(受講態度及び授業内での演奏内容など)、試験50%の割合で算出。1・2両クォーターの成績の平均が学期末の評価となります。 |