2024年度シラバス

尚美ミュージックカレッジ専門学校

科目名ベーシックトレーニングⅣ
担当講師名三枝 俊治
学科ジャズ・ポピュラー学科
コース
専攻楽器グレード等ベース
年次2年次
学期秋学期
授業の形態演習

担当科目に関連する実務経歴

講師は30年以上に亘りプログレッシブロックバンド KENSO に在籍し、高度な技術を要する演奏、作曲、アンサンブルの経験を持ちます。また、自身がコントラバス演奏をして率いるグループで、作曲作品の CD を発売しています。

授業内容

ベースという楽器の演奏上の基礎的な項目を、専攻実技とは違った角度からグループレッスンで勉強します。読譜、リズムトレーニング、運指の練習を通して各自の課題に取り組み、学科内の他の授業の進度と合わせて知識、技術を習得します。

到達目標(この授業で何ができるようになるのか)

長時間の演奏でも体を痛めない正しいフォーム、正確なビートとサブディヴァイドされたリズム感、基礎的なスケールの知識と読譜の能力を身に付ける事を目標とします。

授業計画

第1回2Qで学んだHM,JMから派生した、HMP5B,Lydian b7,Mixo-lydian b6,Altered等の効率的な運指を考え楽器の全音域で演奏します。
第2回All The Things You Areや枯葉などのスタンダード曲を3拍子や5拍子で演奏してみます。
第3回3連符の4拍子と、同じ音価の音符を16分音符に捉えた3拍子を交互に演奏してみます。
第4回Fawlty Tenors を題材に、16分音符の3つ割り、5つ割りのフレーズを、ビートをしっかり捉えながら演奏します。
第5回So What を題材に、ドリアンモードのインプロヴィゼーションを、様々なアイディアを取り入れながら演奏します。
第6回一発物と呼ばれる1つだけのセブンスコード上でのインプロヴィゼーションのバリエーションを考えます。
第7回モードとセブンスコード一発物のインプロヴィゼーションをテストします。
中間試験評価方法・評価基準
平常時の取り組みの成果など各自の進歩具合と、読譜力と演奏力の試験結果を合わせて採点します。試験演奏50%、出席30%、平常点20%の満点から、遅刻一回1点、欠席一回3点を減点し、努力の成果を加点します。
第8回Giant Steps を題材に、マルチトニックシステムの曲のインプロヴィゼーションを練習します。
第9回メジャーセブンス、セブンス、マイナーセブンスに使えるペンタトニックスケールを考えます。
第10回セブンスの裏コード代理とLydian b7、Altered scale の関係を確認し、実際に演奏して響きを確かめます。
第11回Kary's Trance のコード進行を題材に、7th, b9コードに於ける幾つかのスケールとクロマチックアプローチを演奏します。
第12回7th,b9,♮13をディミニッシュで展開した4つのセブンスコードとそのII-Vが実際の曲の中でどう使われているか学びます。
第13回7th,b13をオーギュメントトライアドで3つに展開するPat Martinoの理論を学び、実際に演奏してみます。
第14回様々なテンションとスケールが使えるセブンスコードでのインプロヴィゼーションを実践します。
第15回幾つかの理論、スケールを自分のツールとして身につけ、実際に演奏します。
期末試験評価方法・評価基準
試験演奏50%、出席30%、平常点20%の満点から、遅刻一回1点、欠席一回3点を減点し、努力の成果を加点します。