| 科目名 | インプロヴィゼーションⅢ |
|---|---|
| 担当講師名 | 山村 牧人 |
| 学科 | ジャズ・ポピュラー学科 |
| コース | |
| 専攻/楽器/グレード等 | ドラム |
| 年次 | 2年次 |
| 学期 | 春学期 |
| 授業の形態 | 演習 |
担当科目に関連する実務経歴
ライブ、アーティスト・サポート、レコーディング、楽器制作、演奏データ制作、リズムアレンジの書籍出版等の演奏及び関連制作業務。並行して1990年以降、楽器店でのドラムレッスンや講師の委託を受け、92年からドラム専門誌へのセミナー記事連載を開始し、20年以上の連載と自著ドラム教則本の出版多数。本校では93年からDTMの講師として、プロミュージシャン学科発足からドラム講師として勤務。
授業内容
様々なジャンルに用いられるドラムセットという楽器のルーツや、楽曲の中での音楽的機能を考察しながらエクササイズ演習を行います。奏法の基礎、ジャンルやスタイルを特徴づける根源的要素を理解、習得します。
到達目標(この授業で何ができるようになるのか)
演奏事例からドラミングのコンセプトを取り出して習得し、アンサンブルやバンドなど、自分自身の演奏の基礎、応用、オリジナリティへと役立てることを目標とします。
授業計画
| 第1回 | 奏法の再確認 / グリップ、フォーム、ペダル奏法、身体の動きについて、セオリーと自己流の範疇を確認します |
|---|---|
| 第2回 | タイムの確認 / リズムパターンやフレーズの元となる音符のタイミングの確認 |
| 第3回 | ダイナミクスとタッチ / 音量表現と音色表現。スティック&ペダルのストローク・スピードの加減速 |
| 第4回 | リズム・フィールの考え方 / 音楽ジャンルと、リズム・フィールのカテゴライズの違いを理解し、リズムパターンという考え方とフィールやグルーヴの捉え方へ展開 |
| 第5回 | コンビネーション演習(1) / 4th〜8th音符を使った、4肢のコンビネーション・トレーニング |
| 第6回 | コンビネーション演習(2) / コンビネーション・フレーズにダイナミクスと音色表現を加えたトレーンング |
| 第7回 | クォーター試験:スネア・チュード / 簡単なスネアエチュードに、セットドラミングのオスティナートを加えて演奏します |
| 中間試験評価方法・評価基準 | |
| 授業での平常点を主として、試験演奏に現れる習得度や練習の達成度を加えて評価します。 試験点:30% / 平常点:50% / 出席点:20% | |
| 第8回 | 手順の考察と、手順によるドラミング展開 / 手順によるグルーピングとセット上の展開、リアルタイムの即興応用の演習 |
| 第9回 | メカニズムとテクニックの違い / 手順やコンビネーションなど奏法の根底にあるメカニズムと、そこから組み立てるテクニックの考え方 |
| 第10回 | チューニング考察 / 奏法とチューニング、音楽ジャンルとチューニング、ドラムセットの性能とチューニングについて視点を学びます |
| 第11回 | ロック系コンビネーション・ドラミング(1) / バックビート・スタイルのバリエーションと手足のコンビネーションのコンセプトの理解と演習 |
| 第12回 | ロック系コンビネーション・ドラミング(2) / プログレッシヴ・アプローチとスピード&パワーの紹介と導入 |
| 第13回 | ファンク系コンビネーション・ドラミング(1) / Swingの高速化とハーフタイム、16th note feelへの転換。実践的なバスドラムのバリエーション演習 |
| 第14回 | ファンク系コンビネーション・ドラミング(2) / スリップ・ビート、リニア系のテクニカル系トピックを使ったパターン演習 |
| 第15回 | 学期末試験:バックビートスタイルの展開 / 8th〜16thのスタイルを混在展開させた実技演奏 |
| 期末試験評価方法・評価基準 | |
| ジャンルとそのテクニックへの理解度、奏法コンセプトの習得度を実技評価します。 試験点:30% / 平常点:50% / 出席点:20% | |
特記事項
※学生の習熟度によって内容や方法論は適宜変更調整していきますが、基本となる目標は変わりません。