科目名 | 専攻音楽史Ⅱ |
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担当講師名 | 芳賀 傑 |
学科 | 管弦打楽器学科 |
コース | |
専攻/楽器/グレード等 | 全専攻 |
年次 | 1年次 |
学期 | 秋学期 |
授業の形態 | 講義 |
担当科目に関連する実務経歴
担当講師は作曲家として管弦楽曲や吹奏楽曲、室内楽曲などの作編曲の経験を持ちます
授業内容
西洋音楽史において重要な作曲家・作品を中心に取り上げ、それらの音楽的特徴・歴史的背景を学ぶ授業です。西洋音楽の歴史を形成する大きな流れを捉え、歴史や美術の知識、和声や形式、音構造などから多角的に音楽を勉強します。
到達目標(この授業で何ができるようになるのか)
楽曲と向き合う際にその楽曲がどの様な音楽的特徴を持ち、どの様な歴史的背景から影響を受けその楽曲となり得ているのかを判断しカテゴライズできる事を目標としています。
和声や形式、音構造、ヨーロッパの歴史など多角的な視点を持てる様に指導をします。
授業計画
第1回 | ロマン派の音楽I:「ヴィルトーゾ」という側面からショパン、リスト、パガニーニ等の作品を中心に前期ロマン派の音楽を勉強します |
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第2回 | ロマン派の音楽II:「ファンタジー(幻想)」という側面からシューマン、シューベルト、ベルリオーズ等の作品を中心に前期ロマン派の音楽を勉強します |
第3回 | ロマン派の音楽III:「民族性」という側面からスメタナ、シベリウス、ドヴォルザークなどの国民楽派の作品を中心に後期ロマン派の音楽を勉強します |
第4回 | ロマン派の音楽IV:「ロシアの民族性」という側面からボロディン、リムスキー=コルサコフなどロシア5人組の作品を中心に後期ロマン派の音楽を勉強します |
第5回 | ロマン派の音楽V:「標題音楽」という側面からリストの交響詩やベルリオーズの標題音楽作品を中心にロマン派の音楽を勉強します |
第6回 | ロマン派の音楽VI:「絶対音楽」という側面からブラームス、チャイコフスキー、フランクなどのロマン派交響曲作品を中心にロマン派の音楽を勉強します |
第7回 | 中間試験:理解度の確認をする試験を実施をします |
中間試験評価方法・評価基準 | |
筆記試験、およびリスニング試験をおこないます。 授業で学んだ時代ごとの音楽を音楽的特徴、歴史的背景か判断握出来ているかを評価します。 試験:80% 平常点:20% | |
第8回 | 近代・現代の音楽:「20世紀の音楽への導入」をテーマにドビュッシー、ワーグナーの作品を取り上げ、音楽の変化や時代背景を勉強します |
第9回 | 近代・現代の音楽:「表現主義」をテーマにシェーンベルクをはじめとした新ウィーン楽派の作品を取り上げ、12音技法について時代背景と共に勉強します |
第10回 | 近代・現代の音楽I:「ジョン・ケージ」をテーマにジョン・ケージの起こした音楽美学やチャンスオペレーション、プリペアドピアノなどを勉強します |
第11回 | 近代・現代の音楽II:「アメリカの音楽」をテーマにライヒやアダムスなどのミニマル音楽、コープランドやバーンスタインなどの作品を取り上げ、アメリカの音楽を勉強します |
第12回 | 近代・現代の音楽III:「原始主義」をテーマにバルトークなどの作品を取り上げ、時代背景と共に勉強します |
第13回 | 近代・現代の音楽IV:「新古典主義」をテーマにストラヴィンスキーやフランス6人組などの作品を取り上げ、時代背景と共に勉強します |
第14回 | これまでの復習:通年を通して勉強したことの総括的な復習をします |
第15回 | 期末試験:専攻音楽史I-IIの全範囲の理解度の確認をする試験を実施をします |
期末試験評価方法・評価基準 | |
筆記試験、およびリスニング試験をおこないます。 春学期を通して学んだ時代全般の音楽を音楽的特徴、歴史的背景から判断し把握出来ているかを評価します。 試験:80% 平常点:20% |
特記事項
授業内容や授業進度によっては理解の補助のための遠隔授業や課題提出等による授業を実施することがあります。