科目名 | ベーシックトレーニングⅢ |
---|---|
担当講師名 | 波多江 史朗 |
学科 | 管弦打楽器学科 |
コース | |
専攻/楽器/グレード等 | サクソフォーン |
年次 | 2年次 |
学期 | 春学期 |
授業の形態 | 演習 |
担当科目に関連する実務経歴
担当講師はプロのオーケストラや吹奏楽、室内楽など幅広い音楽分野での演奏経験と音楽大学での10年の教員歴がある。
授業内容
基本技術の定着と基礎技術の実践への応用を学ぶ。
初歩的なアナリーゼ、音楽の様式を学び、より音楽への理解を深めることで表現力につなげていく。
到達目標(この授業で何ができるようになるのか)
基礎の更なる向上を目指し難易度の高い曲にも対応できる技術が得られる。表現力が身につく。
授業計画
第1回 | 【ガイダンス】 基礎とは何かを知る(技術的、音楽的) なぜ基礎力を向上させなければいけないか、ディスカッションし難しさを共有する事で具体的な目標を立てる |
---|---|
第2回 | 【腹式呼吸とアンブシャーについて】 ネックを使ってのロングトーン。リードの硬さとアンブシャーの関係を知る。正しい姿勢と構え方を学ぶ 【鑑賞】オーケストラの中のサクソフォーン1(サクソフォーン史) |
第3回 | 【指のポジションについて①】 左手の理想的なポジションを知る オクターブキイの押さえ方。サイドキーの押さえ方 【鑑賞】オーケストラの中のサクソフォーン2(ビゼー、ラヴェルについて) |
第4回 | 【指のポジションについて②】 右手の理想的なポジション サムフック、小指の使い方 オクターブキイやサイドキーを使用するインターバル 【鑑賞】ピアノとのソナタ1 (マルセル・ミュールについて) |
第5回 | 【音階を使った理想的呼吸と構えの実現①】 腹式呼吸、姿勢と手のポジションを崩さずに 調号2つまで 【初見】簡単な2重奏による初見 【鑑賞】ピアノとのソナタ2(ダニエル・デファイエについて) |
第6回 | 【音階を使った理想的呼吸と構えの実現②】 短調の特徴的分析。調号2つまでの短調。スラー 【初見】簡単な2重奏による初見課題 【鑑賞】ピアノとのソナタ3(ジャンマリ・ロンデックスについて) |
第7回 | 【タンギングとアーティキュレーション①】 2つの異なる技術(息を使用したアーティキュレーションと、舌で止める方法) 【初見】簡単な初見課題 【発表】スケールの発表(スラー、タンギング) |
中間試験評価方法・評価基準 | |
出席40%、平常点50%、スケール発表会10% | |
第8回 | 【タンギングとアーティキュレーション②】 スタッカート、アクセント、テヌートなど技術的に分析 【初見】簡単な二重奏の初見課題 【鑑賞】サクソフォーン協奏曲1(シガード・ラッシャーについて) |
第9回 | 【スケールを使用したアーティキュレーション】 スケールブック1〜4で調号3つまでのスケールを完成させる 【初見】中難度の初見課題 【鑑賞】協奏曲2(オーケストラの編成について学ぶ) |
第10回 | 【調号3つ以上のスケールの攻略】 小指の使用。fis-mollでのTfキイ。PキイとTaキイの使い分け 【初見】簡単な二重奏の初見課題 【鑑賞】サクソフォーンソロ作品1(クロード・ドゥラングル) |
第11回 | 【アルペジオの攻略】 ドミナントとトニック、減7の和音の分析 小指の使い方、PキイとTaキイの使い分け 【初見】簡単なソロの初見課題 【鑑賞】サクソフォーンソロ作品2(坂口新先生について) |
第12回 | 【3度進行スケールの攻略】 PキイとTaキイの使い分けを学ぶ。サイドキーの押さえ方を復習する 【初見】簡単なソロの初見課題 【鑑賞】トランスクリプトされた作品1(弦楽器について学ぶ) |
第13回 | 【ピアノとのチューニングのマスター】 サクソフォーンの音程の特性を知り、正確な音程で演奏するためチューニング 【初見】中難度の初見課題 【鑑賞】トランスされた作品2(楽器の音域について) |
第14回 | 【アルティシモの奏法】 完全なる腹式呼吸の体得とアンブシャーについて考察。特殊な指遣いを学ぶ 【初見】中難度現代的作品のソロ 【鑑賞】現代作品(現代作品について学ぶ。使用される特殊奏法を知る) |
第15回 | 【特殊奏法を知る】 現代作品で用いられる技術の習得。スラップ、フラッター、重音、微分音、ポルタメントなど 【発表】スケール、アルペジオ、3度を様々なアーティキュレーションで。アルティシモ発表会 |
期末試験評価方法・評価基準 | |
出席40%、平常点50%、スケール発表会10% |