科目名 | 基礎音楽史(ポピュラー)Ⅰ |
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担当講師名 | 駿河 智子 |
学科 | 音楽総合アカデミー学科 |
コース | |
専攻/楽器/グレード等 | |
年次 | 1、2年次どちらかで履修(共通科目等) |
学期 | 春学期 |
授業の形態 | 講義 |
担当科目に関連する実務経歴
講師は音楽教室でのレッスン、講義、編曲家としての実務経験を持ちます。
授業内容
世代や国境を越えて人々を魅了するポピュラー音楽の軌跡を広い角度で分析しながら、様々な時代の層の音楽、様々な地域の層の音楽から成り立っていること、さらに社会情勢や産業技術などを反映する時代性など、その本質を探っていきます。春学期では視聴一体のメディアとクラシック音楽を通してポピュラー音楽に関する属性を捉えていきます。
到達目標(この授業で何ができるようになるのか)
ポピュラー音楽に関して知っておきたい基礎知識を身につけ、自分が関わっていく音楽の様々な背景・ルーツなどが的確に捉えられるようになること、その結果として演奏や作編曲活動における視野が広がっていくことを目指します。
授業計画
第1回 | 映像とポピュラー音楽~視聴一体の映像作品におけるポピュラー音楽の効果的な使われ方 |
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第2回 | 映画の中のピュラー音楽① 4~50年代の映画から生まれたスタンダードナンバーの数々とそのアレンジ例 |
第3回 | 映画の中のポピュラー音楽② 60年代における映画表現の軽量化の傾向とロックやジャズの影響 |
第4回 | 映画の中のポピュラー音楽③ 様々なイメージを喚起させる映画音楽と、そのモティーフやリズム |
第5回 | ミュージカルの中のポピュラー音楽① 初期のミュージカルから生まれたスタンダードナンバーとジャズとの親和性 |
第6回 | ミュージカルの中のポピュラー音楽② 5~60年代の黄金期のミュージカル作品とそこから生まれたスタンダードナンバー |
第7回 | ミュージカルの中のポピュラー音楽③ 60年代のヨーロッパのミュージカル作品とロック、ジャズの影響 |
中間試験評価方法・評価基準 | |
第7回目の授業でレポート提出をします。内容については第5回目の授業内で告知します。レポート内容だけではなく、提出方法などもしっかり守ってください。 出席率40% 平常点10% レポート50% | |
第8回 | 現代におけるポピュラー音楽とクラシック音楽のボーダーレス化の側面 クラシック音楽におけるジャンルを超えた普遍性 |
第9回 | バロック作品とポピュラー音楽① 有名なコード進行(カノンコードなど)、活気あるリズム |
第10回 | バロック音楽とポピュラー音楽② バッハの作品の様々な音型とジャズ・ロックへの影響 |
第11回 | バロック音楽とポピュラー音楽③ ヘンデルの作品に見られる優れた旋律、そのレトリックな表現テクニック |
第12回 | クラシック音楽の中のスタンダードナンバーとそのポピュラーアレンジ例 今(=講義の時点)話題のポップスを分析 |
第13回 | 近現代音楽とポピュラー音楽① フランス音楽に見られるモード、開放和音、9度の和音などとポピュラー音楽への影響 |
第14回 | 近現代音楽とポピュラー音楽② オスティナート、神秘和音、調性の崩壊など、多様な表現とポピュラー音楽への影響 |
第15回 | 授業の講義内容に関する筆記試験を行います。 |
期末試験評価方法・評価基準 | |
授業内ではたくさんの音源、映像を視聴します。全出席目指してください。筆記試験は授業内容が総合的に理解できていれば問題なく解けます。きちんとノートをとりましょう。 出席率40% 平常点10% 筆記試験50% |