科目名 | パイプオルガンゼミⅣ |
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担当講師名 | 山口 綾規 |
学科 | 音楽総合アカデミー学科 |
コース | ピアノコース |
専攻/楽器/グレード等 | |
年次 | 4年次 |
学期 | 秋学期 |
授業の形態 | 演習 |
担当科目に関連する実務経歴
講師は、パイプオルガン他、鍵盤楽器全般の演奏、教育活動を行っています。
授業内容
春学期で学んだ実践の演奏法をよりステップアップし、完成度の高い演奏を目指します。バロック時代の通奏低音の知識、そして知名度、作品完成度の高い、小フーガト短調の演奏及び2年間使用したテキストから、任意の曲をレパートリーとなるような演奏を目指します。
到達目標(この授業で何ができるようになるのか)
オルガン曲の中でも、難易度が高いと言われるフーガ演奏の体験、習得を目指します。また、数曲のオルガンレパートリーを持てることを目標とします。
授業計画
第1回 | フーガの説明後、テキストの楽譜を見ながら、各声部を織りなす主題に印を付けながらアナリーゼしていきます。 |
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第2回 | 主題の奏法を意識し、アーティキュレーションの分析をしていきます。 |
第3回 | 各パートを分担奏しながら、指使い、手鍵盤の声部を意識して演奏。ペダリングの確認もしていきます。 |
第4回 | 装飾の学習として、トリル、モルデント、シュライファーの奏法について、テキストから楽曲を取り出し考察していきます。 |
第5回 | パート別に確認しながら、声部を増やし、分担奏から全体を作っていきます。 |
第6回 | 小節を区切りながら、ソロ演奏を仕上げていきます。 |
第7回 | 中間試験 J.Sバッハの小フーガト短調 BWV578をバリオホールにて、演奏します。 |
中間試験評価方法・評価基準 | |
難易度の高い楽曲の挑戦ですが、演奏レベルが上がっていること、楽曲への理解度、ステージマナーも含め評価します。 出席30% 平常点30% 試験40% | |
第8回 | 通奏低音の説明をし、ヴィバルディ四季より冬を、スコア見ながら、通奏低音の即興的要素を聞き比べします。 |
第9回 | 数字付き低音に和音を付けていきます。モーツァルトのレクイエムを題材に通奏低音の体験をします。 |
第10回 | テキストの曲を題材に和音付けをし、即興的要素を織り交ぜながら、仕上げていきます。 |
第11回 | 2年間使用したテキストから6曲選曲し、アンサンブル演奏し、その中から各自選曲していきます。 |
第12回 | 讃美歌の出来るまでの歴史、時代背景を考察していきます。各国の特徴など、讃美歌集から見ていきます。 |
第13回 | 各声部の捉え方、前奏、後奏の奏法をテキストから取り出し、演奏体験します。 |
第14回 | 筆記試験に向け、学習内容の確認、個々の演奏曲の確認をしていきます。 |
第15回 | 期末試験 教室内にて筆記試験、バリオホールにて、実技試験をします。 |
期末試験評価方法・評価基準 | |
筆記試験では、学習してきた内容の理解度をみます。実技試験では、各自選曲した楽曲が、レパートリーとなり得る演奏レベルに到達出来ているか確認し、評価します。出席30% 平常点30% 試験40% |