| 科目名 | ベーシックトレーニングⅡ |
|---|---|
| 担当講師名 | 三枝 俊治 |
| 学科 | ジャズ・ポピュラー学科 |
| コース | |
| 専攻/楽器/グレード等 | ベース |
| 年次 | 1年次 |
| 学期 | 秋学期 |
| 授業の形態 | 演習 |
担当科目に関連する実務経歴
講師は30年以上に亘りプログレッシブロックバンド KENSO に在籍し、高度な技術を要する演奏、作曲、アンサンブルの経験を持ちます。また、自身がコントラバス演奏をして率いるグループで、作曲作品の CD を発売しています
授業内容
秋学期は少し高度な内容に挑戦していきます。技術的には左手による音の切り方、右手のアクセントのつけ方等を練習して音符の長さをコントロールし、より音楽的に演奏する方法を学びます。キーとダイアトニックコードの認識など、理論的な事も合わせて学んでいきます。
到達目標(この授業で何ができるようになるのか)
音価とダイナミクスをコントロールすることにより、より音楽的な表現ができるレベルまで到達することが目標です。また、キーとダイアトニックコードから基礎的なコード進行の分析ができるようにし、ベースラインを構築できるようにする事も目標とします。
授業計画
| 第1回 | 左手異弦同フレット移動、右手レイキング、跳び弦等のエクササイズを練習します。 |
|---|---|
| 第2回 | I Want You Back とGoodbye Elenor のフレーズを題材に、メジャー、マイナーの3和音の組み合わせを学びます。 |
| 第3回 | ポジション移動を伴うスケール練習を通して、効率的なポジション移動の運指の考え方を学びます。 |
| 第4回 | Someday My Prince Will Come と All Bluesを題材に3拍子の曲の演奏をします。 |
| 第5回 | コードトーン同士をつなぐ経過音の使い方を学び、スムーズなウォーキングベースラインを演奏する練習をします。 |
| 第6回 | スタンダード曲を題材に、キーとスケールを念頭に置いたベースラインの作り方を学びます。 |
| 第7回 | 中間試験:シンプルなスタンダード曲を題材に、ウォーキングベースの演奏をテストします。 |
| 中間試験評価方法・評価基準 | |
| コードトーンと経過音の理解、総合的に安定したリズムでスムーズな演奏ができるかどうかを採点します。試験演奏50%、出席30%、平常点20%の満点から、遅刻一回1点、欠席一回3点を減点し、努力の成果を加点します。 | |
| 第8回 | メジャースケールを基にした7つのモードを確認し、ディグリーと指板上の形の両面から捉えてどのキーでも演奏できる基礎を作ります。 |
| 第9回 | Just The Two Of Us と Home At Last のフレーズを題材に、スライドの技術の練習をします。 |
| 第10回 | 星空サイクリング、Let It Flow を題材に、スピード感覚をトレーニングします。 |
| 第11回 | メジャー、マイナーの3和音の構成音の上から、下から、上下からのアプローチノートを学び、実際の曲の中でどのように使うことができるか演奏してみます。 |
| 第12回 | マイナーキーのドミナントコードやセカンダリードミナントを含むコード進行で、ダイアトニックから外れる音を意識したアドリブを考えます。 |
| 第13回 | サンバ、ボサノバ、ソンゴ、レゲエなどのスタイルを学び、同じコード進行でリズムを変えて演奏してみます。 |
| 第14回 | 16ビート、8ビート、3拍子などで、コード進行に沿ったベースラインを自分で考えて演奏してみます。 |
| 第15回 | 学期末試験:コード進行とリズムを提示し、ベースラインを自分で考えて演奏してもらいます。 |
| 期末試験評価方法・評価基準 | |
| 自由にベースラインを作って良いリズムで演奏する能力と、アプローチのアイディアなどを採点します。試験演奏50%、出席30%、平常点20%の満点から、遅刻一回1点、欠席一回3点を減点し、努力の成果を加点します。 | |