科目名 | インプロヴィゼーションⅣ |
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担当講師名 | 山村 牧人 |
学科 | ジャズ・ポピュラー学科 |
コース | |
専攻/楽器/グレード等 | ドラム |
年次 | 2年次 |
学期 | 秋学期 |
授業の形態 | 演習 |
担当科目に関連する実務経歴
ライブ、アーティスト・サポート、レコーディング、楽器制作、演奏データ制作、リズムアレンジの書籍出版等の演奏及び関連制作業務。並行して1990年以降、楽器店でのドラムレッスンや講師の委託を受け、92年からドラム専門誌へのセミナー記事連載を開始し、20年以上の連載と自著ドラム教則本の出版多数。本校では93年からDTMの講師として、プロミュージシャン学科発足からドラム講師として勤務。
授業内容
ドラムセットのルーツをたどり、黒人の歴史、ニューオーリンズ・ビートやアフロ6/8ポリリズム、ベーシックなジャズ・ドラミングからロックやファンクへの進化まで、ポピュラー・リズムの源泉を演習します。
到達目標(この授業で何ができるようになるのか)
様々なスタイルの誕生の礎を知ることで、オリジナルであることの意義を感じて演奏できることを目標とします。
授業計画
第1回 | アドバンス・ストローク / モーラー奏法、グラッドストーン奏法の背景、メカニズムの理解と導入 |
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第2回 | ニューオーリンズ・スタイル(1) / 黒人の歴史と、ニューオリンズで生まれたセカンドラインのスネア奏法 |
第3回 | ニューオーリンズ・スタイル(2) / ドラムセットでのセカンドライン・スタイルとロック・ドラミングへの展開 |
第4回 | ニューオーリンズ・スタイル(3) / テクニカルな要素を含んだコンテンポラリーなセカンドライン・ドラミングのアイデア |
第5回 | コール&レスポンス / 2人以上のアンサンブルによるコール&レスポンスの理解とリズム・アンサンブル演習 |
第6回 | アフロ6/8ポリリズム / 6/8ナニーゴなどアフロ系ポリリズムと打楽器メロディによるドラミング演習 |
第7回 | クオーター試験:変拍子、混合拍子 / 同一テンポで複数の拍子を混合して実技演奏 |
中間試験評価方法・評価基準 | |
伝統的なスタイルとそのフィーリング、サウンドの再現を評価します。 試験点:30% / 平常点:50% / 出席点:20% | |
第8回 | ジャズ・ドラミング(1) / ドラムセット誕生の歴史とベーシックなSwingスタイルの紹介とシンバルレガートの演習 |
第9回 | ジャズ・ドラミング(2) / ジャズ・ドラミングのシンコペーション・アプローチとコンピング |
第10回 | ジャズ・ドラミング(3) / ハイハットのレガートやタム・グルーブ、ブロークンレガートなどのバリエーション |
第11回 | ドラム・ソロ / ドラム・ソロの実例、考え方とパート作り |
第12回 | フィール・チェンジ(3) / 既存のスタイルに限らない、スタイルやリズムフィールの混在と実験的考察 |
第13回 | ⑬オリジナルなドラム・アンサンブル / スタイル、拍子、ジャンルなど複数の要素とオリジナル性を目指した、ドラム・アンサンブル・エチュードの作成 |
第14回 | オリジナル・エチュード演習 / 本学期に演習した奏法を盛り込んだドラム・パート譜に基づいた実技演奏の準備 |
第15回 | クオーター試験:オリジナルエチュードの演奏 / 本クオーターで作成したオリジナルなエチュードを自信で実技演奏 |
期末試験評価方法・評価基準 | |
オリジナルな演奏を目指して、どのような課題を設定し演奏したかを評価します。 試験点:30% / 平常点:50% / 出席点:20% |
特記事項
※学生の習熟度によって内容や方法論は適宜変更調整していきますが、基本となる目標は変わりません。