尚美ミュージックカレッジ専門学校 管弦打楽器学科
管弦打楽器学科[2年制]
音楽総合アカデミー学科管弦打楽器コース[4年制]

尚美ミュージックカレッジ専門学校 管弦打楽器学科

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【在学生の活躍】 アカデミー学科3年・高橋美奈子さんが、東京佼成ウインドオーケストラ・ユーフォニアムオーディションの最終審査に残りました!

20数年ぶりに行われたという東京佼成ウインドオーケストラのユーフォニアム奏者採用オーディションで、音楽総合アカデミー学科3年・高橋美奈子さんが「採用枠1名」という大激戦の中、最終審査(第3次オーディション)まで進み「ベスト6」に入りました!
今回、惜しくも採用とはならなかったものの、高橋さんの今後に期待です。

■高橋さん突撃インタビュー

―― 応募しようと思ったきっかけは?
「最初は採用オーディションを受けようか迷ってたのですが、先生に相談したら「ぜひ受けなさい!」とアドバイスを頂いたので、申込期限ギリギリに申込をしたんです。」

―― オーディションはいかがでしたか?
「一次オーディションは50人以上もいたので、まさか最終選考まで残るとは、かなり予想外でした。実は、一次選考の演奏があまりうまくいかなくて、結果発表を見ないで帰ろうと思ったくらいなんです。でも、万一と思って結果を見たら自分の名前があったんです!ものすごく驚きました。」

―― プロの道に近づきましたね。
「オーディションを受けるまで将来は音楽関連に就職かな?とも思っていたんですけど、今回の結果を受けて、ディプロマ科に進みながら、演奏者として活躍できるチャンスを掴んできたいと思いました。」

―― ぜひ頑張ってください!
「はい!頑張ります!!」

【卒業生の活動】カイロオペラハウス(エジプト)で現地アーティストと共演

■音楽芸術表現コース(現・アカデミー学科) フルート専攻 卒業・渡辺多真美さん

2007年2月22日、SHOBI 卒業生の渡辺多真美さんが、エジプトのカイロオペラハウスにて現地の演奏家の方々とのジョイント・コンサートを行いました。
毎年、国際交流基金カイロ事務所では、日本人演奏家を招聘してのクラシック・コンサートを開催しています。渡辺さんの参加は、スケジュールの調整があわず、オファーを受けてから実に4年越しで実現したもの。

演奏会は、フルート・ヴァイオリン・ピアノ・ハープという珍しい編成で、日本人作曲家の曲も披露。SHOBI 卒業生の坂井貴祐さんの委嘱曲も演奏されました。会場は立ち見が出るほどの大盛況!「ブラボー!」の声も上がったそうです。

こうした活動が積み重なって、エジプトと日本の文化交流が深まっていくのですね。

【当日のプログラム】

・フルートとピアノの為の組曲「日本の四季」 ( 桑原洋明 )
・ヴァイオリンとピアノのためのファンタジー ( サン=サーンス )
・パストゥレル〜「ジャンヌの扇」より〜 ( プーランク )
・「15 の即興曲集」より第 15 番 ハ短調 ( エディット・ピアフを讃えて ) ( プーランク )
・音楽の捧げ物よりトリオソナタ ( J.S. バッハ )
・Miyabi Fantasy ( 坂井貴祐 )
・ラグタイムダンス ( ジョップリン )
・フルートとハープのための組曲 ( モナ・ゴネーム : エジプト人作曲家 )
・春の海 ( 宮城道雄 )

【在学生の活動】ただ今、ドラマ「のだめカンタービレ」にエキストラ出演中!

■コンセルヴァトアールディプロマ科 フルート専攻/野崎真弥さん

現在、フジテレビ毎週月曜 9時から放送中のドラマ「のだめカンタービレ」。その中の「Aオケ」の団員(フルート奏者)としてディプロマ科の野崎真弥さんがエキストラ出演中です!
野崎さんは、「のだめオーケストラ」の団員オーディションで、見事、ドラマ部に合格。

「この前、トイレで、主演の上野樹里さんとバッタリ会って。やっぱり、存在感の大きさというか、オーラにはびっくりしますよね。シュトレーゼマン役の竹中直人さんは、収録が終わってから下北沢に行くんだというようなことをよくおっしゃっています。収録現場での待ち時間、他の音楽学校の人とも、いろんな情報交換ができて、とても楽しいですよ。」

野崎さんは、9歳からフルートを始めた才媛。音大卒業後、イベント、パーティー、ブライダル等でフルートを吹く仕事を続けていましたが、ステップアップにと受けた大きな仕事のオーディションで挫折。「書類選考でプロフィールに書けることがほとんどなくて」とはご本人の談。一念発起して、SHOBI ディプロマ科に入学して、ただ今、NHK交響楽団首席フルート奏者の神田寛明先生の指導を受けています。
入学後は、オーディションにも積極的に参加。ちょっと異色ですが、噂の「のだめカンタービレ」にも興味が沸いて、エキストラ出演してみようと思い立ったのだそうです。

「SHOBI に入って、まず感じたことは、私が卒業した音大に比べて、キャンパスがとても綺麗なこと。それから、先生の素晴らしさ。 私のレッスンの先生である神田先生は、NHK交響楽団首席フルート奏者という凄い地位におられるのに、まるで学生のように絶えず勉強しようとする姿勢をお持ちなんです。例えば、私が、先生の知らない曲をレッスンに持っていくと、次回のレッスンまでに、神田先生は、必ずその曲を詳細に調べてきてくれます。そういった先生の音楽への真摯な取り組みを肌で感じられることが、何より勉強になります。先生に相談すれば、何でも叶えてくれそうな・・・そんな、ちょっと甘えた気分にもなるかな? 将来は、オケに入って演奏するのが夢ですね。」

【卒業生の活躍】浜松海の星高校吹奏楽部 指揮者・土屋史人氏インタビュー

様々なコンクールで素晴らしい賞を数多く受賞し、現在注目の「浜松海の星高等学校」の吹奏楽部を引っ張る土屋史人先生。
今回、吹奏楽部の生徒のみなさんと共に母校のSHOBI を訪問してくださった土屋史人さんに、インタビューをさせて頂きました。

―― まずはSHOBI を選んだきっかけを教えていただけますか?
高校の時にいろいろな音楽学校の資料を調べていたら、私にとって憧れの存在だった「東京金管五重奏団」に当時所属しておられた佐野日出男先生がSHOBI の講師をしているのを知って、「佐野先生から直に教えてもらえる!」ということ、そして、実際SHOBI に見学に行ってみて、「ここで音楽の勉強ができたら楽しそうだな。」と思ったことがきっかけですね。

―― 入学後、合計6年間学んだんですよね。
そうです。管弦打楽器学科の専門コース(現 管弦打楽器学科 本科)、音楽社会研究コース(現 音楽総合アカデミー学科3・4年次)、ディプロマコース(現 コンセルヴァトアール ディプロマ科)と進みました。同期には、現在サクソフォーンソリストとして活躍している松雪明氏、後輩に本間千也氏(現在、シエナウインドオーケストラ トランペット奏者)らがいました。在学中は外部での演奏機会を沢山与えてもらいましたね。プロのオーケストラに混ざって演奏をすることなんかも多々あったんですよ。
研究コース在学中には、ディプロマ科で開講されていた中川良一先生の「オーケストラスタディー」の聴講もよくさせてもらったし、ディプロマコースの時には、外部のお仕事をかなりやらせていただいて、自分がステージで演奏した時に得たお金で学費を払っていた感じでしたね。

―― 現在は吹奏楽指導者としてとても活躍されていますね。
おかげさまで。昔は「絶対に指導者になんてならない!」って思ってたんですけどね(笑)
当時の吹奏楽指導者といえば、「気合と根性がすべて!」というような人が多かった気がしてたので「こうはなりたくない」と思ってたんですが、SHOBIに通って、「きちんと裏づけができる練習や指導法もあるのだ」とわかって考えが変わりました。

―― SHOBI が土屋先生を変えた!と(笑)
そうですね(笑) 私が在学していた時には、まだ吹奏楽指導者を養成する「吹奏楽コース」なかったんですが、年に何度か小澤俊朗先生の「吹奏楽指導法」という特別講座があって、そこで教えてもらったことは大きかったですね。今でも生徒に当時の小澤先生の言葉を伝えたりしてますから。SHOBI の講師の方々とは今でも仲良くさせていただいてますし、ここにきて良かったなぁと思いますよ。

SHOBI 卒業後、憧れの「東京金管五重奏団」のメンバーなどで多くの演奏会をこなすテューバ奏者として活躍されていた土屋さん。当時、地元浜松で指導者として大活躍していた遠山詠一先生(現在SHOBI特別講師)から「今、経験のある指導者が必要なんだ。地元に帰って来ないか?」と誘われたことがきっかけで1997年から東京と浜松を往復しながら様々な現場で音楽の指導を開始。
1999年についに地元浜松へ活動の場を移し「浜松海の星高等学校」吹奏楽部で本格的な指導を開始しました。現在、海の星高等学校の吹奏楽部員数は91名(1年生42名、2年生30名、3年生19名)。全校生徒のおよそ1/5が吹奏楽部に所属していることになります。

土屋さんがゼロからつくり上げて来た「浜松海の星高等学校」吹奏楽部の近年の主な受賞歴をご紹介すると、

2005年
・全日本アンサンブルコンテスト/金賞受賞(フルート四重奏、クラリネット八重奏)
・全日本高等学校吹奏楽大会/高吹連会長賞
・第48回中部日本吹奏楽コンクール本大会/優勝、文部科学大臣奨励賞

2006年
・全日本吹奏楽コンクール東海大会/金賞
・第49回中部日本吹奏楽コンクール本大会/優勝、中日新聞社賞
など、他にも様々な輝かしい成績を残しており、つい先日開催されました日本管楽合奏コンテスト全国大会でも「最優秀賞を受賞しました!」とのご報告を頂きました。

―― 吹奏楽を指導する際のポリシーはありますか?

浜松海の星高校で指導を始めてから、様々な苦悩も経験してきました。でもいつでも自然体でいることを心がけています。生徒にはいつも「ハードルを高く考えないように」と言っています。
「専門に勉強してないからわからない」とか「勝手に表情をつけたらバランスが崩れる」とかいうのは「謙遜」とは違うと思うし、案外自分が考えるように表現してみたらそれが正しかったりするんですよね。だから、何事にもポジティブに、変に難しく考えないようにして音楽と向き合っていけばいいんだ、だから自然体で音楽と接していくことが大切なんだ、と言っています。そして 「いいと思うことを直前まで精一杯やる」ということですね。途中で「これはいける!」と思ったときには結果がついてこないことが多いんです…。

吹奏楽部として音楽と触れ合ってきた生徒達には、専門の方向に進んで欲しいし、もしそうでない生徒も、何かこの浜松海の星高校吹奏楽部での経験を活かしてこれからも音楽に携われるようになって欲しいと思っています。

―― それは「気合と根性がすべて!の吹奏楽が嫌いだった」、という言葉ともつながる気がします。ところで合奏はどういった形態でやられるのですか?
合奏は週に4日以上はやっていますね。「何曜日の何時から」と決めてあるわけではなく、今の状況に合わせて柔軟にやっています。曲を細かくさらうときもあるし、ロングトーンだけで合奏が終わることもありますね。チーム分けはせず、91人が一緒に合奏します。

―― 基礎合奏はどういったテキストで行っていますか?
「尚美ウインドスタディ」も使ってますし、「JBCバンドスタディ」、「3D for Band」、「トレジャリー・オブ・スケール」など状況に合わせてですね。基本的に基礎合奏は生徒主体で進められています。生徒だけでやると時間はかかりますが、自分たちで考えて「これだ」と発見したときの喜びは絶対に忘れられないものになりますからね。私は時々助言をする程度です。

―― ありがとうございました。

【土屋史人プロフィール】
東京コンセルヴァトアール尚美 管弦打楽器学科専門コース、同 音楽社会研究コース、同 ディプロマコースを卒業。テューバを大澤健一、佐野日出男、多戸幾久三、稲川栄一の各氏に師事。在学中よりテューバ奏者として様々な演奏活動を行い、特に東京金管五重奏団のメンバーとして活動した時は多数の講演を日本全国で行う。また、ディプロマ在学中に荒木玉緒氏と共にヴィヴィッドブラストトーキョウの結成に参画する。
1999年浜松に居を移した後、後進への指導に専念。浜松海の星高校、静岡文化芸術大学を中心として多くの学生、社会人の指導に携わる。生涯学習社会での音楽分野の確立と、その学習を行う受け皿造りとして、行政、学校関係者に提言、地域音楽指導者に対しても助言をするなど地域音楽振興の活動もしている。
財団法人音楽文化創造認定生涯学習音楽指導員、浜松市吹奏楽連盟理事、社団法人日本吹奏楽指導者協会会員。

【卒業生の活躍】 卒業生の久良木文さん、長尾令子さんが、第75回日本音楽コンクール トランペット部門に入選!

音楽家の登竜門として最高の水準と伝統を誇る「日本音楽コンクール」のトランペット部門本選が10月17日東京オペラシティで行われ、SHOBI卒業生の久良木文さんと長尾令子さんが入選しました。参加者170人の中から本選に進んだのはたった6人。

久良木文さんはSHOBIの管弦打楽器学科、同音楽芸術表現コース(現・アカデミー学科)、同ディプロマコースを修了。現在は、シエナウインドオーケストラやズーラシアンブラスのトランペット奏者として活躍しています。
長尾令子さんはSHOBIの管弦打楽器学科、同アカデミー学科、同ディプロマ科を修了ののち、「Trumpet21」のプレイヤーや「SHOBIエグゼクティブレッスン」の講師として活動しています。