尚美ミュージックカレッジ専門学校 管弦打楽器学科
管弦打楽器学科[2年制]
音楽総合アカデミー学科管弦打楽器コース[4年制]

尚美ミュージックカレッジ専門学校 管弦打楽器学科

<ブログTOPへ戻る <過去のイベントレポートTOPへ戻る

【特別講座レポート】イルヴィン・ヴェニシュ氏によるクラリネット公開講座&ミニリサイタル

2011年11月16日、チェコ出身のクラリネット奏者 イルヴィン・ヴェニシュ氏による「クラリネット公開講座&ミニリサイタル」を開催しました。

コンセルヴァトアール ディプロマ科に在籍する3名のクラリネット専攻生が、それぞれヴィットマン、クロンマー、マルティヌーというチェコゆかりの作曲家の作品を取り上げ、その楽曲が書かれた経緯なども交えながらレッスンしていただきました。

講座終了後は尚美バリオホールに場所を移して、ヴェニシュ氏によるミニリサイタル。
モーツァルトのコンチェルトやウェーバーのコンチェルティーノ、メサージュのソロ・ド・コンクールなど、クラリネット奏者にはおなじみの楽曲の数々、そしてアンコールにはモンティの「チャルダッシュ」を披露。豊かな音量と華やかな音色、そして卓越した技術に、たくさんの学生が聴き入っていました。

なお、公開レッスンの通訳および解説、ミニリサイタルのピアノ伴奏を担当されたのは、同じチェコ出身である音楽家A.キューネル氏。指揮者および指導者として名高いキューネル氏ならではのアドヴァイスも印象的でした。

Irvin Venyš (Clarinet) プロフィール
イルヴィン・ヴェニシュは、現代、チェコの若手世代での傑出した芸術家です。彼はバイロイト音楽祭、EBU新人、プラハの春、パリ、チューリッヒ、マデイラ島など、世界で最も権威のある数々の国際音楽コンクールでトップの賞を獲得し、また、パブロカザルスフェスティバル(プラド)、ミッド・ヨーロッパ、モーツァルトデルヨーロッパ(マンハイム)など最も権威ある音楽祭で彼の演奏が賞賛され、他にも日本、ドイツ、フランス、スペインなど世界を又にかけて活躍をしています。古典から現代音楽まで活動レパートリーは幅広く、オズワルド・ゴリホフ、ベティ・オリベエロ、イサン・ユン、ヤン・デュセック等、数多くの初演作品を手がける他、伝統的な民俗音楽や世界をリードするアーティストとコラボレーションしています。ブルノ音楽院、プラハの舞台芸術アカデミー、パリ国立高等音楽院を卒業。在学中よりチェコのラジオやテレビ、南ドイツ放送交響楽団、アルコ・ディーヴァ等の収録を行っています。

【公開講座レポート】ファブリス・モレッティ サクソフォーン公開講座

2011年11月14日、SHOBI 校舎内にて、コンセルヴァトアールディプロマ科主催による「ファブリス・モレッティ サクソフォーン公開講座」を開催しました。

講座は、前半が公開レッスン、後半がモレッティ氏によるミニリサイタルという2部構成。
公開レッスンでは、音楽総合アカデミー学科4年の大木麻衣さん・ディプロマ科1年の中島麻美さん・同2年の赤木俊祐さんが、パスカルの「ソナチネ」・グラズノフの「サクソフォーン協奏曲」・デザンクロの「前奏曲、カデンツァと終曲」をそれぞれ取り上げ、奏法や表現等の指導を受けました。通訳は本学講師・波多江史朗先生。

公開レッスンに続き、場所をバリオホールに移して行われたミニリサイタルでは、モレッティ氏のソロにより、デュボワの「フランス組曲」、パスカルの「ソナチネ」、プラネルの「ロマンチック組曲」を披露。
サックス専攻生が、その妙技に聴き入っていました。

【特別講座レポート】安倍圭子 マリンバ公開レッスン

2011年7月14日、尚美バリオホールにて『安倍圭子 マリンバ公開レッスン』を開催しました。

この講座はコンセルヴァトアール ディプロマ科の在学生を対象としたもの。
打楽器専攻生の吉岡理菜さん、加藤大輝 君、上別府 宙 君の3名が、三木稔作曲「マリンバの時」、田中利光作曲「マリンバのための二章」、末吉保雄作曲「マリンバのためのミラージュ」という、いずれも安倍先生が初演した作品を演奏し、指導を受けました。

受講生名 学年 受講曲
吉岡理菜 コンセルヴァトアール ディプロマ科1年 三木稔作曲「マリンバの時」
加藤大輝 コンセルヴァトアール ディプロマ科2年 田中利光作曲「マリンバのための二章」
上別府 宙 コンセルヴァトアール ディプロマ科1年 末吉保雄作曲「マリンバのためのミラージュ」

レッスンの中では、作曲者から伝えられた考え方や演奏法、初演の際に交わしたやりとりなどの興味深い話も。
音のエネルギーの持って行き方や「マリンバの時」のトレモロの仕方など貴重なアドバイスも数多くされ、受講者の演奏にもみるみる変化が現れました。

【特別講座レポート】鈴木孝佳(TAD鈴木)吹奏楽指導 公開レッスン

2011年6月14日、尚美バリオホールにて「鈴木孝佳(TAD鈴木)吹奏楽指導 公開レッスン」を開催しました。

取り上げた曲はC.T.スミスの「フライト」。
「近年の吹奏楽の問題は、きちんとアンサンブルができないこと。ではどうやったら良いアンサンブルになるか」という話から入ったこの講座では、人間関係や料理のたとえ話なども交えながら、良いアンサンブルの作り方、変化の付け方、表現の考え方といったことから、「どういう説明ができるのが良い指導者か」という話まで、約2時間にわたり、わかりやすく、そして論理的に教えてくださいました。

なお、今回取り上げた作品は、9月に尚美バリオホールで行うウインドコンサートで披露する予定です。

【鈴木孝佳プロフィール】
東京コンセルヴァトアール尚美(現・尚美ミュージックカレッジ専門学校)、東京芸術大学に学ぶ。
トロンボーンを専攻し、伊藤清(N響)、ヘルマン・エンディヴァルト(ベルリン音楽院教授)の両氏に師事。在学中より東京佼成ウインドオ-ケストラや日本フィルハ-モニ-交響楽団等に参加。その他スタジオプレーヤーとして活躍。指揮法を小林研一郎、汐澤安彦の両氏より学ぶ。福岡工業大学付属高等学校吹奏楽部(現、城東高校)に就任、その卓越した感性と指導力で同校吹奏楽部を全国大会連続金賞にまで導く。その後指揮者及びバンド・ディレクターとして日本全国で活躍。
アメリカ合衆国においてネバダ州立大学ラスベガス校教授としてオーケストラ、ウインドシンフォニー、指揮法、合奏指導法を教授する傍ら、ニューヨークに本拠地を置くザ・ユナイテッドブラス(プロ、ブラスアンサンブル)、TADウインドシンフォニ-の指揮・音楽監督を務め、米国を中心に日本各地でも指揮者、バンド・ディレクターとして多忙な日々を過ごしている。日本人初の米国吹奏楽界の頂点、ABA(American Bandmasters Assosiation)の正会員。

【特別講座レポート】バジル・クリッツァー氏による「ボディマッピング」公開講座

2011年6月11日、SHOBI 2302教室にて「バジル・クリッツァー氏によるボディマッピング講座」を開催しました。
去年、雑誌「パイパーズ」にて「管楽器奏者のためのベーシック講座 “アレクサンダー・テクニーク”」の連載を担当していたのもバジル先生。学生からも「この記事を通してバジル先生のことを知った」という声がチラホラ聞こえてきました。

ちなみにボディマッピングとは、アレクサンダー・テクニークに含まれるひとつの方法論で、体の構造と動きについて、単なる解剖学の知識だけでなく、それを自分自身の身体にあてはめることに重点を置いて学んでいく、というもの。「身体に対する意識」をより洗練させ、正確にし、使えるものにするために、「どうやって意識するのか」「正確にどこをどのように意識するのか」「身体はそもそもどうなっているのか」を考えていきます。

講座は、実際に楽器を演奏する時の姿勢チェックや、演奏に対する「悩み」を解消するための「方法・考え方」を挟みながら進められていきましたが、ちょっとした意識でみるみる変化が現れて、受講生からも驚きの声が上がっていました。

管楽器向けのボディマッピングについては、バジル先生のブログもぜひご参照ください!
http://basil-horn.blog.so-net.ne.jp/archive/c2301426727-1