尚美ミュージックカレッジ専門学校 管弦打楽器学科
管弦打楽器学科[2年制]
音楽総合アカデミー学科管弦打楽器コース[4年制]

2008年度全日本吹奏楽コンクール課題曲のすべて

SHOBI講師陣による課題曲講座

 

I. ブライアンの休日(内藤淳一)

パート別ワンポイントアドバイス(オーボエ編/講師・市原 満)

市原 満 Brightly、明るく、輝かしくと記され、4分音符=138~144と非常に速いテンポのマーチ。
Ob.は基本的にFl.やCl.等と同じ音 の並びだから、特にソロ的要素はないから、ある程度気楽に演奏できるはず。でも、E♭-DurとA♭-Dur(Trio)で構成されているから、Ob.に とってはフィンガリングがちょっと大変。しっかり練習して、合理的な指の動きを習得すればOKだ。難所チェックポイントと練習方法を伝授しよう。

● 冒頭の装飾音符はまず「F-G♭-A♭-B♭-A♭-G♭-F~」のフィンガリングを3連符で往復練習。特にA♭-B♭のフィンガリングに要注意。指の動 きを小さく、間の音が入らないように!この練習はフラット系が多い吹奏楽曲の全てに役立つから、ゆっくりテンポからじっくり練習しよう。これで最初の装飾 音符もクリアに演奏できるはず。

● 37小節目からの付点リズムはベタ~っとしないで、軽やかに。付点8分音符に少しヴィブラートをかけるつもりで吹くと、表現はバッチリ。このあとのスラーの付いていない付点リズムも同様に。

● [D] (93小節目)のTrioはA♭-Dur。96小節目の「E♭-D♭-C-B♭-A♭」も往復練習。ポイントはE♭-D♭の連続時に左E♭キーを使うこ と。右小指をずらすことは絶対にダメ。左E♭キーは替え指ではないぞ!左薬指が真っ直ぐ伸びないように丸くすれば簡単に左E♭キーを使えるようになる。

● Trioは124小節目から旋律。軽くヴィブラートをかけて、柔らかく、美しく。スラーの中の付点リズムが、あまくならないように注意。

● 157小節目からスラーがとれるから、4分音符は少しマルカート。柔らかく流れるメロディーからまた元の軽快さに戻っていくような表現。コツはマルカートだけど音色は柔らかく、かな。

● [H] からは終止形。付点リズムは軽快に、4分音符はマルカート。ffと記されているが、同じ動きのパートがたくさんあるから、無理のない美しい f で演奏しよう。軽くヴィブラートをかけることもお忘れなく。

【市原 満プロフィール】
トランペットを北村源三、北川晋、故金石幸夫の各氏に師事。80年東京芸術大学音 楽学部別科修了。同年オーボエに転向。似鳥健彦氏に師事した後、81年ドイツに留学。ベルリンでハンスイェルク・シェレンベルガー(ベルリンフィル)、 ミュンヘンで故マンフレット・クレメント(バイエルン放送響)の各氏に師事。86年帰国後、多数のリサイタル、ソロコンサートを開催。NHK-FMリサイ タル出演等ソロの他、木管五重奏団「アマデウス・クインテット」を主宰、活発に演奏活動を行っている。また全国各地で、吹奏楽コンクール、アンサンブル・ コンテスト等の審査員や吹奏楽講習会、オーボエクリニック、アンサンブルクリニックの講師を務める他、「バンドジャーナル(音楽の友社)・ワンポイント レッスン(2002年)、MANちゃんの木管アンサンブルの楽しみ(現在連載中)」の連載等執筆活動も行い、多方面で活躍している。
日本オーボエ協会常任理事、玉川大学芸術学部講師、東京ミュージック&メディアアーツ尚美講師。