尚美ミュージックカレッジ専門学校 管弦打楽器学科
管弦打楽器学科[2年制]
音楽総合アカデミー学科管弦打楽器コース[4年制]

2009年度全日本吹奏楽コンクール課題曲のすべて

SHOBI講師陣による課題曲講座

 

IV. マーチ「青空と太陽」 (藤代敏裕)

パート別ワンポイントアドバイス(オーボエ編/講師・市原 満)

市原 満何だかどこかで聴いたことのあるような…、ないような…。とても親しみやすい爽やかで明るい旋律の作品だね。
でも、やっぱりこれも4拍子のマーチ(マーチは2拍子だよね~)。しかも4分音符=132~138と快速!小股で、大急ぎで、小走りじゃないと行進できないマーチかな。
まあ、コンサートマーチと考えればこれもアリなのかもね。でもね…。2/4拍子や6/8拍子、104~116のテンポの伝統的マーチもしっかり体験しておくことは大切。これを押えた上でコンサートマーチを演奏すると、マーチとしての説得力倍増間違いなしだ。

オーボエはオプション扱いではないけど、特にソロ的な旋律は無く、必ずフルート、クラリネット、またはサックスなどと重なっているね。
ユニゾンの音程合わせは、まず声で歌ってしっかりソルフェージュ!それから、部分的にリレー練習。最後に一緒に合わせる、という手順で練習するとピタリ合う。

スタッカートが付いている8分音符と付いていない8分音符があるけど、テンポが速いから、どちらも軽やかでクリアなスタッカートでOK。

基本B-DurだからFのフィンガリングは左Fキー、またはフォークF。使いやすい方でよいけど、15小節目は左Fキーを使うとウラ拍をクリアな音色で強調できるからお試しあれ。

[C] 1小節目の音階の後の3拍目Fは必ず左Fキー。アクセントをしっかり表現できる。[D] 1拍前の装飾音符の後のFも同様に。

[J] からの美しい旋律は息をロングトーンをやっているように真っ直ぐ出して、軽くヴィブラート。息で抑揚を付けすぎるとフレーズ感を失い、逆に美しさを表現できないから要注意!

[K] ~[L] は走らないように!なんていうのはあたりまえだよね。走らないようにするコツは、4拍子の性格をしっかり捕らえて演奏することだ。1拍目と3拍目を少し強調するようにして、4拍目はちょっとテンションを上げることで転がっていくことはなくなるはず。
[M] 、1小節前の音階も3拍目をしっかり捕らえて、4拍目をテンション上げること。ラスト110小節目の音階も同様に。

【市原 満プロフィール】
トランペットを北村源三、北川晋、故金石幸夫の各氏に師 事。80年東京芸術大学音楽学部別科修了。同年オーボエに転向。似鳥健彦氏に師事した後、81年ドイツに留学。ベルリンでハンスイェルク・シェレンベル ガー(ベルリンフィル首席)、ミュンヘンで故マンフレッド・クレメント(バイエルン放送響首席)の各氏に師事。86年帰国後、多数のリサイタル、ソロコン サートを開催。NHK-FMリサイタル出演等ソロの他、木管五重奏団「アマデウス・クインテット」を主宰、活発に演奏活動を行っている。また全国各地で、 吹奏楽コンクール、アンサンブル・コンテスト等の審査員や吹奏楽講習会、オーボエクリニックの講師を務める他、「バンドジャーナル(音楽の友社)・ワンポ イントレッスン(2002年)、MANちゃんの木管アンサンブルの楽しみ(現在連載中)」の連載等執筆活動も行い、多方面で活躍している。
日本オーボエ協会常任理事、玉川大学芸術学部講師、東京ミュージック&メディアアーツ尚美講師。
市原満公式ホームページ:http://ichihara-man.com/