尚美ミュージックカレッジ専門学校 管弦打楽器学科
管弦打楽器学科[2年制]
音楽総合アカデミー学科管弦打楽器コース[4年制]

2009年度全日本吹奏楽コンクール課題曲のすべて

SHOBI講師陣による課題曲講座

 

V. 躍動する魂~吹奏楽のための(江原大介)

パート別ワンポイントアドバイス(オーボエ編/講師・市原 満)

市原 満久々にオーボエ2本必要で、1stと2ndに分かれてるから、「おっ!何?素敵なおいしいソロパッセージでもあるのか!?」と期待したけど、すべて他のパートとかぶっていてちょっと残念。
でもフィンガリングもタンギングもリズムもけっこう難しいから練習しがいはあるぞ。

この曲は全体通してほとんどウラ拍から入るから、ブレスの場所を必ず前拍の8分休符で取ることがポイント。32分休符でブレスは間に合わない。

練習番号[1] からのアクセントが付いた32分音符はベタ~っとしないでマルカート表現。
音域が上下するけど息の流れは真っ直ぐ。アクセントが付いていてもお腹でアクセントを付けないこと。音色、音程にバラツキが出るだけでなく、フレーズ感も失うから要注意!

練習番号[6] から1stと2ndの掛け合いがちょっとあるね。まったく同じ動きだから2人の音色がそろっているといいね。FのフィンガリングはフォークFがいいかな。もちろん左FキーでもOKだけど、フォークFのほうがD-F-Aのつながりがスムーズ。

練習番号[9] 、3小節前5拍目のテヌート付32分音符は少しベタッと、力強く。
練習番号[11] 、2小節前は2つの音がくっつかないこと。正確なリズムで緊張感を表現しよう。

練習番号[12] からfpで心を揺さぶるような表現。まずロングトーンでアタックにアクセントを付ける練習。次にこのリズムだけを正確に取れるようにしてから、楽譜とおりに表現すること。

練習番号[13] からは速いタンギングだ。MANはトリプルタンギングを使うけど、できなければシングルタンギングでガンバレ!トリプルタンギングだったら、[13] の1拍目は、「tk-ttk」で後は「ttk-ttk-ttk-ttk~」。

ラストのフェルマータはfが4つ!?テンション上げすぎて音程がすっ飛ばないように!「ffff」を見ても冷静に良い音程でね。

【市原 満プロフィール】
トランペットを北村源三、北川晋、故金石幸夫の各氏に師 事。80年東京芸術大学音楽学部別科修了。同年オーボエに転向。似鳥健彦氏に師事した後、81年ドイツに留学。ベルリンでハンスイェルク・シェレンベル ガー(ベルリンフィル首席)、ミュンヘンで故マンフレッド・クレメント(バイエルン放送響首席)の各氏に師事。86年帰国後、多数のリサイタル、ソロコン サートを開催。NHK-FMリサイタル出演等ソロの他、木管五重奏団「アマデウス・クインテット」を主宰、活発に演奏活動を行っている。また全国各地で、 吹奏楽コンクール、アンサンブル・コンテスト等の審査員や吹奏楽講習会、オーボエクリニックの講師を務める他、「バンドジャーナル(音楽の友社)・ワンポ イントレッスン(2002年)、MANちゃんの木管アンサンブルの楽しみ(現在連載中)」の連載等執筆活動も行い、多方面で活躍している。
日本オーボエ協会常任理事、玉川大学芸術学部講師、東京ミュージック&メディアアーツ尚美講師。
市原満公式ホームページ:http://ichihara-man.com/