尚美ミュージックカレッジ専門学校 管弦打楽器学科
管弦打楽器学科[2年制]
音楽総合アカデミー学科管弦打楽器コース[4年制]

2011年度全日本吹奏楽コンクール課題曲のすべて

SHOBI講師陣による課題曲講座

 

V.「薔薇戦争」より 戦場にて (山口哲人)

パート別ワンポイントアドバイス(フルート編/講師・渡辺 泰)

渡辺 泰この曲のように作曲者が特定の事象に対してそれを表現する曲を作曲した場合、その曲を演奏する我々は、その事象を調べる必要があると思います(そういった意味では課題曲IIIも「シャコンヌ」の意味を知っておく必要がありますね)。
できるだけ先生や指揮者任せにしないで自分たちでも調べてみましょうね。「三人集まれば文殊の知恵」とも言いますから…

この曲を演奏する上で特に気をつけてほしいのは1stと2ndで音色に差が出ないようにすることだと思います。(もちろん他の曲でも基本的にはそうあるべきなのですが、特に、といった意味で)

特に冒頭部と終結部、どちらも音色的にクオリティを求められると思うので、表情のある音色で正確に演奏できたらと思います。

[A] の1stのトリルはGes-Asです。半音トリルではないので気をつけて。2ndのDes-Esのトリルと併せて運指を書いておきます。(トリルは、両方の音が良い音色でなるべく両立できることと、曲想にあった速度でできるように。)

運指
運指

5拍子は基本的に3拍子+2拍子(またはその逆)なので、常にどちらを演奏しているのかを意識して下さい。(3拍子と2拍子ではスウィングが違いますよね?)
楽譜の上に「△」(3拍子)と「V」(2拍子)の記号を書いて区別をつけるのも良い方法だと思います。
特に[H] から[J] まではしっかりと区別がつけられないとアンサンブルで苦労しますよ。

【渡辺 泰プロフィール】
1990年桐朋学園大学音楽学部在学中に新日本フィルハーモニー交響楽団に入団し、ソロ・ピッコロ、フルート奏者として活動し現在に至る。新日本フィル等と協奏曲の共演や新作の初演、室内楽、ソロ等の演奏活動も行っている。また、サイトウ・キネン・オーケストラ、スーパー・ワールド・オーケストラ、ジャパン・ヴィルトオーソ・シンフォニー・オーケストラ等へも参加。オーケストラ、吹奏楽の指揮・指導、レクチャーの講師等、幅広い活動をしている。