尚美ミュージックカレッジ専門学校 管弦打楽器学科
管弦打楽器学科[2年制]
音楽総合アカデミー学科管弦打楽器コース[4年制]

2012年度全日本吹奏楽コンクール課題曲のすべて

SHOBI講師陣による課題曲講座

 

III. 吹奏楽のための綺想曲「じゅげむ」(足立 正)

パート別ワンポイントアドバイス(トランペット編/講師・本間千也)

本間千也

速いテンポの軽快なリズムとメロディーに、二種類のアクセントが書かれてありますよね。
横向きの>アクセントは音が遠くに飛んでいくようなイメージ、縦向きの∧アクセントは机を拳で叩くようなイメージで演奏するとよいでしょう。

しかし、いずれもアタック任せの汚い発音になってしまわぬよう、音色とアタックには注意してくださいね!
とくに31小節目の ff は乱暴になってしまいやすい箇所です。子音で強くせずに、母音を濃く意識したアクセントと、トロンボーンとホルンとのバランスの配慮が大切です。トランペットの音は高くて突出しやすいので気をつけてください。トロンボーンに音の輪郭を作ってもらい、そこに乗っかる感じが良いでしょう。

[F]のダイナミクスは mf ではじまり、46小節目には f がありますので、大きく吹きすぎないように注意して暖かい音色で演奏しましょう。

曲の一番最後は∧アクセントの八分音符で終わっています。コンクールの舞台ではよく最後の音をわざと余韻を残すように長めに吹くバンドが多いですが、このアクセント記号の最後の音符をどのようニュアンスで演奏するべきか皆さんでよく考えてみましょうね!闇雲に長めに演奏することは、個人的な考えですが私は好きではありません。

【本間千也プロフィール】
1970年新潟県佐和田町(現:佐渡市)生まれ。13歳でトランペットを始める。佐 和田中学校・新潟県立佐渡高等学校・東京コンセルヴァトアール尚美(現:尚美ミュージックカレッジ専門学校)卒業。尚美在学中、東京ジュニアフィル ハーモニックオーケストラに入団。1995年、アジアユースオーケストラのツアーに参加。
1997年、シエナウインドオーケストラに入団。2007年6月~2008年3月、神奈川フィルハーモニー管弦楽団特別契約団員。2009年1月、東京佼成ウインドオーケストラ入団。
他 には、VIVID BRASS TOKYO(ブリティッシュスタイル金管バンド)、THE BRASS(金管8重奏)などの室内楽、ミュージカル、オーケストラ客演、ソロ活動、スタジオ録音などの多彩な演奏活動を行っている。東京ミュージック& メディアアーツ尚美非常勤講師。神奈川大学吹奏楽部、青山学院大学学友会吹奏楽バトントワリング部トランペットトレーナー。
トランペットを杉木峯夫(東京芸術大学教授)、津堅直弘(NHK交響楽団首席Tp奏者)、Edmund Cord(インディアナ大教授、元イスラエルフィル首席Tp奏者)の各氏に師事。室内楽を、稲川榮一(Tuba奏者)、佐野日出男(Tuba奏者)の各氏に師事。