尚美ミュージックカレッジ専門学校 管弦打楽器学科
管弦打楽器学科[2年制]
音楽総合アカデミー学科管弦打楽器コース[4年制]

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課題曲のすべて

I. スケルツァンド(江原 大介)
<課題曲1>ユーフォニアム編

パート別ワンポイントアドバイス(ユーフォニアム編/講師・齋藤 充)

齋藤 充 「戦記」という題名通り、物語のように様々な場面展開のある曲です。スラー、スタッカート、アクセント、ダイナミクスなど場面に応じたニュアンスで演奏できるといいですね。

冒頭はAdagioと表記にある通りたっぷり(ゆったり)とした部分です。低音楽器のCの音を感じながら他の楽器(Sax., Hrn., Trb.)とのバランスを気をつけて演奏しましょう。テヌートの指示がありますが、停滞しないように気をつけてください。4小節目の前打音は前に演奏しているPicc., Fl.のニュアンスと合わせられるようにしましょう。

[A]からの8分音符はただ刻むだけではなくハーモニーを意識してください。またスタッカートは短くなりすぎず、きちんと音の形が見えるように演奏しましょう。[A]の1小節目のデクレッシェンドは次に出てくるメロディを呼び込むように。また、途中で音が変わるところはハーモニーが変わることを意識して演奏してみてください。14小節目でfになりますが、あまり大きくなり過ぎず直前より少ししっかりとした音で演奏するような意識でよいと思います。その後にクレッシェンドがあるのでそこで音色が荒れないような配慮を(音も低いので)。

[C]からは付点のリズムが緩くならないように気をつけましょう。16分休符に音を入れて練習してみるとよいと思います。音量もfとなっていますが、メロディはOb., Cl., Sax.ですのでその人達をよく聴いて同じリズムで演奏している人ともニュアンスを揃えながら演奏できるように心掛けてください。

33小節の4拍目は表拍に休符のある低音系(リズム系)と休符のないメロディ系があるので違いを理解しておくとよいですね。

[D]の入る直前のスラーは滑らかに、そして低い音域なので音程感をしっかりと意識しましょう。37小節目の動きは長い音符の後だと遅れやすいので[D]に入ってからは常に8分音符を意識しましょう。

78小節目はメロディの合間のスパイスみたいになるといいと思います。演奏した後はまた裏方になるので切り替えましょう(93小節目も同様)。

83小節目からは8分音符系のメロディと二拍三連のパートが混在しているので、あいまいにならないように正確に演奏できるようにトレーニングをしてください。

[J]からは全パートがffとなっていますがどこがメロディなのかよく考えてみましょう。またHr.とTrb.とのバランスを気をつけながら演奏してください。

[K]からは低い音が多くなります。また最後の音はfffとなっていますが音がつぶれないような発音や良い音色をキープしながら演奏しましょう。

【齋藤 充プロフィール】
1977年福島県生まれ。1999年国立音楽大学卒業。卒業時に矢田部賞を受賞。 1999年よりアメリカに留学、2001年ミシガン大学大学院修士課程修了。2001年よりノーステキサス大学大学院博士課程に在学し、現在博士論文作成中。
ユーフォニアムで1998年日本管打楽器コンクール、2003年フィリップ・ジョーンズ国際コンクール(フランス)、2004年レオナルド・ファルコーニ国際 コンクール(アメリカ)のすべてにおいて第1位受賞、トロンボーンでは2002年ニューヨークブラスカンファレンス金管五重奏コンクール第1位、2003 年国際トロンボーンフェスティバル四重奏コンクール(フィンランド)ファイナリスト等の受賞歴を持つ。国内外で多くのソロリサイタルを開催する他、読売新 人演奏会、ヤマハ金管新人演奏会、NHK-FMリサイタル、東京オペラシティ主催のリサイタルシリーズB→C、アメリカで行われたテューバ・ユーフォニア ムカンファレンス等に出演し、また東京交響楽団、ミシガン大学フィルハーモニーオーケストラ、ミュールーズ交響楽団、ノーステキサス大学金管バンド、各地 のアマチュアやスクールバンド等とコンチェルトを演奏している。ノーステキサス大学在学中には指導助手としてユーフォニアムと室内楽を教える。これまでに ユーフォニアムを三浦徹、渡部謙一、ブライアン・ボーマン博士、フリッツ・ケィンズィックの各氏に、トロンボーンをヴァーン・カーガライス、トニー・ベイ カー、デヴィッド・ジャクソンの各氏に師事。
2006年10月より日本に帰国してソロ活動の他、侍Brass、吹奏楽やオーケストラのエキストラ、室内楽演奏、管楽器と合奏の指導等で活動している。現在、尚美ミュージックカレッジ専門学校、国立音楽大学、国立音楽大学附属高等学校非常勤講師、KEI音楽学院講師。

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