尚美ミュージックカレッジ専門学校 管弦打楽器学科
管弦打楽器学科[2年制]
音楽総合アカデミー学科管弦打楽器コース[4年制]

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【9月19日】 体験入学イベント「瀬尾宗利先生による合奏講座」(レポート:佐藤正人)

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去る9月19日(日)東京ミュージック&メディアアーツ尚美の体験入学特別講座の講師としてお招きした瀬尾宗利先生の合奏指導の様子を報告します。先生は、東横学園小学校で教鞭をとられるとともに、吹奏楽の世界ではM.アーノルドの作品の編曲者として、また、文教大学、埼玉県・ソール・リジェール吹奏楽団等の指導者としても活躍されています。

当日集まった高校生と尚美ウインドオーケストラのメンバー合同のウインドで基礎合奏から指導は開始されました。まず明確な語り口と先生の元気さでメンバーはぐいぐい引き込まれサウンドもみるみる向上するのがわかりました。繰り返し言われていたのは「いい音」のイメージとメンタル面で「演奏する」ことが作業ではなく音楽の喜びになることです。音を合わせたり奏法を揃えるだけでなく「歌う」ことを先生のことばや実際に歌ってメンバーに指導されていました。音が良くなると「いいねぇ」「ブラヴォー」のタイムリーな声かけにメンバーもどんどん気持ちが乗っていきます。

(チューニングと基礎の確認)

・低音域(BassCl、Fg、B.Sax、B.Trb、Tuba、C・B)
・中音域(Eup、Trb、Hr、T.Sax)
・高音域(A.Sax、Acl、Trp、A.Sax、Cl)
・最高音域(EsCl、Ob、Fl、Picc) 低音から重ねて
・視線を意識する        
・音を遠くに届けるように  
・低音や前のグループの音をよく聴いて吹く。(倍音も聴けると良い)
・セクションやパート内でピッチ、音程、タイミング、音量等のバランスに注意
・力まない。息を支えて真っすぐ吹く。(音が減衰しないように)     
・発音をていねいに。    
・ブレスのタイミングを揃える       
・まわりを聴いて音をあわせる    
・響きのある音色で     
・出す音をイメージして(歌って)吹く 

 次に楽曲の練習は各地で取り上げられている「第六の幸福をもたらす宿」です。先生の作品や作曲者にかける熱い思いをメンバーに語っていただき合奏に入りました。リズムや音を合わせたりすることだけでなく先生の持っている表現を実際に「歌って」指揮する表情で演奏者に訴えておられました。つねに「フレーズをこのように歌ってほしい」「ここはこのようなイメージで」とわかりやすい指示と先生の「歌」で指導が続きます。先生のテンションの高さと歌声にメンバーは圧倒されていました。素晴らしい指導を裏付けている先生の洞察力とアナリーゼの深さ触れられたことは今日一番の収穫です。。全部の楽章を短い時間でしたがリハーサルしていただきみるみる仕上がっていく様子に私たちも感心し通しでした。最後に先生が「音楽や演奏」に向かう気持ちの面をお話されて合奏を終了しましたが、音楽の喜びにかける先生の熱い思いの一端を垣間見た気がします。先生の指導のノウハウ全てはこの紙面だけではとても紹介できませんでしたが、また次回も楽しみにしています。先生ありがとうございました。(本館2F/バリオホール)

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