11/10,2014
2014年11月4日(火)、サクソフォーン奏者 ファブリス・モレッティ氏による公開講座を行いました。
モレッティ氏はリカルド・シャイー、シャルル・デュトワ、マレク・ヤノフスキー、ロリン・マゼール、小澤征爾等一流指揮者との経験を多数もつ国際的なプレイヤーで、現在はパリ市立ベルリオーズ音楽院の教授も務められています。
今回のマスタークラス・レッスンではディプロマ科の学生3名が受講。各自が演奏した楽曲に対して「音色やテクニックなど基礎的な技術ももちろん大切だけれど、ソルフェージュやアナリーゼなど、楽譜から読み取れるありとあらゆる情報を正確に読み取って演奏することも重要」ということなどを話して頂きました。
講座終了後は、そのままその場でミニコンサート。世界をまたにかける国際的プレイヤーの音をホールではなく間近に聴ける機会は大変貴重で、受講者はもちろん聴講者も真剣な眼差しで聴き入っていました。
受講者 |
曲目 |
豊嶋 優太
(コンセルヴァトアール ディプロマ科 2年) |
Concertino Da Camera / Jacques Ibert
(伴奏:林田千佳) |
石川 弘樹
(コンセルヴァトアール ディプロマ科 1年) |
Sonata Mvt.I, II / Jeanine Rueff |
野田 薫
(コンセルヴァトアール ディプロマ科 2年) |
Sonata / Jeanine Rueff |
7/12,2013
2013年6月3日(月)、ユーフォニアム奏者 外囿 祥一郎先生による特別講座を実施しました。
世界的なユーフォニアム奏者として国内外のさまざまなフィールドで活躍する外囿先生は、尚美ディプロマコースを修了後、航空自衛隊中央音楽隊を経て、今年度より本学特別講師に就任されました。
今回のマスタークラス・レッスンは、コンセルヴァトアール ディプロマ科のユーフォニアム専攻生3名を対象に行われ、ユーフォニアムをはじめ金管楽器を専攻する学生、また学外からも大勢の方が聴講に訪れました。
奏法の基礎から楽曲のアナリーゼ、そしてそれらを演奏に活かす方法を中心に、技術的なことはもちろん、音楽に対してより論理的にアプローチすることで説得力のある演奏に繋げられるような内容で、受講した3人はいずれも確かなものを掴んでいました。
質疑応答では、聴講者からの「身体が小さいから肺活量が不安」という質問に、ご自身の海外での経験から、体格が小さくても演奏において不利なことはほとんどないといったこと、そして「”特別な練習”なんて無い!」という言葉とともに、上達には基本の積み重ねがなによりも大事だということを強調されていたのが印象的でした。
講座終了後は尚美バリオホールに場所を移し、ミニコンサートを開催。昨年リリースされた外囿先生のアルバム「Desert Rose」収録曲などを中心に、美しい音色、卓越した技巧をたっぷり楽しませてくださいました。
公開講座 (本館 コンベンションルーム)
受講者 |
曲目 |
伊藤 優晶 (コンセルヴァトアール ディプロマ科 1年) |
ソナタより 第2・3楽章 アントニー・ジラール |
今村 耀 (コンセルヴァトアール ディプロマ科 1年) |
コンチェルティーノ ロルフ・ヴィルヘルム |
児玉 訓照 (コンセルヴァトアール ディプロマ科 2年) |
ユーフォニアム協奏曲 アミルカレ・ポンキエッリ |
ミニコンサート (バリオホール)
ユーフォニアム:外囿 祥一郎
ピアノ:三好 真亜沙
コンサート・ギャロップ (フィリップ・ウィルビー)
デザートローズ (加羽沢 美濃)
コンサート・ピース No.1 (ジョセフ・トゥーリン)
ハート・イン・ハート (アイヴァー・ボサンコ)
[アンコール] とっかあた (中橋愛生)
1/13,2012
2012年1月11日、世界的に活躍されているユーフォニアム奏者 外囿 祥一郎氏による「公開講座&ミニコンサート」を開催しました。
公開講座では管弦打楽器学科、音楽総合アカデミー学科およびディプロマ科でユーフォニアム&テューバを専攻している学生によるアンサンブル3組がレッスンを受けました。
音域や音色が近く、”色”の変化を出しにくい同属楽器アンサンブルで如何にして多彩な音楽を聴かせるか、ということをテーマとして、特にダイナミクスレンジの表現などに着目し、さらには奏法、アンサンブルの作り方など幅広い内容。
また楽器の特性上、大きなホールでは響きが残り音の輪郭が不鮮明になりやすいので、タンギングや音の処理を気をつけること、お互いのニュアンスを掴みやすくするために配置を工夫したりといったことから、メンバー間での演奏上の”決め事”を作っていくリハーサルの進め方などとても実践的な内容で、時にはアンサンブルに加わり、学生の代わりにそのパートを演奏しながら指導して頂きました。
ユーフォニアムやテューバのみならず、他の楽器の専攻生もたくさん聴講していたのが印象的でした。
講座終了後はバリオホールに場所を移し、外囿氏のミニコンサート。作曲家の伊藤 康英先生がピアノを担当し、自身の楽曲の簡単な解説なども交えながら、外囿氏の卓越したユーフォニアムはもちろん、その暖かい人柄をたっぷり楽しめるステージでした。
公開講座 (本館M804教室)
編成 |
曲目 / 作曲者 |
ユーフォニアム四重奏 (Euph.1 小島 嘉納、Euph.2 齋藤 萌、Euph.3 静 愛美、Euph.4 武内 凌) |
「ユーフォニアム・パフェ」より / 伊藤 康英 |
ユーフォニアム・テューバ四重奏 (Euph.1 庄村 空、Euph.2 吉川 純平、Tuba1 黒岩 恵佑、Tuba2 福岡 哲也) |
Cosmic Voyage / Michael Forbes |
ユーフォニアム・テューバ四重奏 (Euph.1 庄村 空、Euph.2 鈴木 祐果、Tuba1 和久井 瞬、Tuba2 白山 佑輔) |
Moondance / Jhon Stevens |
ミニリサイタル (バリオホール)
ユーフォニアム:外囿 祥一郎、ピアノ:伊藤 康英
[プログラム] ユーフォニアムとピアノのためのソナタ (伊藤 康英) 古典組曲 (伊藤 康英) [アンコール] おんぶら・まい・ふるさと (編曲:伊藤 康英) ユーフォニアムとピアノのための幻想的変奏曲 (伊藤 康英)
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外囿 祥一郎 (ほかぞの しょういちろう) – Euphonium
1969年鹿児島市生まれ。92年第9回日本管打楽器コンクールで第1位および大賞を受賞。94年東京コンセルヴァトアール尚美(現・尚美ミュージックカレッジ専門学校)ディプロマコース修了。97年英国テューバ・ユーフォニアム カンファレンスにおいて、日頃の演奏活動の功績が認められ「Euphonium player of the year」を受賞。同年9月にはフランス・フィリップジョーンズ・ブラスコンクール、ユーフォニアム部門において、1等賞を受賞。2000年2月 東京オペラシティ リサイタルシリーズ『B→C』に出演。これまでにNHK交響楽団、大阪市音楽団、大阪フィルハーモニー交響楽団、九州交響楽団、札幌交響楽団、ジャパン・ヴィルトーゾ・オーケストラ、ストラスブール管弦楽団、セントラル愛知交響楽団、東京交響楽団、東京佼成ウインドオーケストラ、などの演奏団体と共演を行なう。
また彼のために書かれた優れたユーフォニアムのオリジナル作品発表は、その可能性を追求し続ける姿勢であり、高く評価されている。ソロ・コンサートは国内外で開催されており、その他、ザ・テューバ・バンド、ブラス・ヘキサゴン、Mr.UFOなどアンサンブル・ユニットにも意欲的な取り組みをみせている。これまでに発表されたアルバムは18枚(内3枚は文化庁芸術祭ノミネート作品)、ほかゲスト・ソリストとしても多数のアルバムに参加している。ユーフォニアムを三浦 徹・露木 薫・スティーヴン ミードの各氏に師事。
現在、航空自衛隊航空中央音楽隊ソリスト、洗足学園音楽大学非常勤講師および相愛大学音楽学部特別講師。
http://www.hokazon.com
11/21,2011
2011年11月16日、チェコ出身のクラリネット奏者 イルヴィン・ヴェニシュ氏による「クラリネット公開講座&ミニリサイタル」を開催しました。
コンセルヴァトアール ディプロマ科に在籍する3名のクラリネット専攻生が、それぞれヴィットマン、クロンマー、マルティヌーというチェコゆかりの作曲家の作品を取り上げ、その楽曲が書かれた経緯なども交えながらレッスンしていただきました。
講座終了後は尚美バリオホールに場所を移して、ヴェニシュ氏によるミニリサイタル。
モーツァルトのコンチェルトやウェーバーのコンチェルティーノ、メサージュのソロ・ド・コンクールなど、クラリネット奏者にはおなじみの楽曲の数々、そしてアンコールにはモンティの「チャルダッシュ」を披露。豊かな音量と華やかな音色、そして卓越した技術に、たくさんの学生が聴き入っていました。
なお、公開レッスンの通訳および解説、ミニリサイタルのピアノ伴奏を担当されたのは、同じチェコ出身である音楽家A.キューネル氏。指揮者および指導者として名高いキューネル氏ならではのアドヴァイスも印象的でした。
Irvin Venyš (Clarinet) プロフィール
イルヴィン・ヴェニシュは、現代、チェコの若手世代での傑出した芸術家です。彼はバイロイト音楽祭、EBU新人、プラハの春、パリ、チューリッヒ、マデイラ島など、世界で最も権威のある数々の国際音楽コンクールでトップの賞を獲得し、また、パブロカザルスフェスティバル(プラド)、ミッド・ヨーロッパ、モーツァルトデルヨーロッパ(マンハイム)など最も権威ある音楽祭で彼の演奏が賞賛され、他にも日本、ドイツ、フランス、スペインなど世界を又にかけて活躍をしています。古典から現代音楽まで活動レパートリーは幅広く、オズワルド・ゴリホフ、ベティ・オリベエロ、イサン・ユン、ヤン・デュセック等、数多くの初演作品を手がける他、伝統的な民俗音楽や世界をリードするアーティストとコラボレーションしています。ブルノ音楽院、プラハの舞台芸術アカデミー、パリ国立高等音楽院を卒業。在学中よりチェコのラジオやテレビ、南ドイツ放送交響楽団、アルコ・ディーヴァ等の収録を行っています。
11/18,2011
2011年11月14日、SHOBI 校舎内にて、コンセルヴァトアールディプロマ科主催による「ファブリス・モレッティ サクソフォーン公開講座」を開催しました。
講座は、前半が公開レッスン、後半がモレッティ氏によるミニリサイタルという2部構成。
公開レッスンでは、音楽総合アカデミー学科4年の大木麻衣さん・ディプロマ科1年の中島麻美さん・同2年の赤木俊祐さんが、パスカルの「ソナチネ」・グラズノフの「サクソフォーン協奏曲」・デザンクロの「前奏曲、カデンツァと終曲」をそれぞれ取り上げ、奏法や表現等の指導を受けました。通訳は本学講師・波多江史朗先生。
公開レッスンに続き、場所をバリオホールに移して行われたミニリサイタルでは、モレッティ氏のソロにより、デュボワの「フランス組曲」、パスカルの「ソナチネ」、プラネルの「ロマンチック組曲」を披露。
サックス専攻生が、その妙技に聴き入っていました。