尚美ミュージックカレッジ専門学校 管弦打楽器学科
管弦打楽器学科[2年制]
音楽総合アカデミー学科管弦打楽器コース[4年制]

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基礎力アップ講座

呼吸法の練習

呼吸法の練習(佐藤正人)

管楽器はすべて自分の吹く息で音を出します。いろいろな音のイメージやニュアンスを表現するための息の使い方(ブレスコントロール)の練習をしましょう。

腹式呼吸の練習

はじめに体を前に倒し、脇腹に手をあてて息を吸うと、この部分がふくらみ、吐くときにはしぼんでいくのがわかると思います。この状態を意識して、体を起こし て次のパターンを練習しましょう。息を吸う前は体の力を抜いてリラックスし、肺の息をすべて吐いて空っぽにします。(ここでメトロノームを用意して、テン ポを60に合わせて練習しましょう)

  1. ゆっくり吸って、ゆっくり吐く練習(4拍吸って4拍で吐く)
  2. ゆっくり吸って、いっぺんに吐き出す練習(4拍吸って1拍ですべて吐く)
  3. 急激に吸って、急激に吐き出す練習(1拍吸って1拍ですべて吐く)

次は、吸ってから一度息を止めて吐く練習です。この時「1と2と3と4と」と心の中で数えながらやってみましょう。また息を止めたときには肩の力を抜きます。

  1. 4拍で吸う、2拍止める(肩の力を抜く) → 4拍ですべての息を吐き切る
  2. 1拍で吸う、2拍止める(肩の力を抜く) → 4拍ですべての息を吐き切る
  3. 4拍で吸う、2拍止める(肩の力を抜く) → 1拍ですべて吐き切る

上の練習を、今度は、息を吐くとき「スー」と歯の間から摩擦音を出しながら、抵抗感をつけて練習してくださ い。なるべく大きな音が一定に出せるように、息の圧力を十分かけましょう。最後に、いっぺんにできるだけ素早く大量の空気を吸い込んで、脇腹がしぼまない ように圧力をかけながら、徐々に吐く練習をやってみましょう。
このとき、腹筋にかかる力は、足上げの運動をしている状態と似ています。もし、練習する場所があれば、床に仰向け(あおむけ)になり、足を浮かせた状態で練習してみてください。

いろいろな息の使い方をイメージした練習方法

  • 寒い日に手を温めようとして吹きかけるような、ゆるやかで暖かい息の流れ
    実際に両手を息で暖めるようにしてみましょう。息はゆっくりそしてたっぷりと吐き出されています。(p の時の表現)
  • ローソクの炎を一気に吹き消すようなスピードの速い息
    顔の前20cmの所に人さし指を立てて、これをローソクに見立てて炎を吹き消してみましょう。今度はそれを腕いっぱいに伸して消してみましょう。たくさんの息の量とスピードが必要になります。(アクセントやsfz 、マルカート等の表現)
  • ローソクの炎を連続して消すような息の使い方
    指の本数を2本、3本と増やしてつぎつぎに素早く消してみましょう。そのとき自然におなかを使っているのがわかりますね。(片手をおなかにあてて確かめてみましょう)
  • 一定の音量や強弱を表現するときの息の使い方
    腕を伸したくらいの距離にある風車(かざぐるま)を、同じ速さで回し続けるつもりで吹いてみましょう。息が少なくなってくると、しっかりとしたおなかの支 えが必要なのが意識できますね。今度は、一定に回している風車を、近づけたり遠ざけたりしてみてください。p のときは近く、f のときは遠くのイメージですね。実際に「30cm」「腕をいっぱいに伸して」「指揮者のところまで」「窓の外」と視覚的な目標を設定して練習すると、音の スピードや距離感のイメージがはっきりします。

呼吸の様子は目で見えないので、このようなイメージを実際の練習や演奏に応用しながら、ブレスコントロールをマスターしましょう。

【佐藤正人プロフィール】
秋田県出身。武蔵野音楽大学でクラリネットを専攻。故松代晃明・千葉国夫両氏に師事。
昭和58年埼玉県川越市立野田中学校音楽科教諭として着任し、12 年間音楽科の教職を勤める。同校吹奏楽部を全国有数のバンドに育てた。
平成 3 年度埼玉県長期派遣研修教員として、東京芸術大学大学院音楽教育研究室で山本文茂氏のもと研鑽を積む。平成7年4月よりSHOBI講師として着任。2006年全日本吹奏楽コンクール長年指揮者賞(15年)受賞。
現在、尚美ミュージックカレッジ専門学校客員教授、武蔵野音楽大学講師、埼玉県松伏高等学校音楽科講師、ノースアジア大学客員教授、 川越奏和奏友会吹奏楽団・秋田吹奏楽団・ソノーレウインドアンサンブル音楽監督、21世紀の吹奏楽"響宴"実行委員。

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