尚美ミュージックカレッジ専門学校 管弦打楽器学科
管弦打楽器学科[2年制]
音楽総合アカデミー学科管弦打楽器コース[4年制]

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基礎力アップ講座

バンドがレベルアップする基礎合奏をしよう!

何のための基礎合奏か? 何から始めたらいいか?

イメージウォームアップや基礎練習が重要だということを承知していても、「なぜ基礎が大切か」に気づき、練習を定着させるためには、かなりのエネルギーを要します。かといってやりたい曲だけを練習しても、技術や音色の向上は一向に望めません。

では合奏のレヴェル・アップに必要なことはなんでしょう?
具体的には個々の演奏技術や音色・ソルフェージュ力の向上、そしてメンバーのアンサンブルの力だといえます。

ただ個々の技術を磨くだけなら個人レッスンという方法もありますが、吹奏楽という演奏形態でそのクオリティを高めるためには、さらにアンサンブル能力の向上は不可欠です。学校の課外活動という限られた時間の中で、効率的に楽器の基本的奏法を確立し、アンサンブルの力を高めることが求められてきます。

本来ならば、合奏に入る前に各楽器のウォーミングアップ(エチュード、パターン化された個人練習)や、デイリートレーニング、パートやセクション練習の方法 が固まっていれば、かなり質の高い合奏が進められるはずです。しかし、現場の実態からして、それらが確立されるとは限りません。

しかし、はじめから合奏という形態であれば、指導者が「全員の奏法の基礎の確立」「ソルフェージュ力をつける練習」「楽曲の練習」に至るすべての過程を把握し、直接指導できます。そういう発想から「基礎合奏」が行なわれるようになったといえます。

それでは基礎合奏に必要な項目は何でしょう?
第一に、楽器の正しい奏法を身につけることとイヤートレーニング(具体的には、ピッチを聴き分け、ユニゾンやハーモニーにおいて音程感や和声感を習得すること)です。また、テンポ感、リズム感、拍子感の育成、視唱(奏)力の向上もあげられます。

そして管楽器の基本奏法と大きく関わる「呼吸法」です。ブレスコントロール、音のスピード感、ダイナミクス、様々な音型を自由に表現できるようになることも大切ですし、アインザッツやアタック、リリース等基本的な奏法やフレージング、アーティキュレーションについて理解することも不可欠です。

ウォーミングアップを兼ねてこれらを「曲の練習の前に」やろうというのが基礎合奏の目標です。

基礎練習のための準備(練習するために準備するもの)

まず練習に入る前に用意したいものですが、最低限合奏で必要なものは、

  • ピッチの変えられるハーモニーディレクターなどのキーボード
  • 音を拡張するためのアンプ(できれば打楽器の場所や後方に聞こえやすい位置にも準備したいのですが、一台の場合はできるだけ高目の位置にセットしてください)
  • 指揮者の棒の高さにセットされた、メンバー全員で見ることのできる大きさのメトロノーム(メトロノームが使えるようになると、基礎合奏や曲の練習でかなり活用できます)

などが挙げられます。また、練習を録音し、演奏を聴くためのオーディオセット、五線黒板(ボード)、個人の筆記用具や五線紙、音楽用語辞典、チューナーなども必要ですね。

基礎練習やサウンドづくりのポイント

次に基礎練習の必要な内容を項目で述べると

  • 響きのある音色としっかりしたブレスに支えられた正しいピッチでのチューニング
  • 音色作りの基本であるロングトーン練習
  • 音程感覚やハーモニー感、バランス感覚を育成する練習
  • リップスラーを含めたフレキシビリティのトレーニング
  • 各楽器の異なる調性を、統一された音程感覚で演奏できるようにするスケールやアルペジオの練習
  • リズムの処理、アインザッツ、音の長さ、音の形、アーティキュレーションを統一する練習
  • フレージングの研究~フレージングの理解と表現。スタイルやアゴーギク(適切な速度やダイナミクスの設定他)、コラールによる総合的な練習

があります。これらを複合的に練習に取り入れられるようにします。その点では現在市販されているテキストを活用することは効果的です。

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