尚美ミュージックカレッジ専門学校 管弦打楽器学科
管弦打楽器学科[2年制]
音楽総合アカデミー学科管弦打楽器コース[4年制]

2011年度全日本吹奏楽コンクール課題曲のすべて

SHOBI講師陣による課題曲講座

 

II. 天国の島(佐藤博昭)

パート別ワンポイントアドバイス(ユーフォニアム編/講師・齋藤 充)

齋藤 充[冒頭]
短い音ですが、他のパート(特にテューバ)と音程を合わせて響きを確認してください。また音の長さは、木管楽器に合わせるとよいでしょう。ユーフォニアムは響きが残りやすいので注意が必要です。

[B]
23小節目後半にある木管楽器の3連符を感じて自然なブレスで入りましょう。また、出だしが遅れないようにセクション練習も必要になるかと思います(特にA.Sax2と)。25小節目の符点のリズムでは、間に休符が入らないように、2小節のフレーズを感じましょう。

[C]
16分音符が入り遅れてリズムが転びがちになってしまいます。メトロノームで8分音符で刻み、丁寧に入りを練習する必要があります。37小節目のアウフタクトからの動きは、f ですが音が固くなってしまわないように。豊かな響きがある音色を使うことができるように、ゆっくりのテンポから練習してください。

[D]
このパターンも、リズムが甘くなってしまいがちです。符点4分音符を吹いている際に8分音符をきちんと感じて、16分音符が転ばないように気を付けましょう。高音域は音程が上ずりやすいので、口の内側が狭くならないようにして吹きましょう。42小節目からは、ダブルタンギングで吹いたほうがリズムが重くならないと思います。8分音符が重くならないように。

[E]
50、51小節目では、1拍目に重心があるように吹くと上手くいくと思います。また、符点の音符が甘くならないように。

[F]
シンコペーションの音型が続きます。表拍を感じて吹くことにより、きちんとした裏拍の強調が表現できるはずです。

[G]
メロディの邪魔にならないようなやさしい音色を使いましょう。リズムがいびつにならないように。71小節目でもシンコペーションが使われています。ここでは、72小節目に向かっていくような感じで演奏しましょう。

[H]
テヌートとスタッカートが一緒に付いている音は、音価がわかるように丁寧に音を置いていくように。特にオクターブで下がる音は雑になりやすいので、跳躍練習が必要になって来ると思われます。

[ I ]
ここでも、音が短くなってしまわないように気を付けてください。低い音なので、短い音でも豊かに鳴らすイメージで演奏しましょう。87小節目からは、音を浮かせるイメージで。

[J]
低音域でのダブルタンギング練習が必要になります。音が短くなりすぎると音の実態が聞き取れなくなってしまうので、きちんと鳴らすことを意識して。

【齋藤 充プロフィール】
1977年福島県生まれ。1999年国立音楽大学卒業。卒業時に矢田部賞を受賞。 1999年よりアメリカに留学、2001年ミシガン大学大学院修士課程修了。2001年よりノーステキサス大学大学院博士課程に在学し、現在博士論文作成中。
ユー フォニアムで1998年日本管打楽器コンクール、2003年フィリップ・ジョーンズ国際コンクール(フランス)、2004年レオナルド・ファルコーニ国際 コンクール(アメリカ)のすべてにおいて第1位受賞、トロンボーンでは2002年ニューヨークブラスカンファレンス金管五重奏コンクール第1位、2003 年国際トロンボーンフェスティバル四重奏コンクール(フィンランド)ファイナリスト等の受賞歴を持つ。国内外で多くのソロリサイタルを開催する他、読売新 人演奏会、ヤマハ金管新人演奏会、NHK-FMリサイタル、東京オペラシティ主催のリサイタルシリーズB→C、アメリカで行われたテューバ・ユーフォニア ムカンファレンス等に出演し、また東京交響楽団、ミシガン大学フィルハーモニーオーケストラ、ミュールーズ交響楽団、ノーステキサス大学金管バンド、各地 のアマチュアやスクールバンド等とコンチェルトを演奏している。ノーステキサス大学在学中には指導助手としてユーフォニアムと室内楽を教える。これまでに ユーフォニアムを三浦徹、渡部謙一、ブライアン・ボーマン博士、フリッツ・ケィンズィックの各氏に、トロンボーンをヴァーン・カーガライス、トニー・ベイ カー、デヴィッド・ジャクソンの各氏に師事。
2006年10月より日本に帰国してソロ活動の他、侍Brass、吹奏楽やオーケストラのエキストラ、室内楽演奏、管楽器と合奏の指導等で活動している。現在、尚美ミュージックカレッジ専門学校、国立音楽大学、国立音楽大学附属高等学校非常勤講師、KEI音楽学院講師。