尚美ミュージックカレッジ専門学校 管弦打楽器学科
管弦打楽器学科[2年制]
音楽総合アカデミー学科管弦打楽器コース[4年制]

2011年度全日本吹奏楽コンクール課題曲のすべて

SHOBI講師陣による課題曲講座

 

II. 天国の島(佐藤博昭)

パート別ワンポイントアドバイス(オーボエ編/講師・市原 満)

渡辺 泰冒頭の激しい旋律とリズムのあとに登場するオーボエ&バスーンの流れるような旋律。オーボエにとって最も得意な美しいメロディだ!業界ではこのようなことを「美味しい旋律」と言う。
まず前もってフラット4つの変イ長調&へ短調の音階練習をしっかりやっておこう。

■[A] アウフタクトのD♭はノーマルフィンガリング。急がないで二つの音をクリアに表現。[A]1小節4拍目ウラも同じ。2小節目の32分音符はちょっとコブシをきかせてespressivo、1拍目を強調しよう。メトロノームを♪=100~120に設定してリズムの形をしっかり把握すること。
表現のコツは、あまり記されたダイナミクスを気にせずに、ロングトーンをしているように長くスムーズな息を流すようにすること。長いフレーズが表現できると、より説得力ある音楽になる。
譜例

[A]4小節目4拍目のE♭は左E♭キーを押えたままでD♭キーを押える(左E♭キーを押えたままD♭キーを押えた時にD♭がちゃんと鳴らなかったら、すぐに調整に出そう!)。

■[C] の前、4小節間もオーボエ&バスーンの「美味しい旋律」かけ合い。ここも前項同様に息は真っ直ぐ、スムーズに!
譜例

3小節目のF-A♭はA♭(G♯)キーを押えてままFのフィンガリング。4小節目2拍目のFはフォークFで。
フィンガリング

■[C] 4小節目D♭‐E♭はスライドさせずに左E♭キーを使用。
フィンガリング
■[E] 5小節目アウフタクトA♭‐B♭のフィンガリングはよく練習してね。
譜例
D♭‐E♭は前項同様、スライドさせずに左E♭キーを使用。

■[ I ] 7小節目(8小節目)3拍目の3連符はA♭‐B♭トリルのフィンガリングを使う。
フィンガリング
オーボエ大活躍の「天国の島」。作曲家は「Ob.Bsn.~」は省略可能、なんて言っているけど、この作品はダブルリード無しでは演奏不可能でしょ!

【市原 満プロフィール】

トランペットを北村源三、北川晋、故金石幸夫の各氏に師事。80年東京芸術大学音楽学部別科修了。同年オーボエに転向。似鳥健彦氏に師事した後、81年ドイツに留学。ベルリンでハンスイェルク・シェレンベルガー(ベルリンフィル首席)、ミュンヘンで故マンフレッド・クレメント(バイエルン放送響首席)の各氏に師事。86年帰国後、多数のリサイタル、ソロコンサートを開催。NHK-FMリサイタル出演等ソロの他、木管五重奏団「アマデウス・クインテット」を主宰、活発に演奏活動を行っている。また全国各地で、吹奏楽コンクール、アンサンブル・コンテスト等の審査員や吹奏楽講習会、オーボエクリニックの講師を務める他、「バンドジャーナル・MANちゃんの木管アンサンブルの楽しみ(現在連載中)」の連載等執筆活動も行い、多方面で活躍している。
玉川大学芸術学部講師、尚美ミュージックカレッジ専門学校講師、日本オーボエ協会常任理事。

市原満公式ホームページ:http://ichihara-man.com/