尚美ミュージックカレッジ専門学校 管弦打楽器学科
管弦打楽器学科[2年制]
音楽総合アカデミー学科管弦打楽器コース[4年制]

2011年度全日本吹奏楽コンクール課題曲のすべて

SHOBI講師陣による課題曲講座

 

III. シャコンヌ S(新実徳英)

パート別ワンポイントアドバイス(オーボエ編/講師・市原 満)

市原 満この作品のオーボエの扱いは、まったく現代吹奏楽のオーボエを理解していないようで、30~40年前の吹奏楽作品に逆行したかのようだ。

ほとんどTrp.1と同じ事を演奏、音量要員に徹している。16~7世紀のオーボエはトランペット的に使用されていたから、「シャコンヌ」という古典様式をもとに作られたこの曲でも、当時同様にオーボエを使用したのか?
演奏のコツは、少し抵抗感のあるリード(息の通りは良いほうが、発音がクリア)を使用し、ヴィブラートを極力少なめに、登場場面は全てマルカート&テヌートでトランペット的に発音をハッキリ表現すること。他に注意すべき演奏ポイントは無し。

マラン・マレ(17~8世紀・フランス)やJ.S.バッハのシャコンヌを聴いて、古典に親しむのはとても良いことだから、是非!
作品自体はとても素晴しいのに、現代オーボエの美しさをまったく表現させてくれないのは残念。

【市原 満プロフィール】

トランペットを北村源三、北川晋、故金石幸夫の各氏に師事。80年東京芸術大学音楽学部別科修了。同年オーボエに転向。似鳥健彦氏に師事した後、81年ドイツに留学。ベルリンでハンスイェルク・シェレンベルガー(ベルリンフィル首席)、ミュンヘンで故マンフレッド・クレメント(バイエルン放送響首席)の各氏に師事。86年帰国後、多数のリサイタル、ソロコンサートを開催。NHK-FMリサイタル出演等ソロの他、木管五重奏団「アマデウス・クインテット」を主宰、活発に演奏活動を行っている。また全国各地で、吹奏楽コンクール、アンサンブル・コンテスト等の審査員や吹奏楽講習会、オーボエクリニックの講師を務める他、「バンドジャーナル・MANちゃんの木管アンサンブルの楽しみ(現在連載中)」の連載等執筆活動も行い、多方面で活躍している。
玉川大学芸術学部講師、尚美ミュージックカレッジ専門学校講師、日本オーボエ協会常任理事。

市原満公式ホームページ:http://ichihara-man.com/