尚美ミュージックカレッジ専門学校 管弦打楽器学科
管弦打楽器学科[2年制]
音楽総合アカデミー学科管弦打楽器コース[4年制]

2011年度全日本吹奏楽コンクール課題曲のすべて

SHOBI講師陣による課題曲講座

 

IV. 南風のマーチ(渡口公康)

パート別ワンポイントアドバイス(ユーフォニアム編/講師・齋藤 充)

齋藤 充[冒頭]
4小節目の動きは、アクセントにとらわれすぎずに5小節目に向かっていきましょう。また、スタッカートで音が短くなりすぎないように方向性を持って演奏しましょう。

[B]
小さなスラーが多く見られますが、実際には2小節フレーズです。大きなまとまりを感じて演奏しましょう。それゆえ、スラーでないところで、レガートタンギングのような発音を使うようにしましょう。長い音が和声的にきちんとはまるように研究し、練習してください。例えば15小節目のFisは、Dメジャーコードの第3音ですので、少し落ち着き気味に音を持っていかなくてはいけません。

[C]
トロンボーンと吹き方をそろえるように。調性を考えると、少し深みのある音色で演奏する必要があります。8分音符のアクセントは少し重めに主張を込めて吹くとよいと思います。8分音符で軽くなりすぎたりテヌートになりすぎたりしないように。2小節目に向かっていくように演奏するとフレーズ感が出ることと思います。

[G]
62小節目ではアーティキュレーションに注意しましょう。また低いBの音がつぶれてしまいやすいので、気を付けましょう。

[H]
ここでも、きちんと2小節目に持っていくように演奏してください。8分音符が続くところで方向性を持って向かっていきましょう。

[ I ]
79小節目からの動きは、唯一の金管楽器です。木管楽器を包み込むイメージで。また発音も木管楽器に合わせるようにしましょう。下がった音の響きが暗くならないように気を付けてください。

[J]
85小節目後半の動きでは、低い音がつぶれてしまわないように気を付けましょう。3拍目裏のAsを丁寧に吹きましょう。86小節目では87小節目に向かっていくように。下行型で音が薄くならないように気を付けましょう。最後の16分音符はダブルタンギングが必要になることと思います。吹き切るように演奏しましょう。

【齋藤 充プロフィール】
1977年福島県生まれ。1999年国立音楽大学卒業。卒業時に矢田部賞を受賞。 1999年よりアメリカに留学、2001年ミシガン大学大学院修士課程修了。2001年よりノーステキサス大学大学院博士課程に在学し、現在博士論文作成中。
ユー フォニアムで1998年日本管打楽器コンクール、2003年フィリップ・ジョーンズ国際コンクール(フランス)、2004年レオナルド・ファルコーニ国際 コンクール(アメリカ)のすべてにおいて第1位受賞、トロンボーンでは2002年ニューヨークブラスカンファレンス金管五重奏コンクール第1位、2003 年国際トロンボーンフェスティバル四重奏コンクール(フィンランド)ファイナリスト等の受賞歴を持つ。国内外で多くのソロリサイタルを開催する他、読売新 人演奏会、ヤマハ金管新人演奏会、NHK-FMリサイタル、東京オペラシティ主催のリサイタルシリーズB→C、アメリカで行われたテューバ・ユーフォニア ムカンファレンス等に出演し、また東京交響楽団、ミシガン大学フィルハーモニーオーケストラ、ミュールーズ交響楽団、ノーステキサス大学金管バンド、各地 のアマチュアやスクールバンド等とコンチェルトを演奏している。ノーステキサス大学在学中には指導助手としてユーフォニアムと室内楽を教える。これまでに ユーフォニアムを三浦徹、渡部謙一、ブライアン・ボーマン博士、フリッツ・ケィンズィックの各氏に、トロンボーンをヴァーン・カーガライス、トニー・ベイ カー、デヴィッド・ジャクソンの各氏に師事。
2006年10月より日本に帰国してソロ活動の他、侍Brass、吹奏楽やオーケストラのエキストラ、室内楽演奏、管楽器と合奏の指導等で活動している。現在、尚美ミュージックカレッジ専門学校、国立音楽大学、国立音楽大学附属高等学校非常勤講師、KEI音楽学院講師。