尚美ミュージックカレッジ専門学校 管弦打楽器学科
管弦打楽器学科[2年制]
音楽総合アカデミー学科管弦打楽器コース[4年制]

2011年度全日本吹奏楽コンクール課題曲のすべて

SHOBI講師陣による課題曲講座

 

IV. 南風のマーチ(渡口公康)

パート別ワンポイントアドバイス(オーボエ編/講師・市原 満)

市原 満Bright marchと表記された「輝き、明るい、晴れやか、快活」なマーチ。気分は、スッキリ爽やか、明るく楽しくなっちゃうね。
テンポ指定は4分音符=126~132とあり、少し落ち着いた感じかな(最近のマーチは速いテンポが多いけど…)。

■冒頭3小節目の16分音符連続はクレッシェンドするように息をしっかり入れて、急がないように。最初はゆっくり倍テンポ、付点リズム、逆付点リズムなどでも練習して少しずつテンポをアップ。指の動き(ストローク)も極小さくすることも忘れずにね(1cm以上上げない!)。
譜例

■[B] 1小節前は、前のフレーズの締めを演奏後、すぐに次の旋律につながるから、遅れないように要注意。でも急いで突っ込んでしまうこともあるかもね。テンポとフレージング表現をしっかり把握しよう。[B]アウフタクトの8分音符をマルカートで強めに、しっかり息を入れることがポイント。
譜例

■[C] 3小節前のFは左Fキー使用(フォークFでも可)。E♭‐F(F‐E♭)のフィンガリングは全てこのように!
フィンガリング

■[H] 3小節前F‐Gトリルは左FキーでF、右人さし指&中指を動かす。
フィンガリング
右人さし指&中指でトリル。これが一番音程良く、スムーズにトリルができる。

■[H] で変イ長調に転調。フラット4つの音階をしっかり練習!D♭が高くならないように注意(オーボエの中音域D♭は高めになるから、デイリートレーニングの音階練習で正しい(心地よい)音程が取れるようにしておこう。

■[J] 2小節前アウフタクトから、特に何も記されていないけど、力強くマルカート。
譜例

■[J] のアクセントは必要以上にお腹の力を使わずに、音と音の間を少し空けると簡単に表現できる。
譜例

この作品のオーボエはオプションではない。ソロ的パッセージは無いが、オーボエの音色をとても上手く使ってくれているのはうれしいね。
常に誰かとユニゾンだけど、しっかり主張して演奏しよう!

【市原 満プロフィール】

トランペットを北村源三、北川晋、故金石幸夫の各氏に師事。80年東京芸術大学音楽学部別科修了。同年オーボエに転向。似鳥健彦氏に師事した後、81年ドイツに留学。ベルリンでハンスイェルク・シェレンベルガー(ベルリンフィル首席)、ミュンヘンで故マンフレッド・クレメント(バイエルン放送響首席)の各氏に師事。86年帰国後、多数のリサイタル、ソロコンサートを開催。NHK-FMリサイタル出演等ソロの他、木管五重奏団「アマデウス・クインテット」を主宰、活発に演奏活動を行っている。また全国各地で、吹奏楽コンクール、アンサンブル・コンテスト等の審査員や吹奏楽講習会、オーボエクリニックの講師を務める他、「バンドジャーナル・MANちゃんの木管アンサンブルの楽しみ(現在連載中)」の連載等執筆活動も行い、多方面で活躍している。
玉川大学芸術学部講師、尚美ミュージックカレッジ専門学校講師、日本オーボエ協会常任理事。

市原満公式ホームページ:http://ichihara-man.com/