尚美ミュージックカレッジ専門学校 管弦打楽器学科
管弦打楽器学科[2年制]
音楽総合アカデミー学科管弦打楽器コース[4年制]

2011年度全日本吹奏楽コンクール課題曲のすべて

SHOBI講師陣による課題曲講座

 

II. 行進曲「よろこびへ歩きだせ」(土井康司)

パート別ワンポイントアドバイス(ユーフォニアム編/講師・齋藤 充)

齋藤 充[冒頭]
他の楽器とブレスのタイミングを合わせて演奏しましょう。比較的低めの音域なので、音がつぶれてしまわないように。

[A] 
オクターブでの音色と音程を注意してください。下の音が豊かになるように。16小節目からの対旋律は低めの音域なので、明るめの音で目立つように演奏しましょう。スラーの最後の音が短くなりすぎないように、そして休符で休みすぎないように。クレッシェンドでは音が広がるイメージで。

[B]
36小節目からは長い音なのでテンポからはずれてしまいやすいので注意しましょう。また、低めの音なので口の中の広さをきちんと保つように。41小節目からはリズムが正確になるように。スネアドラムと一緒に練習することも必要かと思います。

[D] 
バスクラリネットがない場合にのみ演奏するのですが、もし吹く場合にはビブラートを使わない純粋な音色で演奏しましょう。85~86小節目のオクターブのインターバルでは、音程と音色に注意。

[E] 
比較的低い音域が続きます。低音域は高音域に比べてより多くの息が必要になります。息がなくなりやすいので、ブレスコントロールを考える必要があります。テヌートでのタンギングでは、音の頭が強くなりすぎないように、そしてきちんと息のサポートがあるように。全体的にあたたかい息で幅広く演奏してください。

[G] 
シンコペーションのリズムです。きちんとテンポ感をキープするように気を付けてください。スタッカートの音が短くなりすぎないように、そしてきちんと響きがあるように。テヌートの音はぼやけないようにはっきりと、でも強くなりすぎないように、そして決して後押しをしないように。140小節目からは柔らかい響きを。教会でのコラールなどをイメージしてもよいかもしれません。

【齋藤 充プロフィール】
1977年福島県生まれ。1999年国立音楽大学卒業。卒業時に矢田部賞を受賞。 1999年よりアメリカに留学、2001年ミシガン大学大学院修士課程修了。2001年よりノーステキサス大学大学院博士課程に在学し、現在博士論文作成中。
ユー フォニアムで1998年日本管打楽器コンクール、2003年フィリップ・ジョーンズ国際コンクール(フランス)、2004年レオナルド・ファルコーニ国際 コンクール(アメリカ)のすべてにおいて第1位受賞、トロンボーンでは2002年ニューヨークブラスカンファレンス金管五重奏コンクール第1位、2003 年国際トロンボーンフェスティバル四重奏コンクール(フィンランド)ファイナリスト等の受賞歴を持つ。国内外で多くのソロリサイタルを開催する他、読売新 人演奏会、ヤマハ金管新人演奏会、NHK-FMリサイタル、東京オペラシティ主催のリサイタルシリーズB→C、アメリカで行われたテューバ・ユーフォニア ムカンファレンス等に出演し、また東京交響楽団、ミシガン大学フィルハーモニーオーケストラ、ミュールーズ交響楽団、ノーステキサス大学金管バンド、各地 のアマチュアやスクールバンド等とコンチェルトを演奏している。ノーステキサス大学在学中には指導助手としてユーフォニアムと室内楽を教える。これまでに ユーフォニアムを三浦徹、渡部謙一、ブライアン・ボーマン博士、フリッツ・ケィンズィックの各氏に、トロンボーンをヴァーン・カーガライス、トニー・ベイ カー、デヴィッド・ジャクソンの各氏に師事。
2006年10月より日本に帰国してソロ活動の他、侍Brass、吹奏楽やオーケストラのエキストラ、室内楽演奏、管楽器と合奏の指導等で活動している。現在、尚美ミュージックカレッジ専門学校、国立音楽大学、国立音楽大学附属高等学校非常勤講師、KEI音楽学院講師。