尚美ミュージックカレッジ専門学校 管弦打楽器学科
管弦打楽器学科[2年制]
音楽総合アカデミー学科管弦打楽器コース[4年制]

2012年度全日本吹奏楽コンクール課題曲のすべて

SHOBI講師陣による課題曲講座

 

III. 吹奏楽のための綺想曲「じゅげむ」(足立 正)

パート別ワンポイントアドバイス(オーボエ編/講師・市原 満)

市原 満落語の「じゅげむ」の長~い名前を暗記してから演奏すると楽に理解できそうな楽しい作品。リズムの面白さが特徴的なこの曲は、アーティキュレーションを指示通り、正確に表現することが大切。

アーティキュレーションを強調するコツは、スラーのお尻、または4分音符を舌を使い、スパッとマルカート&スタッカートで切ると次の音がクリアに発音されるので、お腹を使って切ったり、アクセントを付けたりするよりもずっと効果的。しかも息の支えは一定で変化しないので音程や音色にも影響無し、と一石二鳥。

基本は4拍子だけど、随所に3拍子や2拍子が登場するのは、そこを強調してほしいから。テンポはそのまま、しっかり拍子感を出して力強く表現。

[F] 2小節前アウフタクトからは一転してレガート。息の流れを真っ直ぐスムーズに、できれば[G]のあとまでワンブレスで行けるといいね。フィンガリングは動きを素早く正確にしないと「A→C」が上手くつながらないぞ。

ラスト山形アクセントは当然Molto Stacc.短く強くだろうね。まさか4拍目ウラ8分音符を長くする人は…、いないよね…。

【市原 満プロフィール】

トランペットを北村源三、北川晋、故金石幸夫の各氏に師事。80年東京芸術大学音楽学部別科修了。同年オーボエに転向。似鳥健彦氏に師事した後、81年ドイツに留学。ベルリンでハンスイェルク・シェレンベルガー(ベルリンフィル首席)、ミュンヘンで故マンフレッド・クレメント(バイエルン放送響首席)の各氏に師事。86年帰国後、多数のリサイタル、ソロコンサートを開催。NHK-FMリサイタル出演等ソロの他、木管五重奏団「アマデウス・クインテット」を主宰、活発に演奏活動を行っている。また全国各地で、吹奏楽コンクール、アンサンブル・コンテスト等の審査員や吹奏楽講習会、オーボエクリニックの講師を務める他、「バンドジャーナル・MANちゃんの木管アンサンブルの楽しみ(現在連載中)」の連載等執筆活動も行い、多方面で活躍している。
玉川大学芸術学部講師、尚美ミュージックカレッジ専門学校講師、日本オーボエ協会常任理事。

市原満公式ホームページ:http://ichihara-man.com/