尚美ミュージックカレッジ専門学校 管弦打楽器学科
管弦打楽器学科[2年制]
音楽総合アカデミー学科管弦打楽器コース[4年制]

2007年度全日本吹奏楽コンクール課題曲のすべて

SHOBI講師陣による課題曲講座

 

I. ピッコロマーチ(田嶋 勉)

パート別ワンポイントアドバイス(ホルン編/講師・下田太郎)

下田太郎冒頭はリラックスした音色で演奏しますが、シンコペーションのリズムが平らにならないように音符は少し跳ねてください。

3小節目の4拍目 の「表」をしっかりカウントして、裏の8分音符をしっかり演奏しましょう。
4小節目の2拍目は2つ目即ち、裏拍の8分音符が強く聴こえないように してください。

6小節目、まずゆっくりしたテンポで、スラーではなくレガートタンギングで練習し、しっかりソルフェージュします。その後 でスラーをつけていきますが、木管楽器群も同じパッセージを持っていますので、力まずに丁寧な感じで演奏されたほうが良いでしょう。

22・ 23小節目(42・43小節目も同様)最初の1拍目の音を出来るだけ積極的に演奏すると効果的ですが、あまり割れた感じの音ではなく、音符の形がしっかり 出れば良いでしょう。

[C] ~[D] 間はホルン本来の「美しい響き」にこだわって下さい。マーチ曲ではかなりイメージをしっかり変化させる事が重要です。音色のイメージが揃えば音程も必ず 合ってきます。

[F] 4小節目は音量よりも音符の形を揃える事に気を付けて下さい。その方が音が前に伸びます。
[G] はff ですが、sax.との響きのブレンドを重視しましょう。頑張り過ぎるとバンド全体の音色が汚くなってしまいます。

[H] 2小節目はスラーでまず練習し、ゆっくり音圧をかけて、間のアルペジオ(倍音)を入れるように練習してみて下さい。
最後の小節はユニゾンなので、 力まずに軽やかに音符を処理して下さい。

●最後に

全ての曲において言える事です が、マーチにおけるホルンは「裏打ち(後打ち)」が非常に多く出て来ますが、リズムにこだわり過ぎると息の流れも悪くなりますし、ホルン本来の音色も硬く なってしまいます。
勿論リズムは重要ですが、そこに書かれているハーモニーをしっかりと出して演奏して下さい。メロディの表情に合わせて音量をコ ントロールするのも良いと思います。楽器本来の音色を良くイメージして演奏しましょう。

【下田太郎プロフィール】
1990年東京コンセルヴァトワール尚美(現・東京ミュージック&メディアアーツ尚美)に入学。同ディプロマココースを首席で修了。1994年第 11回日本管打楽器コンクール第3位、1997年第14回日本管打楽器コンクール第3位、1998年第67回日本音楽コンクール第3位にそれぞれ入賞す る。これまで、都内のオーケストラや吹奏楽団、スタジオプレーヤーとして活躍する。また茨城県立水戸第三高等学校音楽家非常勤講師、SHOBI シンフォニーオーケストラ講師として後進の指導にも熱心にあたっている。現在、神奈川フィルハーモニー交響楽団 契約団員。