尚美ミュージックカレッジ専門学校 管弦打楽器学科
管弦打楽器学科[2年制]
音楽総合アカデミー学科管弦打楽器コース[4年制]

2008年度全日本吹奏楽コンクール課題曲のすべて

SHOBI講師陣による課題曲講座

 

I. ブライアンの休日(内藤淳一)

パート別ワンポイントアドバイス(トランペット編/講師・本間千也)

本間千也冒頭9小節間は、華やかに歯切れよく演奏しましょう。特に16分音符をしっかりと聴かせましょう。

[A] からの付点音符のリズムが甘くならないよう、休日のワクワクとした気持ちを音に表現してください。
作曲者は、活き活き感を出すためにわざと2ndと3rdの声部を入れ替えたりして、ニュアンスが平坦にならないような工夫をしています。

[B] は急いでしまいやすい箇所です。走らないようきっちりと演奏しましょう。

Trioに入る変ホ長調から4度上の変イ長調に転調するところですが、木管楽器は上の音域にテンションが上がりますが、トランペットは逆に音域が下がります。音が下がってテンションが弱くならないよう、しっかりと演奏してください。
クラリネットと同じオクターブに上げたりする楽譜の改変をしたくなりますが、作曲家の意向を尊重し勝手な改変はしないよう、楽譜どおりに演奏してください。

[F] はcon sord.ですが、ミュートの種類の指定はされていませんので、基本はストレート・ミュートですが、カップ・ミュートでも面白いかもしれませんね。バンドの好みで選んでみてもよいでしょう。
声部のバランスとハーモニー、リズム、ニュアンスの一致が目立つ大切なチェックポイントです。

157小節目からは主旋律ではありませんので、木管楽器のメロディーラインを消さないよう音量バランスに注意しましょう。
161小節目からはメロディーラインですが163小節目で変イ長調の主音にせずに第三音に行ってしまうことが非常に心地悪いですが、作曲者の意思を尊重し163小節目1拍目の8分音符をシ♭などに改変せずに、楽譜どおりに演奏してください。

[G] アウフタクトからは硬く引き締まったニュアンスでしっかりと演奏しましょう。しかし乱暴にならないよう丁寧に、音色と音程に気をつけてください。
[G] 5・6小節目は木管楽器がメロディー声部ですので、吹き過ぎないよう音量バランスに気をつけてください。トランペットパートにメロディー声部を追加するなどの改変はしないで各楽器との音量バランスのアンサンブルを作るようにしてください。

[H] からはアウフタクトから始まるメロディーです。[H] 以降はブレスをどこで取ればおかしくないかを考えてくださいね。特に[H] 7・8小節目がチェックポイントです。長い音符の後が吸い易いからといって、2分音符の後でブレスをしてしまうと、フレーズがおかしなことになってしまい ますから注意してください。

【本間千也プロフィール】
SHOBI に入学し、在学中に学内コンクール1位、新潟県音楽コンクール県知事賞を受賞。1995年には、アジアユースオーケストラの楽員に抜擢され、元イスラエル フィル首席Trp.奏者のエドモンド・コード氏の指導を受けながらアジア・アメリカ各地においての約1ヵ月半の演奏旅行に参加した。SHOBI ディプロマコースを卒業後、1997年にシエナ・ウインド・オーケストラに入団。 1999年、第16回日本管打楽器コンクールに於いて第3位に入賞。現在はシエナウインドオーケストラ楽団員としての演奏活動の他に、さまざまな室内楽グ ループでの演奏や、ソロ演奏、オーケストラ客演、ミュージカル、スタジオ録音、歌手のバックバンド等の多彩な演奏活動を行っている。VIVID BRASS TOKYOメンバー。