尚美ミュージックカレッジ専門学校 管弦打楽器学科
管弦打楽器学科[2年制]
音楽総合アカデミー学科管弦打楽器コース[4年制]

2008年度全日本吹奏楽コンクール課題曲のすべて

SHOBI講師陣による課題曲講座

 

III. セリオーソ(浦田健次郎)

パート別ワンポイントアドバイス(ホルン編/講師・並木博美)

並木博美セリオーソ(serioso)の「厳粛な」とか「荘重な」という意味をいろいろと調べて自分の言葉で考えてみましょう。この作品に対するイメージをはっきりと持って音楽作りをしていくことがとても大切なことです。
ホ ルンは30小節目にそれまでなかった16分音符4つから始まる短いモティーフが2小節続きます。16分音符4つの速度を正確に決めるために各自少なくとも 1小節前から16分音符4つ×4拍で頭の中で数えられるようにしましょう。それと31小節の吹き終わり(切り方を揃えておきましょう。これは木管の6連符 の切り方に即しています)

[D] のストップ奏法はストップミュートがおすすめです。買うときは値段でなく装着してピッチがあまり変わらないものを選んで買いましょう。手が大きい人ばかり のセクションでしたらハンドストップ奏法でもよいでしょうが、中学生・高校生の手の小さめな人達は音程が高めになってしまいなかなか難しいかもしれませ ん。
その場合はストップミュートをお薦めします。手でもストップミュートでも、演奏する時は楽譜に書かれている音の半音下の指でしかも比較的ピッ チのあがりにくい「F管」を使って演奏します。手でやるやり方は右手をお椀型にして水がたまるような形でベルをなるべく「外側」でぴっちりと塞ぐようにし ます。息を吹き込んだ時にまだ漏れてしまうので漏れていそうなところを探してぴっちりとふたをするようにしていきます。音を出してみて息漏れがして漏れて いそうなところを手を詰めてふたを万全にします。
うまくいくと音が鼻をつまんだようなけたたましい音になります。慣れてきて音程がコントロール出来ればB♭管を使ってもよいでしょう。吹き込む息の強さは楽譜にかかれたものより1段階か2段階強めに演奏します。

50小節の3拍目だけはノーアタックで息だけで吹いて本当に静かな音量で入って次第にcresc.して再び収まっていく表現が出来るように。
[G] から4小節間は1オクターブのユニゾンの力強い音でバンドを支える気持ちで吹き込んでください。
64 小節の2拍目はTrp.セクションからの受け継ぎですから音量もかなり強くかつ自然に聴こえるようにしてつぎのTrb.セクションに渡しましょう。66小 節の4拍目ははっきりめに入った方がよいと思います。ここから72小節までは他の2つのパートに対して打ち寄せる波が交互にくるような印象で聴こえるよう に強弱を書かれている通りに聴こえる様にしましょう。

[J] は「1ト2ト3ト4」のように頭の中でカウントしながら、「2ト」の「ト」で「3」の8分音符分のff の伸ばしまでcresc.する練習をしましょう。

【並木博美プロフィール】
1953年生まれ。武蔵野音楽大学・同大学院修了。ホルンを薗清隆、田中正大、H.ブラーデルの各氏に師事。アンサンブルの為の編曲等を多数手掛ける。現在、東京佼成ウインドオーケストラ、東京アーバンブラス・東京アートノームブラス所属。