尚美ミュージックカレッジ専門学校 管弦打楽器学科
管弦打楽器学科[2年制]
音楽総合アカデミー学科管弦打楽器コース[4年制]

2008年度全日本吹奏楽コンクール課題曲のすべて

SHOBI講師陣による課題曲講座

 

IV. 天馬の道~吹奏楽のために(片岡寛晶)

パート別ワンポイントアドバイス(ホルン編/講師・並木博美)

並木博美5小節目から4小節間1・3番と2・4番ホルンが同じ音同士で完全5度で進行します。2・4番の実音FとB♭は不安定になりやすいので正しいピッチが常に出せるようにして完全5度の醸し出す神秘的なハーモニーを作り出しましょう。
テヌートが書かれている箇所はやや息を吹き込み念を押すように演奏しますが全体的には丁寧かつ深みのある音で表現しましょう。

13 小節第3・4拍目はF-B♭のダブルホルンの場合は下の実音GはF管の1を使うと運指(フィンガリング)がスムーズです。17小節目第2拍目のリズムは8 分音符でカウントして(メトロノームを使うと効果的)8分音符2つ目(この曲の1拍が付点4分音符=8分音符3個分の長さですから)の裏に正確に16分音 符をいれ、タッ・タ・タン・ター・タ・タ・タと歌えるようになりましょう。それから息を強めに吹く練習を遅めのテンポから徐々にあげていって完成していき ます。

27小節目3・4拍目の山型アクセントははっきりと強めかつ重さがある程度あるくらいに吹きましょう。29~31小節はこの曲の基 本の8分音符3つの固まりを1拍と考えるかたまりが4つ(3+3+3+3)という形から8分音符のかたまりで(2+2+2+3+3)になっているので、8 分音符単位で正確にリズムが当てはめることができるようにしましょう。最初はゆっくりのテンポからメトロノームを使って始めますが指定のテンポですと (15小節目にある「4分音符=」は「付点4分音符=」の誤りです)8分音符の求められる速度は92×3=276ですからそれに向かって計画的にテンポを ものにしていきましょう。

36小節目1・2拍目のテヌートは息を十分に入れて歌うように、4拍目はむしろ少し抜くように歌い方を工夫して みましょう。41~43小節の音程合わせとcresc. & decresc.の加減をまずはセクションで、そしてT.SaxとTrb.3とともに合わせておきましょう。44小節から2小節間はメロディーを A.Sax.1&2と一緒に動きます。まず個人的な音程が正確にとれるように練習してからSax.と合わせるようにしましょう。
46小節目からはベルトーンになっていてHrn.4thはTrb.3rdと、Hrn.2ndはTrb.2ndと、Hrn.3rdはTrb.1stと、Hrn.1stはTrp.の2ndの増2度上なので音量のバランスと音程をそれぞれしっかりとるように研究してみましょう。

[F] から5小節間はHrn.,Trb.,Tub.と低音木管セクションとコントラバスでリズムを組み合わせているので正確に8分音符の連続が転ばないように刻めるようにしていきます。
[G] からはメロディーの補足とその裏付けのための和声を受け持っています([M] からも同様です)。動いているところは息を吹き込んで細かいリズムをはっきり出すようにしましょう。

71 小節目(125小節目も同様)は16分音符の動き始めの発音を明確に2・3拍目の3つの8分音符を固めにはっきり吹いてびしっと決めましょう。[ I ] から[J] 前までテヌートスタッカートは発音ははっきりと、音は余韻をつけてやや長めに「タンタン・タ、タンタン・タ」というように演奏できるようにしていきましょ う。

[J] のハーモニーもぴったり合わせたいものです。その上に低音木管と低音金管とアンサンブルできるように構築します。[J] からの4小節間は特によく合わせたいものです。99小節目は3・4拍目でクレッシェンドすると木管楽器のバランスにうまく合うと思います。

[K] からは[ I ]の様にテヌートスタッカートです。[L] はうってかわって短めにしかもはっきり目にリズムと音量の変化を表現していきます。133小節目の3連符一つ一つの音程合わせをクリアしておきましょう。 136小節目のハーモニーを一つ一つよく合わせ137小節目の下からG、Dそして上のGを音程と音量バランスをよくそろえましょう。

【並木博美プロフィール】
1953年生まれ。武蔵野音楽大学・同大学院修了。ホルンを薗清隆、田中正大、H.ブラーデルの各氏に師事。アンサンブルの為の編曲等を多数手掛ける。現在、東京佼成ウインドオーケストラ、東京アーバンブラス・東京アートノームブラス所属。